一言進言

何を基準で選ぶか?

~迷う有権者はどこに行く~
解散による衆議院議員選挙が10日公示された。選挙が決まってから、日替わり定食のように毎日メニューが変わる。この混乱ぶりは何だろう。自公は思想も信条もまるで違う人たちが1つになっている。神道と創価学会は相いれない関係だが、選挙は一緒に戦う。党利党略と言えば簡単だが、常識では考えられない。一方、希望の党と民進党の関係はシビアに政策を重視するという。
思い起こせば、自民党と旧社会党が連立政権を作った時から、自民党は思想など無視した政党になった。しかし、自分たちの思想は守り切っている。それより強固に保守を言い出した。
公明党と、自民党の公約はすべて一致しているわけではない。憲法観などは最たるものだ。命令一下で動いてくれる公明票のおかげで自民党は過半数を維持している。多少、公明党の要求を聞いていれば政権は守れる。大臣になれる。
国政に参加した実績もない希望の党に、100人、200人の民進党候補者たちが揺れた。若狭何とかと言う前衆議院議員が仕切って決めている。それでも各種世論調査で、希望の党に投票すると答えた国民がやたら多い。国民の過半数は流浪の民と化した。小池百合子東京都知事はそんなに素晴らしい人だったか。
この混沌状態を喜んでいるのは自公とワイドショー関係者だけだ。森友、加計学園問題、審議なし採決など無茶苦茶な国会運営は関係なく、政権は維持されるかもしれない。この混乱の原因はどこにあるか。国民のせいなのか。選挙制度なのか。旧民主党か。立候補者たちが揺れ動いていては、国民も揺れ動く。
選択肢がなくなったと言う有権者が増えた。総じて自衛隊が憲法違反と言う人がいなくなった。自民党が賃金値上げを言う時代になった。あえて対立を探せば、社民党、共産党と他の政党かの時代になった。究極は思想ではなく、人物で選ぶ時代になったのかもしれない。
物ごとを真摯(しんし)に考えられる人。弱者を忘れない人。人柄が良い、威張らない、人間味があるかないか。党が決めたからすべて従う人ではなく、自分の感性を大切にする人。選ぶ基準を考える時代かもしれない。政党はどこでも良い時代かも。さあ、投票に行こう。(中島 進)