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「公開の議場で謝罪」勧告へ

岸本議員のセクハラ「推定される」 光市議会・政倫審の意見まとまる
 光市議会は17日、岸本隆雄議員(新風会)のセクシャルハラスメントが疑われる行為を審議する3回目の政治倫理審査会(中本和行委員長、7人)を開き、セクハラ行為があったと推定されると結論づけ、岸本議員に「公開の議場での謝罪」を勧告するよう19日、中村賢道議長に答申した。
 問題の行為は3月24日に議会が開いた退職部長送別会の2次会で市の女性職員の体を触ったとされるもの。これが市議会の政治倫理条例に抵触するとして政倫審を設置して審議し、岸本議員は行為自体を否定しているが、前回までに「事実無根とは言い難い」「セクハラの認識が非常に不足している」など厳しい声が大勢を占め、この日は主に処分内容を決めた。

答申案を採決する政倫審

答申案を採決する政倫審

 冒頭、中本委員長が前回の審議で新風会代表の河村龍男議員から出ていた「事実関係の積み重ねがないので、女性職員のお話を聞きたい」という要望について、女性に確認したが、2次被害による精神的な負担が大きく出席は難しいという答えだったことを伝えた。
 そのうえで、「事実の積み重ねが不十分なら再度質疑の場に立ち返るか」と問題提起したが、賛成は河村議員だけだった。
 続いて中本委員長と笹井琢副委員長がまとめた3つの答申案を協議した。案1は勧告なし▽案2は議員辞職勧告▽案3は公開の議場における謝罪勧告。
 案1は河村議員が「岸本議員が今回の騒動が市民をお騒がせし、不明であるが誤解を与えた行動に対して謝罪すべきだ」と加筆した上で賛成した。案2は土橋啓義議員(共産)のみ賛成。案3は笹井議員と森戸芳史議員(彩り)、萬谷竹彦議員(とうこう会)、森重明美議員(公明)が賛成した。
 案3では「岸本議員は否定しているが女性職員が虚偽を語ることは考え難い」「事件発生時、悲鳴を聞いた別の職員が女性職員の方を見ると、女性職員のほかには岸本議員しか現場にいなかった」「岸本議員の釈明は周知の事実についても否定するなど信ぴょう性が乏しく、セクハラの認識が非常に不足しているとも感じられた」と理由を挙げ「不快を感じる性的な行動及びその他人権侵害の恐れがある行為が推定され、事実無根とは言い難い」と結論づけた。
 岸本議員に議場での謝罪を求め「今後このような事例が起こった場合は議会として最も厳しい処分を勧告することを申し添える」とした。
 さらに「当面は議会での酒席開催を自粛」し「議員全員参加のセクハラに関する講習会を開催し政治倫理基準違反の根絶を目指す」とした。萬谷議員は「パワーハラスメントも対象に加えるべきだ」と提案した。
 勧告書は議長から岸本議員に郵送され、これに対する岸本議員の弁明書も受け付ける。勧告書、弁明書とも市議会のホームページで公開する。