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野犬問題で住民アンケート

周南市・2割近くが頻繁に被害、対策は行政と住民の協働で
 環境省、県、周南市が昨年12月に実施した「周南緑地に生息する犬に関するアンケート調査」の結果がこのほど公表された。周陽、遠石、秋月、桜木、岐山、関門の6地区が対象で「野犬による被害を受けたことがあるか」の問いには、ほぼ毎日が3%、たびたび受けるが15.8%で、合わせると2割近くが頻繁に被害を受け、野犬対策の進め方では「行政と住民が協働して対策を講じるべき」が61.7%を占めた。

増えている野犬=4日、キリンビバレッジ周南スポーツセンター駐車場で

増えている野犬=4日、キリンビバレッジ周南スポーツセンター駐車場で

 同市は野犬の増加が問題になっているが、このアンケートは環境省の「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」のアクションプランに基づくモデル事業の実施のため、現状を把握しようと、住民の意見を聞いたもの。市のホームページに結果を掲載している。
 18歳から80歳までの男女1,600人に郵送で調査用紙を送り、436人から回答があった。そのうち男性が158人、女性が227人、未回答が51人で、年代では60歳代が最も多く123人、続いて40歳代で86人、70歳代が77人と続いている。
 「野犬を見かけることがありますか」の問いでは「ほぼ毎日見かける」が29.4%、「たびたび見かける」が48.2%、「ほとんど見かけない」が16.7%、「全く見かけない」が4.1%。「野犬による被害を受けたことがありますか」では「ほぼ毎日受ける」が3%、「たびたび受ける」が15.8%あったが、「ほとんど受けたことがない」が36.2%、「全く受けたことがない」も36.2%あり、野犬がよく出没する地域とそうでない地域があることをうかがわせる内容だった。未回答は8.7%だった。
 「どのような被害を受けたことがありますか」では複数回答で「群れに囲まれた」が45件、「追いかけられた」が44件、「ほえられた」が87件、「鳴き声がうるさい」が92件、「畑を荒らされた」が18件、「物を壊された」が8件、「敷地、床下に入ってくる(敷地などにふんをされる)」が67件、「ペットが襲われた」が12件、「逃げようと思った時にけがをした」も2件あった。その他は47件だった。
 野犬対策の進め方では複数回答で「行政と住民が協働して」が61.7%、「動物愛護団体・ボランティアなどとの連携を図るべき」が43.1%、「餌を与える行為に対して条例による罰則を設けるべき」が40.1%で、「住みかとなる場所の管理者が対策を講じるべき」は17%、「行政だけで進めていくべき」は6.2%にとどまった。
 野犬対策で行政に協力できることでは、複数回答で「野犬の生息状況に関する情報を提供できる」が36%で最も多く、「その他・行政の依頼に協力する」が28.7%、「野犬に餌を与えている者、犬を遺棄する者に対して注意することができる」が20%、「野犬を増やさないための啓発活動に協力できる」が13.1%と続き、「協力できない」は15.8%だった。
 一方「保健所が捕獲した犬の譲渡について知っていたか」では、複数回答で「県動物愛護センターで譲渡していることを知っている」が30.3%、「各保健所で譲渡を行っていることを知っている」は47.7%、「知らなかった」は56.2%で、半数以上だった。このため市では市広報4月15日号で捕獲した野犬を譲渡する制度を紹介する。