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“しゅうニャン市予算”を可決

【周南市議会】修正案は13-14 市長「反対受け止め進める」
 周南市3月定例議会の最終本会議が15日開かれ、新年度予算案のうち、市民の間でも賛否が分かれている市の愛称を「しゅうニャン市」として全国にPRするシティプロモーション事業の事業費2,530万千円を削除する修正案が提出されたが、13対14の賛成少数で否決され、予算案は原案のまま賛成多数で可決された。

 しゅうニャン市は昨年4月1日の“エイプリルフール”に、市民団体の発案を受けた木村市長が「周南市はしゅうニャン市になります」と宣言したのが始まり。動画投稿サイトやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で話題になり、市長は今年1月、同市の知名度向上を図る「しゅうニャン市プロジェクト」を本格スタートさせ、市民に配るバッジや専用ホームページなどを作って2016年度補正予算に約550万円も計上した。
 しゅうニャン市関連予算を削除する修正案は予算決算委員会(田村隆嘉代表、12人)でも提案されたが、賛成少数で否決されていた。
 この日の修正案は古谷幸男議員、尾崎隆則議員、友田秀明議員(嚆矢会)、岩田淳司議員(アクティブ)、福田健吾議員(静林会)、福田文治議員(参輝会)、米沢痴達議員(新誠会)と会派に属さない島津幸男議員、福田吏江子議員の九人の連名で提出。
 古谷議員は「歴史的、伝統的な裏付けがない」「どういう方向でいくか説明がなく、平成30年度以降の取り組み、31年度までの総事業費が極めて不明確」「業務委託が随意契約で業者が決定されていることに疑問。プロポーザルなどで一体感を構築できるものでなければならない」などと理由を説明して「仕切り直して取り組むことを望む」と訴えた。
 討論では17人が賛成、反対の意見を述べた。賛成のうち福田吏江子議員は「教育的ではなく、名前をいじることを公の立場からすべきではない」▽岩田議員は「市民の隠れた意見を拾っているというのを感じなかった」。
 友田議員は「2,500万円をかける価値があるとは思えない。まだ徳山駅を周南駅に変える方がいい」▽米沢議員は「市の名前は神聖なもので、語呂合わせやダジャレで認知度向上を図る考えに賛成できない。認知の中身も問題で、軽薄というネガティブなイメージがつくと思う」などと意見を述べた。
 一方、反対は藤井康弘議員(静林会)が「市外では一定の注目を集めており、ストップをかけると頭の固い議会がつぶしたとマスコミが書き立ててイメージダウンは必至。しかしこれだけ反対が表面化している以上、抜本的な見直しをして、6月議会に適切な額に減額する補正予算を提案するのがベスト」。
 井本義朗議員(アクティブ)は「来年2月に駅ビルがオープンし、全国に発信する重要なタイミング。受け入れられない人が一定数いるのは理解できるが、論争になってある意味認知度が高まっている」▽小林雄二議員(刷新クラブ)は「より広い認知はふるさと納税にもつながり、余裕を持って、評価は次年度でもいいのではないか」などと話した。
 兼重元議長(新誠会)、棄権の青木義雄議員(参輝会)、欠席の金井光男議員(公明党)を除く27人で採決され、わずか1人の差で否決された。
 終了後に取材に応じた市長は修正案が出されたことについて「反対の意見もあることを受け止め、反対の人の知恵やアイデアもいただきながら進めていきたい」と述べ、議員から予算を抑えるべきという意見があったことには「効果を出すのが私の使命。ふるさと応援寄付金、(バッジをつける市民の)サポーター、(関連グッズなどで協力する)パートナーの数などの指標で判断する」と話した。

修正案の採決(起立が賛成者)

修正案の採決(起立が賛成者)


修正案の賛否(敬称略)
【賛成】岩田淳司(アクティブ 土屋晴巳(アクティブ) 米沢痴達(新誠会) 田村勇一(新誠会) 古谷幸男(嚆矢会) 尾崎隆則(嚆矢会) 友田秀明(嚆矢会) 福田文治(参輝会) 福田健吾(静林会) 魚永智行(共産党) 中村富美子(共産党) 島津幸男(無所属) 福田吏江子(無所属)

【反対】清水芳将(アクティブ) 井本義朗(アクティブ) 山本真吾(アクティブ) 相本政利(公明党) 遠藤伸一(公明党) 金子優子(公明党) 小林雄二(刷新クラブ) 田村隆嘉(刷新クラブ) 田中和末(刷新クラブ) 得重謙二(刷新クラブ) 坂本心次(新誠会) 長嶺敏昭(参輝会) 佐々木照彦(静林会) 藤井康弘(静林会)

【棄権(退席)】青木義雄(参輝会)

【欠席】金井光男(公明党)