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介護者のよりどころ

周南(新南陽)周南認知症を支える会が30年、数井さんの講演に350人
 周南市主催の認知症講演会と、周南認知症を支える会・福寿草の会(国兼由美子会長)の30周年記念式典が9日、市学び・交流プラザで開かれた。会場の多目的ホールに入りきれない350人を超える人たちが訪れるほど高い関心を集め、交流室にも講演などを中継した。

報告する国兼さん

報告する国兼さん

 式典では木村市長らが祝辞を述べて介護者の心のよりどころとなっている長年の同会の活動をたたえ、国兼会長が同会の30年のあゆみを報告した。そのあと大阪大学大学院医学研究科精神医学教室講師の数井裕光さんが「その物忘れ、大丈夫?知っておきたい認知症の話」と題して講演した。
 同会は1987年に認知症を発症した人を介護する家族やボランティアで光、下松、徳山、新南陽市、熊毛、鹿野町をエリアに徳山地区痴呆性老人家族会として発足。2003年に周南市、光市、下松市に分かれてそれぞれ独立して活動、現在は熊毛地区にも同様の会がある。04年に「痴呆」から「認知症」に呼称も変更している。
 国兼会長は報告で毎月第2火曜に徳山社会福祉センターで〝集い〟を続け、最初は体験を語り合っていたが、医師や看護師など専門家を招いての勉強会や、施設の見学会、リフレッシュ会などを開き、15年度からは当事者と家族、地域の住民などが気軽に集える「かふぇ福寿草」も集いと同じ日に開いていることなどを説明。「一人で悩まないで下さい。隣の人に伝えて下さい。頑張らない介護をしていただきたい」と呼びかけた。

講演する数井さん

講演する数井さん

 NHKのテレビ番組にも出演している数井さんは認知症についてうつ病など似た別の症状と比較するなどして説明。診療の流れでは一緒に住んで患者の様子をよく知っている家族の話を聞くことや、認知症の種類と治療法などをわかりやすく解説し、聴く人を引き込んでいた。