一言進言

しゅうニャン市で大騒動

~下松市の鉄道車両運搬大成功~  

周南市の『しゅうニャン市』騒動は収まりそうにない。これほど意見が分かれる事案は珍しい。3,000万円もの市税を投入するのだから、もっと市民の声を聞いて進めるべきではなかったか。議会に出す前にある程度反応を確かめるのが常識だ。それをもとに修正を施すなりして提出する案件だった。市長側近たちの役目はそこにある。私の周囲では圧倒的に否定的な意見が多い。一方、若い人には抵抗感が薄いようだ。
シティプロモーションと木村市長は力説する。確かにこれまでそうした事業が苦手な自治体だった。そんなことをしなくても豊かで、近郊から人が集まっていた。しかし周南市と言っても知名度は低い。新幹線の駅名は徳山駅だ。必ず昔の徳山なんですよと説明が必要だ。昨春のエイプリルフールで「しゅうニャン市」と市長が尻尾を付けて登場したら、インターネットの動画サイト、ユーチューブへのアクセスが急増、面白いと評判になった。
ノリにのった木村市長は全国にしゅうニャン市を売り込むつもりだ。品がない、軽すぎる、何を訴えるのかわからない…反対する人たちの意見はこんな感じだ。もっとするべきことがあるだろうという人もいる。
猫のように自由に歩けることをイメージしたという説明。反して、新南陽地区の経営者から「何とかしてくれ、腹が立ってしょうがない」と怒りの電話が。長田団地では大量の野良猫の被害で大変だそうだ。
先日、下松市で日立製作所が製造した英国車両が日中に一般道路で運搬された。すごい見物人で驚いた。ニュースはもちろん、見物人がSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で大拡散。日本中に『ものづくりのまち』をアピールした。新幹線の中でもニュースで流れたそうだ。大成功したシティプロモーションだった。市の出費はわずか370万円という。
イメージを売るのは難しい。周南市は金峰の連続放火殺人事件で全国に有名になった。知られることと、伝えることは違う。周南市が誇れるものは何か。多くの市民が共有できるコンセンサスを作ろうではないか。動物園か、コンビナートを抱えた工業都市か、おいしい食べ物に満ちあふれた地域なのか。光市は海や川など自然がある。下松市はものづくりがある。じゃあ周南市は?(中島 進)