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「暗い」「怖い」 払しょくへ

【記者レポート】地下道事情さまざま、地域の活躍も
 線路や大きな道路の下を通る地下道。車などを避け、信号もなく通行できるため歩行者には便利な存在だが、半面「暗い」「怖い」といったイメージも場所によってはつきまとい、古く、狭い場合などはその傾向が顕著。周南地域にもさまざまな地下道があるが、地域住民が中心になって明るい雰囲気づくりをしてイメージの転換を図ったり、通ると音楽が鳴るなど、楽しい仕掛けをしている場所もある。最近の地下道事情を探った。(安達亮介)

遠石3丁目交差点の地下道

遠石3丁目交差点の地下道

・写真パネルで景色一新
 周南市遠石3丁目の県道交差点を横断する地下道は1954年に完成し、通勤・通学路として利用されてきた。しかしマイカーの普及などで次第に利用者が減り、ごみやたばこの吸い殻などが放置されるようになり陰気で荒れた状態になっていった。そこで98年に同地区コミュニティ推進協議会が国の補助金も活用して蛍光灯整備など環境美化に乗り出し、地元の小、中、高校生が壁画を描いて清潔感を取り戻した。
 ところが、年月の経過で再び汚れが目立つようになり、2013年には市ふるさと振興財団から支援も受けた同会が地元の消防団の協力で放水もして清掃、壁にコミュニティ活動の写真パネルを張って地下道内の景色を一変させた。
 この地下道は櫛ケ浜駅からキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターをつなぐ道でもあり、同会の福田秀夫会長(63)は「地区外の人も利用するので、安心して通れる通路にしなければならない。今後も整備を続けたい」と話している。

松神地下道

松神地下道

・改修で 明るく、回転灯も
 下松市のJR下松駅東側の線路下を通る全長39メートルの松神地下道は、老朽化して屋根がぼろぼろになり、照明も一部が破損するなどしていたため、地元の要望も受けて2015、16年度に市が改修した。事業費は約1,200万円。
 天井材は日光を通しやすいポリカーボネート製にして明るくし、地下道内にはケンカや痴漢などに備え、押すと赤色回転灯が起動する非常ボタンも新たに配置するなどして安全対策を図っている。

カバの地下道

カバの地下道

・カバの地下道きれいに、音楽も
 国道2号をくぐって周南市美術博物館と徳山動物園、市文化会館をつなぐ“カバの地下道”は14年10月にリニューアルし、岐南町側入り口のカバの口の中が虹の7色に彩られ、外側のカバの皮膚などもきれいに塗り直されている。市が要請して国土交通省が取り組んだもので、事業費は約200万円。
 15年4月からは歩くと中央部のセンサーが反応して近くに生家跡がある詩人、まど・みちおさん作詩の童謡「ぞうさん」のメロディーが流れるようになっている。太陽光パネルの電力で動くようにしており、設置費は約45万円。
 一方、地下道の少ない光市では電球の交換など維持管理には努めているが、修繕など根本的な対策は今後の検討課題の1つだという。