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【春の褒章】県内は8人と1団体

36年間の見守り活動で藍綬褒章 元民生委員・児童委員の中村八重子さん(周南市)
 春の褒章の受章者が29日発令される。全国で754人で、うち女性は210人。県内は8人と1団体で、社会奉仕活動の緑綬褒章に1団体、業務精励の黄綬褒章が1人、社会福祉などの藍綬褒章が7人。周南では周南市平野の元民生委員・児童委員の中村八重子さん(76)が藍綬褒章を受章する。5月16日に厚生労働省で伝達式があり、天皇陛下に拝謁する。

中村さん

中村さん

 中村さんは下上生まれ。防府市の三田尻女子高(現誠英高)、東京の文化服装学院卒。民生・児童委員は1980年12月から2016年11月末まで36年間務め、富田地区民生・児童委員協議会の副会長を10年以上務めたあと定年で退任する前の約1年半は会長だった。
 任期中は独居老人などの見守りに尽くし、退任するころには約45人を定期的に訪問していた。担当していた認知症の男性が交通事故で亡くなるなど辛い経験もしたが、自宅で倒れているのを発見して命を救えたケースもあったという。
 児童委員としては富田西小校区で毎朝の立哨活動で児童を見守った。現在も見守り隊を続けている。このほか富田西地区社会福祉協議会理事、富田地区自主防災協議会委員も務めた。
 民生・児童委員の就任は委員だった亡き義母の勧めから。現在も続ける洋裁教室の指導を理由に一度は断ったが「あなたのは仕事じゃない」と言われ、ケンカになりながらも始めたという。しかし退任した今も相談に来る人がおり「今も頼られるのは誇りで、うれしい。やってきてよかった」と振り返る。
 ソフトバレーボールでねんりんピックに毎年出場して2002年の福島県大会では優勝するなどアクティブ。お年寄りが集うふれあいサロンも30年以上前に立ち上げて以来続け、生け花の指導もしている。

賛成56.4%、反対34.1%

周南市・「しゅうニャン市」へ独自アンケート 年齢高いほど抵抗感?
 周南市が市の愛称を「しゅうニャン市」として全国にPRする「しゅうニャン市プロジェクト」。1月に本格スタートしたが、市議会では新年度予算案の審議で関係事業費約2,500万円を削除する修正案が提出され、否決されたものの賛成13、反対14とほぼ二分した。これを受け、新周南新聞社では「しゅうニャン市」についてのアンケート調査をし、273人から回答を得た。結果は賛成56.4%、反対34.1%。その理由などをまとめた。(安達亮介)
周南市民は「知っている」94.7%
 アンケートは2日に毛利町の桜並木などで開かれた「SAKURAアーチフェスタ」、8、9日にキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターで開かれた「花☆ワイン周南まんま市場」会場で実施。回答者の居住地は周南市209人、下松市27人、光市7人、その他30人で、性別は男性145人、女性128人だった。

徳山駅に掲示されているポスター

徳山駅に掲示されているポスター

 「しゅうニャン市を知っていますか」の問いでは、知っているが90.8%、知らないが9.2%で、知らないは周南市民が5.3%と低かったが下松、光市民は約15%、その他は30%と市外では認知度が低かった。
高齢ほど抵抗感?10代は拮抗
 「しゅうニャン市プロジェクトに賛成?反対?」には賛成が56.4%、反対が34.1%、わからない、無回答は計9.6%となり、賛成が反対を上回った。
 賛否の居住地別では周南市が賛成51.2%、反対38.8%。一方、市外は賛成が71.4~74.1%、反対が14.3~22.2%と、市内より市外の方が賛同者の割合は高かった。
 賛否の年齢別は10代が賛成と反対が50%ずつ、20~50代は賛成が多数を占めたが、60代は賛成36.4%、70代は27.8%となり、10代を除くと、年齢が高くなるほど賛成が減って批判的にみている人が多くなる結果になった。
「可愛い」「恥ずかしい」
 賛否の理由では、賛成は「市をPRするのにいい機会」「全国に名が知れれば安いもの」「市のアピールが可愛くできる」「決まったことなので応援したい」「盛り上げて若い人たちを町に残したい」「思い切っていて応援したくなる」「活性化になる」など。
 一方、反対は「市民をおちょくっている感じ」「恥ずかしい」「事業費が高い」「3,000万円の内訳がわからない」「何を伝えたいのかわからない」「効果が期待できない」「猫とのつながりがない」などの意見があった。
 昨年度と今年度で合わせて約3,000万円の費用をかけて進められている「しゅうニャン市プロジェクト」は市の知名度を向上させて人口流出を食い止め、市外から人を呼び込むシティプロモーション活動の一環。
 しかし目標通りに市の認知度が上がったとしても、すぐに効果が目に見えるような内容ではないだけに、さらなる賛同を得るためには、今後もよりわかりやすい説明が求められるだろう。
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新規12店が出店

29日・イオンタウン周南久米全区画オープン
 イオンタウン(本社・千葉市)が周南市久米の市道櫛浜久米線沿いに整備してきた大型ショッピングセンター「イオンタウン周南久米」の2期工事分が完工し、29日からテナント12店が順次オープンする。これで昨年11月にオープンした1期分とあわせて全区画が完成することになり、この日午前9時50分からオープニングセレモニーを開いて10時にグランドオープンする。
 イオンタウン周南久米は敷地面積約35,900平方メートル、店舗は鉄骨造り平屋建て(一部2階建て)7棟で延べ床面積約12,880平方メートル。駐車台数は約470台。2期分は全体の約3分の2の規模となる。8日には周辺や駐車場などに住民約300人の手で48種3,200本の苗木を植えた。

オープン間近の2期分

オープン間近の2期分


 店舗は1期が核店舗のマックスバリュなどの13店、2期がファッションブランドのGUなどの12店で計25店。27日に1期分の美容室「Crade hair’s」、29日に2期分の11店がオープンし、6月1日に最後の1店となる「焼肉彩苑じゅうじゅう亭」も開店する。
 2期分の店舗次の通り。
 [物販]カーケアとペットのお店(カー用品、ペットショップ)GU(カジュアル衣料)パレット(実用衣料)フォーエル(紳士服)バースデイ(子ども服)宮脇書店(書籍)ダイソー(バラエティ雑貨)
 [サービス]ネクシス(フィットネス)エネオス(ガソリンスタンド)アミパラ(アミューズメント)
 [飲食]倉敷珈琲店(カフェ)焼肉彩苑じゅうじゅう亭(焼き肉)=6月1日開店予定

創意工夫功労者に文科大臣表彰

山口県内7人、周南は3社の4人 コスト削減、生産性、防災能力向上
 文部科学大臣が科学技術の振興のため製造現場の工場などの職場で創意工夫によって技術の改善や著しい実績をあげた人を表彰する今年度の創意工夫功労者が決まり、県内の受賞者7人の表彰状伝達式が21日、山口市の県庁で開かれた。
 全国で各都道府県などから推薦があった約1,000人が選ばれた。県内の受賞者のうち4人が周南の企業からで、周南市の東ソー南陽事業所の今田学さん、柳井宏明さん、出光プランテック徳山の伏見貴宏さん、下松市の日立ハイテクノロジーズの田村英二さんが受賞した。
 表彰式は17日から23日までの科学技術週間にちなんで開かれ、伝達式では村岡嗣政知事が表彰状とメダルを手渡した。

【東ソー南陽事業所】
今田  学さん(30) ポリマー製造部ゴム課第二係運転係員=周南市
「中間製品タンク内の重合物発生抑制方法の考案」

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 ゴムの製造では主原料のクロロプレンモノマーを重合器で重合反応させ、中間製品のラテックスを製造し、ラテックスに残存している未反応のモノマーは回収、再利用している。
 しかし中間製品タンク内に未反応モノマー由来の重合物が常時発生するため、この重合物の抜き出し、配管の頻繁な清掃が必要で、残存モノマーの重合で回収モノマー量が低下する問題も発生していた。
 そこで重合物が発生しないよう、ラテックスを一定の間隔で自動で撹拌(かくはん)するプログラムを作成し、洗浄費用の削減、運転員の負担軽減、これまでロスしていたモノマーの回収を可能にした。

【東ソー南陽事業所】
柳井 宏明さん(43) ソーダ製造部電解課第二係班長代理(職長代理相当)=周南市
「塩水マッド同伴塩廃棄量削減による原塩原単位改善」

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 カ性ソーダは原料塩を水に溶かして塩水にし、電気分解して生産するが、塩水は不純物を含むため、静定槽で薬剤を添加して凝集沈殿させ、固形分(マッド)として泥状(スラリー状態)で抜き出していた。
 しかしマッドが高濃縮すると配管が閉塞して運転できなくなることから、高濃縮を防ぐため大量の塩水(原塩)を使用、廃棄していた。そこでテストを繰り返して配管が閉塞しない上限の濃縮度を見極め、抜出弁の開閉時間を決めて、塩水と廃棄される原塩量を大幅に削減した。

【日立ハイテクノロジーズ】
田村 英二さん(44) 笠戸地区設計・生産本部笠戸製造部製作課主任=周南市
「半導体製造装置組み立て作業における生産性改善」

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 半導体製造装置は多数の機械加工品、電子機器で構成され、個別受注生産方式で生産しているが、工程ごとに作業していた。
 これを1人の組み立て員が組み立て、配線、検査の全行程をする方式に転換した際、作業者階層別に実技指導や知識教育を企画立案・実行し、作業停滞の排除、人員不足解消、組み立て完成時間の低減を実現した。
 機械加工品「チャンバー」の組み立てでも部品着脱、最適な作業位置までの昇降や部品反転機能を搭載した組み立て用の設備を考案。組み立て設備や工具の点検簿の記載でもタブレット端末による電子化を考案して“見える化”などを図った。

【出光プランテック徳山】
伏見 貴宏さん(42) 広域共同防災事務局員=平生町
「水中ポンプ用油圧ホース損傷防止対策の考案」

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 大型タンクの火災の消火に有効な大容量泡放射システムの訓練では水中ポンプの駆動用油圧ホースで海水をくみ上げていたが、油圧ホースが重く、海底に沈み込んで海底の石や突起物でホースが損傷していた。
 そこで防災能力向上のため、配管の保温に使われるポリウレタン素材のパイプを浮上材として取り付けてホースを海面に浮上させ、外面に耐久性に優れた消防用ホースを取り付けてホースの損傷が防げるようにした。
 油圧ホースの点検を容易にするため消防用ホースには着脱用のファスナーも取り付けた。

マレーシアでWPC住宅製造

ニッシンイクス、日本ハウスが合弁会社設立、7月に工場着工
 周南市鼓海の建材輸入販売などのニッシンイクス(加藤洋社長)と沖見町の住宅設計・施工などの日本ハウス(河野正幸社長)はマレーシアの大手開発業者、マトリックス・コンセプツ・ホールディング社との3社で合弁会社「マトリックスIBS社」をマレーシア・スレンバン市に設立した。7月に着工する工場で来年4月からWPC(ウォールプレキャストコンクリート)住宅のコンクリート壁を製造し、年間700棟のプレハブ住宅を供給していく。

調印式の加藤社長、河野社長ら=ニッシンイクス提供

調印式の加藤社長、河野社長ら=ニッシンイクス提供


 IBS社は現在、マトリックス社が開発中の住宅、商業、工業、レジャー、学校などを備えた総面積2,100万平方メートルの街の住宅地にプレハブ住宅を供給し、組み立て施工までするプロジェクトとして設立したもの。街はスレンバン市とクアラルンプール国際空港の間に位置し、マレーシアの中でも長期成長が見込まれている。
 このプロジェクトはニッシンイクスが海外市場開拓に向けて2年前から東南アジアでの市場分析をしてきた過程で持ち上がり、マトリックス社から工期短縮化や住宅品質向上などを目的にWPC工法を要請され、WPC工法に豊富な実績を持ち東南アジアで事業展開もしている日本ハウスの協力が決まった。
 WPC工法は工場で製造された高強度な鉄筋コンクリートパネルを組み立てるもの。
 総投資額は約7億5,000万円で、うちニッシンイクスが約9,000万円、日本ハウスは約6,000万円。事業は年間延べ床面積約21万平方メートルの住宅建設をし、年間売上高は約15億円を目標としている。
 13日には首都、クアラルンプール市内のホテルで調印式があり、マレーシア政府内閣担当大臣や投資開発庁長官も立ち会い、加藤社長や河野社長らが設立の文書に調印した。
 今後、ニッシンイクスはプロジェクトの計画や工場のマネジメントなど事業の円滑な運営に努めてさらなる海外展開も図り、日本ハウスも“日本品質”を武器に東南アジア各国に市場開拓を進めていきたいとしている。

総事業費は50億円超

新徳山駅ビル・オープンへ期待高まる
にぎわい創出の動き活発に

 来年2月上旬のオープンへ、工事が進む周南市の徳山駅前賑わい交流施設(徳山駅ビル)。図書館とカフェを核施設とした建物はすでに骨組みの全容を現している。長年の懸案である中心市街地の活性化へ期待も高まっているが、ここに至るまでには前徳山市時代からの長い時間をかけた議論があり、周南合併の争点にもなって、入札不調、反対運動など紆余曲折を経てきた。周南の玄関口である駅周辺の商店街も大きな変ぼうを遂げる中、改めて事業費含め経緯をまとめた。(安達亮介)
合併時のリーディングプロジェクト
 新徳山駅ビルは合併時の「新市建設計画」のリーディングプロジェクトの1つで、市は2005年に策定した「徳山駅周辺整備構想」で出会い・交流・にぎわいを創出する施設として整備する方針を打ち出し、その後、2013年の基本構想で民間のノウハウや企画力を生かした図書館を入れることに決めた。

建設が進む新駅ビル

建設が進む新駅ビル

 新駅ビルは鉄骨造3階建てで延べ床面積は約5,250平方メートル。これに連絡通路でつながる立体駐車場・駐輪場も同時に整備しており、約120台の駐車場は入庫から1時間無料、バイクと自転車あわせて約300台の駐輪場は無料となる。
 指定管理者は書店・レンタル店の「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)。この指定にあたっては、他市での選書問題などを受けて図書館設置計画の是非を問う住民投票を求めて署名活動も展開された。
入札不調、増額も
 事業費は、市が当初示した建築主体工事と電気、機械、空調の各設備工事の概算が約30億円。しかしその後、入札不調による設計見直しや、JR西日本との協議に伴う工事の遅れ、人件費の高騰、地下のがれきの撤去費や地盤改良費の増額、エレベーター改修の費用なども追加され、今年2月時点では約34億1,400万円と、4億円余り増額された。

新駅ビルの完成予想図=周南市提供

新駅ビルの完成予想図=周南市提供

 これにJRや個人からの用地取得、旧駅ビルの取り壊し、内装にかかる費用などを加えると、約52億1,710万円となる。このほか6万冊の図書購入費やホームページ制作、広報費など開館準備に2億5,500円、また人件費やその後増やす図書の購入費、施設管理費などに年間約1億5,000万円の指定管理料を支払う。
 このうち内装費は、本体工事の中で進められる壁と一体化の書架や家具などに1億1,124万円▽CCCに随意契約で発注するオリジナルデザインのテーブル、ベンチ、サイン看板などに8,902万4,400円▽会議室に置く机など既製品は原則市内業者に発注する予定で、6,650万円の予算を組んでいる。
 このうちCCCへの発注分は当初、約9,500万円の予定だったが、市との協議で、本の閲覧にふさわしくないソファの応接セットなどを減らして減額した。
横断組織設立へ
 新駅ビルの整備はこれまで市中心市街地整備課が進めてきたが、市は近々、ほかの道路課、商工振興課なども加えた横断組織を作り、より中心市街地活性化に力を入れる。
 中心市街地整備課の野村正純課長(54)は2月に地元有志が開いた「パンマルシェ」では、平日なのに大勢の人が商店街に訪れたことを例に「図書館に人を集めることが最終目標ではなく、周辺のにぎわいにつなげる仕組みづくりが必要。にぎわいは市だけではできず、民間との連携を深めていきたい」と話している。

“オールイングリッシュ”で楽しく

華陵高英語科1年生がALTと交流
 下松市の華陵高(白井宏明校長、359人)で18日、英語科の1年生39人が外国語指導助手(ALT)11人と英語漬けの1日を過ごした。
 英語科は県内の高校ではここだけで、3年前から新入生が一日中、英語だけを使って過ごす研修をしている。

ALTとおにぎりを作る生徒

ALTとおにぎりを作る生徒


 この日は米国、英国、ニュージーランド、南アフリカ出身のALTにどれだけ多くの質問を英語でできるかを競うゲームをしたり、一緒におにぎりを作って交流した。
 おにぎりは三角に握り、中に梅やサケなどを入れ、のりでくるみ、南アフリカの首都のプレトリア出身のALT、ジェイソン・ハッチソンさん(26)は「おにぎりづくりはとても簡単。熱い、熱い、と言いながらご飯をぎゅっと握るのがコツ」と笑顔。
 国沢柚妃さん(15)は「英語しか使えないのでリスニングの力がつく。3年間でもっと英語力をつけたい」と意欲を見せていた。

「公開の議場で謝罪」勧告へ

岸本議員のセクハラ「推定される」 光市議会・政倫審の意見まとまる
 光市議会は17日、岸本隆雄議員(新風会)のセクシャルハラスメントが疑われる行為を審議する3回目の政治倫理審査会(中本和行委員長、7人)を開き、セクハラ行為があったと推定されると結論づけ、岸本議員に「公開の議場での謝罪」を勧告するよう19日、中村賢道議長に答申した。
 問題の行為は3月24日に議会が開いた退職部長送別会の2次会で市の女性職員の体を触ったとされるもの。これが市議会の政治倫理条例に抵触するとして政倫審を設置して審議し、岸本議員は行為自体を否定しているが、前回までに「事実無根とは言い難い」「セクハラの認識が非常に不足している」など厳しい声が大勢を占め、この日は主に処分内容を決めた。

答申案を採決する政倫審

答申案を採決する政倫審

 冒頭、中本委員長が前回の審議で新風会代表の河村龍男議員から出ていた「事実関係の積み重ねがないので、女性職員のお話を聞きたい」という要望について、女性に確認したが、2次被害による精神的な負担が大きく出席は難しいという答えだったことを伝えた。
 そのうえで、「事実の積み重ねが不十分なら再度質疑の場に立ち返るか」と問題提起したが、賛成は河村議員だけだった。
 続いて中本委員長と笹井琢副委員長がまとめた3つの答申案を協議した。案1は勧告なし▽案2は議員辞職勧告▽案3は公開の議場における謝罪勧告。
 案1は河村議員が「岸本議員が今回の騒動が市民をお騒がせし、不明であるが誤解を与えた行動に対して謝罪すべきだ」と加筆した上で賛成した。案2は土橋啓義議員(共産)のみ賛成。案3は笹井議員と森戸芳史議員(彩り)、萬谷竹彦議員(とうこう会)、森重明美議員(公明)が賛成した。
 案3では「岸本議員は否定しているが女性職員が虚偽を語ることは考え難い」「事件発生時、悲鳴を聞いた別の職員が女性職員の方を見ると、女性職員のほかには岸本議員しか現場にいなかった」「岸本議員の釈明は周知の事実についても否定するなど信ぴょう性が乏しく、セクハラの認識が非常に不足しているとも感じられた」と理由を挙げ「不快を感じる性的な行動及びその他人権侵害の恐れがある行為が推定され、事実無根とは言い難い」と結論づけた。
 岸本議員に議場での謝罪を求め「今後このような事例が起こった場合は議会として最も厳しい処分を勧告することを申し添える」とした。
 さらに「当面は議会での酒席開催を自粛」し「議員全員参加のセクハラに関する講習会を開催し政治倫理基準違反の根絶を目指す」とした。萬谷議員は「パワーハラスメントも対象に加えるべきだ」と提案した。
 勧告書は議長から岸本議員に郵送され、これに対する岸本議員の弁明書も受け付ける。勧告書、弁明書とも市議会のホームページで公開する。

東阿海運の「東希丸」完工

東ソーの苛性(かせい)ソーダ輸送へ 住民ら200人招いて祝う
 周南市富田の海運業、東阿海運(沢重敏郎社長)が東ソーの苛性ソーダを輸送するための新船「東希丸」が完成し、14日、平野ふ頭で地元住民ら約200人を招いて餅まきなどをして祝った。

東希丸からの餅まき

東希丸からの餅まき


 同社は個人事業時代を含む1934年から東ソーの海上輸送業務を続けており、所有船はこれで4船目。
 東希丸は液体化学薬品ばら積み船で、全長約44.25メートル、幅約8メートル、深さ3.35メートル。総トン数は約198トン。約300トンを積載できる。昨年10月から香川県丸亀市の興亜産業で建造され、12月に進水式をした。購入費は約4億7,500万円。
 石けんなどにも使われる苛性ソーダは国内のほかアジア各国でも需要が高まっていることから、東ソーの要請を受けて新造した。約2年前に運航をやめた東ソーの「万栄丸」の航路を引き継ぐ形となり、主に瀬戸内海の広島や岡山などの取引先に苛性ソーダを届ける。
 船体はタンクの中にパイプを入れて平面化して船員が歩行しやすくし、衝突防止に相手船自動識別装置(AIS)を備えるなど安全に重点を置き、各船員室には液晶テレビや冷蔵庫などを設置、防熱や防音性も持たせるなど居住性にも配慮している。
あいさつする沢重社長

あいさつする沢重社長


 この日の完工式は地元に商船があることを知ってもらい、船員不足解消にもつなげようと地元住民や南陽幼稚園の年長園児55人を招いた。
 園児を代表して羽嶋勇也君(5)、竹元陽愛さん(5)が「大きな船を見られてうれしいです。これからも安全運転で頑張ってください」とあいさつし、沢重社長(66)や運航者の東ソー物流の佐伯哲治社長らが船上から餅をまいた。
 沢重社長は「地元の皆様に喜んでもらえてうれしい。安全航行で荷主の希望に添える仕事をしていきたい」と話していた。

「周南和牛」初認定

鹿野ファームの2頭、市内で販売
 周南市は市内産の質の高い黒毛和牛「周南和牛」に、養豚や和牛飼育、食肉の加工販売などの鹿野ファーム(隅明憲社長)の2頭を認定し、14日、道の駅「ソレーネ周南」で認定証が木村市長から隅社長に交付された。3月にこの名称でブランド化することを決めて以来、初めての認定となる。

「周南和牛」を持つ隅社長(右)と市長

「周南和牛」を持つ隅社長(右)と市長

 市内産の食肉牛は、良質なものが生産されているが、近隣にと畜場がないことから県外に出荷されるため、市内で食べられることはほとんどない状況。このため市畜産振興協議会(隅明憲会長)などが認知度向上へブランド化を協議し、3月14日にブランド名を「周南和牛」にすることや基準などが発表された。
 認定されるのは市内で生まれて12カ月以上飼育された黒毛和種のうち肉質等級が5段階評価で5か4、かつBMS(脂肪交雑)が12段階中7以上のもの。これは神戸ビーフなどの高級牛肉とそん色のない基準となっている。
 この日は交付式のあと試食販売もあり、訪れた人は周南のブランド牛の第1号の味を確かめるように味わっていた。
 市はホームページで今回認定した2頭の個体識別番号や生年月日、肉質等級などのデータを紹介している。個体識別番号からは農林水産省の牛トレーサビリティ制度で生産履歴を調べることができ、2頭は鹿野ファームで育ち、北九州市立食肉センターでと畜されたことが確認できる。今後も申請を受けて認定があれば随時掲載していく。
 今回の周南和牛は、ブランド発表会で周南和牛のことを知った仲卸業者が買い付け、市内の4店舗に卸された。
 4店舗はソレーネ周南内のビストロ鹿野農場、ベーカリーキッチン「菜」、新町のイタリア食堂Bamboo(バンブー)、若宮町の鉄板∞BAR otto(オット)。ビストロ鹿野農場では精肉として販売し、そのほかは料理で提供する。