ヘッドラインニュース

閉鎖の帝人に感謝状

【周南(徳山)】50年近く続いたきずな、櫛浜地区自治会連合会が贈る
 周南市櫛浜地区の第40回櫛浜地区諸団体ふれあい会が2日、櫛浜公民館の講堂で住民団体や企業から104人が参加して開かれた。席上、12月いっぱいで閉鎖される同地区の帝人徳山事業所に同地区自治会連合会の田中義啓会長が感謝状を贈り、河野正幸事業所長(62)に手渡した。

感謝状を受ける河野所長

感謝状を受ける河野所長


 このふれあい会は毎年、同地区コミュニティ推進協議会(大楽純敬会長)の主催で開かれ、住民団体が持ち回りで準備、運営している。今回は櫛浜小PTA(山本謙介会長)の引き受け。木村市長や藤井律子県議会議員、地元の青木義雄市議会議員らも出席した。
 帝人徳山事業所は1968年に操業。面積は18万6,000平方メートルで、国内最大規模のポリエステル短繊維生産工場だった。3年前に閉鎖が決まり、当時240人いた従業員の雇用確保などを進めてきた。閉鎖後はプラントなど設備の撤去が始まる。
 感謝状の贈呈は河野所長があいさつして「半世紀、ありがとうございました」と述べた直後にあり、田中会長が出光興産とともに櫛浜を支える2大企業だったと述べて感謝状を読み上げた。
 文面は「環境保全、安全防災に最大の努力を惜しまれず立派な成果をあげられただけでなく、櫛浜地区住民に対しても就業機会や善隣友好などで格別のご高配を賜りました。新たな道への旅立ちに際し、地区住民を代表して心から感謝の意を表します」というもの。
乾杯する参加者

乾杯する参加者

 この会の主催者あいさつでも大楽会長が40年前、帝人の従業員にコーチを引き受けてもらって同地区のスポ少にサッカーチームが誕生し、その後、市内の中学で一番早く、太華中学にサッカー部ができた時も従業員がコーチだったことをコーチの名前も挙げて紹介し、帝人と地域の強いきずなを振り返った。
 感謝状を手にして河野所長は「櫛浜地区は温かい地域。感謝の2文字しかありません」と感激していた。