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75年ぶり架け替えへ大工事

【金曜記者レポート(下松)】荒神大橋は2年半後、切戸大橋は3年半後完成
 下松市の市街地を流れる末武川と切戸川にかかる橋で大規模な架け替え工事が進んでいる。いずれも旧国道188号の県道に戦前に建設された橋で、耐震強度が不足し、国が改正道路法で橋の耐震化を道路管理者に求めているためだ。完成までまだ3、4年かかるが県周南土木建築事務所は「安全第一で進めていくので、ご理解ご協力をお願いしたい」と話している。(山上達也)

戦前の資材不足の中で建設
 架け替えているのは1944年完成の末武川にかかる荒神大橋(全長108メートル)と42年にできた切戸川の切戸大橋(31.8メートル)。戦争中で資材が不足する中、橋脚の多さで強度不足を補う形で県の事業で造られた。道路は上下1車線ずつで53年に国道188号になったが、93年に再び県道になって道路管理者の県が管理している。周南市と下松、光市を結ぶ幹線道路で通行量も多い。

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【荒神大橋】20年3月に新橋
 荒神大橋は2013年に着工し、20年3月の供用開始を目指している。総事業費は約32億円。施工業者は年度ごとに異なり、今年度は小川商会、国益建設、高須組、光環境整備。

荒神大橋の工事現場

荒神大橋の工事現場

 これまでの橋は撤去して仮橋を供用中で、旧橋の跡に来年5月に新しい橋脚が完成し、その後、橋を架ける。
 利用者から「もっと早くできないのか」など苦情も多く、1日に周南3市の県議会議員8人の周南地域振興協議会と4商工会議所との懇談会でも竹島克好下松商工会議所副会頭が「福岡市の繁華街の地盤陥没事故は1週間で復旧した。橋の架け替えにどうして何年もかかるのか」と述べ、同協議会長の守田宗治県議会副議長が「川の水量や工法変更、国からの補助額などやむを得ない諸事情がある」と理解を求めた。

【切戸大橋】21年3月に完成
 切戸大橋は10月から21年3月までが工期。総事業費は約11億円で、今年度の工事は国益建設と江村建設が請け負っている。

切戸大橋の仮橋

切戸大橋の仮橋

 1日から仮橋の供用が始まり、今後は旧橋を取り壊し、その跡に新しい橋を建設する。
 仮橋の建設には日立製作所笠戸事業所から第2公共ふ頭に運ぶ英国向け鉄道車両を積んだトレーラーが通行できるよう求める声もあり、道幅やカーブの角度の調節で可能にした。
 さらに旧橋に2本あった橋脚は新橋ではなくし、その分、強度上から湾曲した構造になる。
 21年までに2つの橋が完成することになり、海岸部の東西の交通はスムーズになりそうだ。