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えっ!全部「山口」消印!?

日本郵便・地域区分局統合スタート 回収時刻繰り上げ、深夜窓口は廃止
 周南市の徳山郵便局が担っていた郵便物の〝地域区分局〟が山口市深溝に新設された山口郵便局に1月30日に移行されて2週間。県内の郵便ポストに投函された郵便物はいったん山口局に運ばれて集中処理されるため消印が一部の時間帯を除いてすべて「山口」になったことに違和感があるという声も聞かれ、最終便の時刻も繰り上げられた。24時間受け付けていた徳山局のゆうゆう窓口は午前8時から午後8時までに短縮されている。地域区分局の移転の影響を追った。(山上達也)

最終便時刻繰り上げの表示=光局

最終便時刻繰り上げの表示=光局

 県内では郵便番号の74台の郵便物が集中する徳山局と、75台の下関局が地域区分局に指定され、両局では職員が24時間詰めていることから両局の窓口も24時間営業だった。このため昼間に郵便局が利用できない人が書留郵便や小包などの差し出しや受け取りをするなど多様なニーズに応えていた。
 地域区分局の集中化は一昨年8月に埼玉県和光市に開設された東京北部局に続いて全国で2例目。日本郵便は2018年度までに全国にこうした〝メガ物流局〟を20局前後整備する方針で、山口局はそのモデル。1日約76万千通、ゆうパック18,000個の取り扱いを想定し、各局の職員も異動させ、各局の郵便物自動区分機は撤去された。
閉鎖前のゆうゆう窓口に長い行列
 徳山局が地域区分局でなくなった1月30日以降、大型トラックの出入りはなくなったが、ゆうゆう窓口は閉鎖の午後8時前に長い列ができ、八時以降も職員が断り切れず列が切れるまで対応を続けている。13日も午後7時50分に約20人の列ができ、8時前に列の後方にいた男性が「1人しか(職員は)おらんのか」と詰め寄る場面もあった。
下松市内で差し出した封書の“山口”の消印

下松市内で差し出した封書の“山口”の消印


 下関局の機能も山口局に移行した13日以降、県内で24時間対応のゆうゆう窓口は山口市中央の山口中央局だけになった。
全郵便物を山口局で区分け、押印
 地域区分局の集中化で郵便物回収の最終時刻も1時間ほど繰り上がった。局区内あての郵便物を局内で処理や配達する〝自取り自配〟も廃止し、いったん山口局に運んで区分、消印を押印して、配達する局に戻される。このため午後6時以降に投かんされた郵便物は局区内あてであっても翌々日の配達になる。
 さらに県内どこのポストに投函しても一部を除いて消印が「山口」となり、「不自然」と感じる人も多い。警察関係者から捜査上の支障を懸念する声も上がる。刑事畑だった元警察官は「昔ほど郵便を利用した犯罪はないにせよ、脅迫文などの犯罪捜査で消印の局名や日付、時間帯は捜査の参考になっていた」と話す。
 こうしたユーザーの反応に日本郵便はどう答えるのか。1月17日の山口局の披露式典で横山邦男社長は「ここをモデルに全国展開し、生産性向上、物流環境の変化に対応できるネットワークを構築する」とあいさつしたが、県内でユーザーが全国に先駆けて感じている不便さの改善策が問われる。
 日本郵便中国支社は「利用者の皆さんにはご不便をおかけするがご理解をいただきたい」と話している。