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東阿海運の「東希丸」完工

東ソーの苛性(かせい)ソーダ輸送へ 住民ら200人招いて祝う
 周南市富田の海運業、東阿海運(沢重敏郎社長)が東ソーの苛性ソーダを輸送するための新船「東希丸」が完成し、14日、平野ふ頭で地元住民ら約200人を招いて餅まきなどをして祝った。

東希丸からの餅まき

東希丸からの餅まき


 同社は個人事業時代を含む1934年から東ソーの海上輸送業務を続けており、所有船はこれで4船目。
 東希丸は液体化学薬品ばら積み船で、全長約44.25メートル、幅約8メートル、深さ3.35メートル。総トン数は約198トン。約300トンを積載できる。昨年10月から香川県丸亀市の興亜産業で建造され、12月に進水式をした。購入費は約4億7,500万円。
 石けんなどにも使われる苛性ソーダは国内のほかアジア各国でも需要が高まっていることから、東ソーの要請を受けて新造した。約2年前に運航をやめた東ソーの「万栄丸」の航路を引き継ぐ形となり、主に瀬戸内海の広島や岡山などの取引先に苛性ソーダを届ける。
 船体はタンクの中にパイプを入れて平面化して船員が歩行しやすくし、衝突防止に相手船自動識別装置(AIS)を備えるなど安全に重点を置き、各船員室には液晶テレビや冷蔵庫などを設置、防熱や防音性も持たせるなど居住性にも配慮している。
あいさつする沢重社長

あいさつする沢重社長


 この日の完工式は地元に商船があることを知ってもらい、船員不足解消にもつなげようと地元住民や南陽幼稚園の年長園児55人を招いた。
 園児を代表して羽嶋勇也君(5)、竹元陽愛さん(5)が「大きな船を見られてうれしいです。これからも安全運転で頑張ってください」とあいさつし、沢重社長(66)や運航者の東ソー物流の佐伯哲治社長らが船上から餅をまいた。
 沢重社長は「地元の皆様に喜んでもらえてうれしい。安全航行で荷主の希望に添える仕事をしていきたい」と話していた。