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周南市幹部110人が“イクボス宣言”

「部下を応援、自らも充実」“働きたいまち”へプロジェクト始動
 周南市は部下の育児などの家庭と仕事の両立に配慮する上司“イクボス”の精神を広めようと28日、県周南総合庁舎さくらホールでイクボス宣言式を開き、木村市長や課長補佐級以上の職員約110人が「イクボス宣言」をした。県内の市町では初めての宣言となる。

「イクボス宣言」をする市長や職員

「イクボス宣言」をする市長や職員

講演する安藤さん

講演する安藤さん

 市はワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)文化の創造と事業者の業務効率アップや市民の家庭生活の充実など“働きたいまち周南市”の実現を目指す「しゅうなんイクボス・プロジェクト」を進めており、宣言はそのスタート。12月11日には市学び・交流プラザで賛同企業などによる「しゅうなんイクボス同盟」結成式も開く。
 この日の宣言式の前には父親支援事業を展開するNPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也さん(54)を講師にした「イクボス講座」もあった。
 安藤さんはワーク・ライフ・バランスを組織全体に広げるには、まずボスから休みをとったり、充実した私生活を部下に見せることが大事だとして「イク(育)ボスの育は部下、企業組織、社会を育てること」と訴え「これからは短い時間で高い価値を生む生産性の高さが求められる」と述べた。
 続いて「育児・介護・家事に関わる職員をはじめ、すべての職員が家庭生活と仕事を両立できるよう応援します」「自らも家庭や地域を大切にし、仕事と生活の調和を実践します」など4項目のイクボス宣言を全員で読み上げた。

周南市・民営化で来春2保育園開園

私立受け付けも市で 1カ月早く12月から
 周南市は来春の保育園への入園希望者から受け付け方法を変更し、1カ月前倒しして12月1日から始める。対象も市立保育園だけでなく、来春、開園予定のあい保育園(仮称)、わかやま保育園(仮称)を含めた私立保育園にも広げ、第3希望まで出してもらって調整することにしている。
第3希望までで調整
 保育園は保護者が仕事や病気などで家庭での保育が困難な場合のための施設とされている。同市の保育園は新設の2園を含めて私立が11園、公立が15園。このほか私立の認定こども園が2園、2歳児まで受け入れている私立の地域型保育施設が3園ある。
 これまでは市役所で受け付けるのは公立保育園だけで、私立を希望する場合は各園を回って申し込まなければならなかったが、これを1カ所ですませられるようにする。
 受け付ける園には保育園と認定こども園の保育所部分、地域型保育施設が含まれ、定員の合計は2,501人。地域型保育施設以外はすべて0歳から5歳までを受け入れる。
 4月から利用する場合の受け付けは12月28日までで、3月上旬ごろに結果を通知する。希望者数に応じて職員を配置し、どこにも入れないケースはないようにする方針だが、希望の園に入れない場合はあり得るという。
 問い合わせは保育幼稚園課(0834-22-8455)へ。

建設が進むあい保育園

建設が進むあい保育園

建設中のわかやま保育園

建設中のわかやま保育園


民営化で定員は増加
 新設の2園はいずれも公立保育園の民営化を推進する市の再編整備プランに基づくもので、園舎の建設が進められている。
 あい保育園は第一保育園と飯島保育園を統合・民営化して新宿通5丁目に開設する。運営は広島市の㈱アイグラン。敷地面積は1,430㎡、園舎は平屋で570㎡、屋外遊技場は300㎡。
 第一保育園は定員60人、飯島保育園は45人だったが、あい保育園は120人と両園の合計より多くなる。
 わかやま保育園は上迫町の市立若山保育園を民営化するもので、同園近くに新園舎を建てている。運営は新保育園開設のために創設された社会福祉法人薫風会。敷地面積は6,780㎡、園舎は平屋で750㎡、屋外遊技場は1,000㎡。定員は若山保育園の70人から20人増やして90人。

【周南市議会】政務活動費の領収書など内訳もHP公開

透明性確保へ今年度分から
 周南市議会(兼重元議長、30人)は22日に開いた会派代表者会議で政務活動費の収支報告書の領収書や視察報告などの全資料を今年度分からホームページで公開することを決めた。現在は市議会事務局に申請しなければ閲覧できない詳しい内訳を手軽に見られるようになる。県内の市町では初の取り組み。
 同市議会では1年間に1人30万円の政務活動費が支給され、収支報告書は年に1回、会派ごと(無所属議員は1人ずつ)に提出している。
 今はホームページ上には「調査旅費」「資料作成費」などの項目と使用額などを1枚にまとめた資料だけを掲載しているが、今後は行政視察でいつ、どこに、何のために行ったかや成果の報告書、移動費用などの領収書もすべて公開する。
 9月の富山市議会をはじめとする政務活動費の不正問題が全国で相次ぐ中、市民に議会活動の透明性をより高めようと会派代表者会議で兼重議長が提案し、8会派の全会一致で決めた。今年度分は年度末にまとめて来年5月に公開されることになる。
 市議会事務局によると、県内の市町議会では同市と下関、宇部、山口、防府、下松、光、山陽小野田市の8議会が収支報告書をインターネット上で掲載しているが、領収書などの内訳も公開するのは初で、全国的にもまだ例は少ないという。

ベトナム孤児院に50万円超

徳山・周南西ロータリークラブ会員が訪問して贈る
 周南市の徳山ロータリークラブ(石川良興会長、50人)と周南西ロータリークラブ(斎藤文護会長、55人)は17日から20日まで会員12人がベトナムを訪れ、ホーチミン市の孤児院に現金7,000万ドン(日本円で35万円)と米や粉ミルクなどの物資合わせて50万円超分を寄付した。

孤児院の前の会員たち=徳山R.C.提供

孤児院の前の会員たち=徳山R.C.提供

 この孤児院には水頭症などの障害者150人と0歳から15歳までの健常児70人ほどが暮らしているが、国の補助もなく、ホーチミン市のキイー・クワン・ハイ寺院が近隣住民の支援で運営している。このたび会員の提案もあって初めて支援することにして現地を訪れた。
 22日には市役所を石川会長ら会員8人が訪れて木村市長にこの国際奉仕活動を報告した。同孤児院には現金や米1,000kg、粉ミルク22缶のほか、色鉛筆120ダース、菓子など会員それぞれが持参した物資も届けて大変喜ばれたことなどを話した。
 石川会長は「これで少しでも日本のことを思い、親日的な人が増えてくれるといい」と述べ、来年以降も場所は未定だがベトナムの施設などに寄付を続けたいと話していた。
市長に報告する石川会長(右)ら

市長に報告する石川会長(右)ら

孤児院内を視察する会員=徳山R.C.提供

孤児院内を視察する会員=徳山R.C.提供

贈られた物資=徳山R.C.提供

贈られた物資=徳山R.C.提供

港湾被災でも製品供給へ

周南(徳山)・石炭燃料の企業と行政 災害時の連携検討会
 石炭を輸入する国際バルク戦略港湾の徳山下松港・宇部港で企業が連携して国際競争力を強化し、連携を生かして大地震など災害時も石炭を燃料として製造される製品の物流(石炭サプライチェーン)を継続させる方策の検討会が18日、周南市のザ・グラマシーで開かれ、関係企業などの55人が参加して、災害時の机上演習などをした。

あいさつする三浦座長

あいさつする三浦座長

 この検討会は国土交通省中国地方整備局宇部港湾・空港整備事務所の主催。今年は9月に宇部市で開いて2回目。今後、シンポジウムと3回目の検討会を予定している。
 今回は座長の三浦房紀山口大学副学長のあいさつに続いて検討会委員の渡辺研司名古屋工業大学教授が「熊本地震によるサプライチェーンへの影響分析」と題し、熊本地震で明らかになった物流継続のための課題、京都大学防災研究所の小野憲司特定教授が徳山下松港、宇部港関係の企業の石炭の供給停止による影響の試算を報告した。
 事務局からは競争力強化のため大型船を使った共同輸送など連携の具体的事例が提案された。机上演習では数人ずつのグループに分かれ、港湾や石炭を保管しているコールセンターが被災したという想定で、流通を継続するための企業や被災しなかったコールセンターとの連携の手法について意見を出し合った。

「現代の名工」に大谷さん(日立笠戸)

下松・鉄道車両製造に高い技能 精密加工、3次元曲面に発揮
 卓越した技能を持つ人を賛える今年度の厚生労働省の“現代の名工”に下松市の日立製作所笠戸事業所車両製造部台車課主任、大谷時博さん(54)=光市千坊台=が選ばれた。表彰式は21日、東京の明治記念館で開かれる。

受賞を喜ぶ大谷さん

受賞を喜ぶ大谷さん

 現代の名工は最高水準の技能労働者を表彰するもので、今年度は県内からは大谷さんと山口市の高山造庭園の高山昭俊さん(69)の2人、全国では160人が受賞する。県内の受賞者は計59人になった。
 大谷さんは1981年に聖光高機械科を出て同社に入った。父親も日立製作所の関連会社に勤め、8歳の時、父に連れられて笠戸工場(現笠戸事業所)に来た日立のショールーム列車「日立ポンパ号」を見て、鉄道に関心がわいたという。
 入社後、35年間のほとんどは車両製造部で鉄道車両の製造に従事。数値制御(NC)フライス加工やマシニングセンタによる精密機械加工に精通し、鉄道車両の台車のような大型で複雑な溶接構造物の機械加工や、新幹線の先頭形状のような3次元曲面の機械加工で優れた技能を発揮する一方、さまざまな改善活動にも取り組んで鉄道車両の先頭構体パネル加工法を確立した。
 現在は約100人の若手作業員を部下に持ち、2013年に創意工夫功労で文部科学大臣表彰、14年に優秀技能者で県知事表彰を受けた。昨年は同事業所でただ1人、全社でもわずかしかいない技術者最高の称号“工師”に認証されている。
 仕事の信条は「安全で安心して働ける職場づくり」と「段取り8割、仕事2割」。「これらがうまく組み合わさらないと仕事は進まない」と話す。
 受賞に「会社の幹部や同僚の皆さんのバックアップがあってこそ。ものづくりのさらなる発展を願いたい」と喜び「製造する側に誇りや喜びがないと楽しく幸せな仕事はできず、そこからいい製品も生まれない。自分で考え、判断し、行動することからいい仕事は生まれる。それを若い人に伝えていきたい」と話している。

「それでも 走れ!おばさん」出版

祝賀会にファン170人が集結
 周南市有楽町の詩人、中村光子さんが「日刊新周南」で連載を続けている「走れ!おばさん」シリーズのうち2001年からの掲載分をまとめた「それでも 走れ!おばさん」の出版記念祝賀会が12日、築港町のホテル・サンルート徳山で開かれ、170人ものファンが集って祝った。

あいさつする中村さん

あいさつする中村さん

出版された本

出版された本

黒神さんの発声で乾杯する参加者

黒神さんの発声で乾杯する参加者

 出席者はさまざまな分野で活躍する中村さんらしく多様な顔ぶれで、呼びかけ人を代表して空手指導者で三松会周南支部長の豊田澄江さんと草炎を主宰する俳人の久行保徳さんが軽妙なスピーチでたたえ、黒神公直さんの発声で乾杯した。
 豊田さんが指導する空手の仲間たちの演武や寸劇、高段者の女性たちが模範演武も披露し、女性たちのサルビアバレーボールクラブの掛け声、うたごえ喫茶風な参加者全員の大合唱などもあり、終始会場は笑いに包まれた。
 中村さんはたくさんの人たちの励ましで出版できたことに感謝し、最後はシタールの演奏をバックに自身の詩を朗読した。
 本はB6判172ページ。2年間の86編を掲載時のイラスト入りで載せている。定価1,000円で、中村さんや新周南新聞社で扱っている。電話での注文も受け付けている。このほかの呼びかけ人は次の通り。(敬称略)
 和田實(周南市体育協会顧問)高原佳子(サルビアバレーボールクラブ代表)中村節子(詩誌らくだ編集同人)小野英輔(徳山商工会議所会頭、同級生)中島進(新周南新聞社社長)

産業道路東進へ蛇島架橋案

周南・産業道路東進へ蛇島架橋案 3市県議と4商議所意見交換 守田会長「課題解決へ連携強化」
 周南、下松、光市選出の県議会議員八人で作る周南地域振興協議会(守田宗治会長)と徳山、新南陽、下松、光商工会議所との意見交換会が14日、周南市のホテル・サンルート徳山で開かれ、事業が止まっている周南市の産業道路の東進問題は県議、商議所双方で協力して解決を目指すことを申し合わせた。

あいさつする守田会長

あいさつする守田会長

 意見交換会は毎年1回開き、この日は県議8人と各商議所の正副会頭や専務理事、事務局長、総務課長計21人が出席した。守田会長は「周南地域の課題を党派を超え、商議所の皆さんのお力をお借りしながら解決したい」とあいさつした。
 新南陽商議所からは県道下松新南陽線の早期4車線化▽光商議所から都市計画道路瀬戸風線、川園線の早期開通▽下松商議所からバルク戦略港湾の推進▽徳山商議所から産業道路の東進問題やザ・グラマシーのコンベンション機能停止問題の解決などの要望が出た。
 徳山商議所からの産業道路東進は守田会長が「市のまちづくりで取り組まないと解決しない。市の声が聞こえてこない」と指摘し、小野英輔会頭、堀信明副会頭も「東進が止まっている日本ゼオン付近から沖合いの蛇島(さしま)経由で鼓海まで橋をかける構想へ地元企業が要望を出して実現に取り組むべきだ」と話した。
 上岡康彦県議が構想の図面化を求めると小林和子専務理事は東進の結論が出ていないため「東進自体の計画が残ったままだ」と説明、東進の是非の結論を急ぐ必要性を訴えた。
 この日の要望は同協議会が年末に村岡知事に提出する要望書に反映させる。

教育でふれあいの森なんでも工房

周南から1団体と15人、県選奨・各分野で功労
 今年度の県選奨の受賞者に54人と5団体が選ばれた。周南、下松、光市からは周南市須々万のふれあいの森なんでも工房(西林稔会長)と15人が受賞する。
 県選奨は自治、芸術・文化・スポーツ、社会福祉、社会活動、教育、保健衛生・環境、産業分野の功労者を知事が顕彰するもの。18日に山口市の県庁正庁会議室で選奨式が開かれる。
 ふれあいの森なんでも工房は教育功労での受賞。村田真博事務局長らがボランティア活動で2001年に設立し「元気な子ども・元気な大人を育む森」をテーマに須々万の「ふれあいの森」で活動し、拠点となるログハウスも建設した。
 年間を通じて子どもを対象に野外活動や竹トンボなどものづくり、食事づくり、冒険遊びなどの体験活動と、大人向けに絵画や陶芸、工芸などが楽しめるようにし、子どもと大人の交流の場になり、海外学生ボランティア研修生も受け入れている。
 このほかの周南3市の受賞者次の通り。
 [周南市]神代政和さん(67)=市明るい選挙推進協議会長▽佐藤幹恵さん(77)=統計調査員▽浅原安子さん(73)=民生児童委員▽原田茂さん(78)=県酒造組合会長
 [下松市]神田忠二郎さん(67)=元県監査委員▽金井道子さん(73)=写真家▽野田忠義さん(73)=県サッカー協会名誉会長▽川谷孝夫さん(80)=ひらきの里理事長
 [光市]秋枝正文さん(70)=県ソフトテニス連盟副会長▽池田芳晴さん(74)=民生児童委員▽小西輝保さん(71)=市消防団長▽吉原清香さん(70)=市交通安全指導員▽松村寿太郎さん(70)=元市医師会長▽浜本朝秋さん(75)=元県指導漁業士▽有沢久さん(67)=元県建築士事務所協会理事

「水素社会実現へ立場を超えた取り組みを」

水素エネルギーフォーラムに230人
 水素エネルギー普及の機運を盛り上げようと「イワタニ水素エネルギーフォーラム周南」が11日、周南市築港町のホテル・サンルート徳山で開かれ、水素関連の先進的な取り組みをしている企業担当者や経済産業省職員などが講演し、県内外の自治体や関係企業などの230人が聞き入った。

講演する川村課長補佐

講演する川村課長補佐

 岩谷産業の主催、市の共催。フォーラムは約10年前から毎年、主に東京、大阪で開かれてきたが、中四国では今回が初めて。同市には同社と㈱トクヤマで作った山口リキッドハイドロジェンの液化水素製造工場や岩谷産業が運営する水素ステーションもあることから決まった。
 まず市水素利活用協議会会長の稲葉和也山口大学大学院教授が人口15万人規模の市で水素利活用モデルを構築することは全国の地方都市に広げることにつながると解説。水素は製造や輸送など全体を見ると必ずしも低炭素にはならないため、市の液化水素製造工場のカ性ソーダ由来の副生水素は「水素サプライチェーンを構築する上で現実的な選択肢の一つ」と述べた。
 次に特別講演で資源エネルギー庁新エネルギーシステム課水素・燃料電池戦略室の川村伸弥課長補佐は「水素社会の実現に向けた取組」と題し、燃料電池自動車は現在の約千台から2030年までに累計80万台の普及を目指し、25年ごろには販売価格を平均200万円にしたいと説明。水素ステーションも現在の78カ所から30年には900カ所にする整備目標を示し、再生エネルギー由来の水素導入の取り組みも進んでいるとしながら「各事業者の立場を超えた取り組みが大切になってくるのではないか」と話した。
 そのあとはトヨタ自動車の三谷和久さんが「トヨタが目指す水素社会」、東芝の大田裕之さんが「再生可能エネルギー由来水素がもたらす新しいソリューション」、川崎重工業の山本滋さんが「水素エネルギーサプライチェーンの実現に向けた川崎重工の取り組み」の演題で特別講演してそれぞれの現在の取り組みや展望を説明した。