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警察犬 戌年にGO!

【光】束荷の訓練所で森重さん奮闘
 人間の4,000~6,000倍という鋭い嗅覚を高度に訓練し、足跡をたどったり、においによる選別能力で捜査や捜索活動に活躍する警察犬。戌年の始まりに、4匹が訓練を受けている光市束荷の公認防長第20警察犬訓練所(森重純子代表)を訪ねてみた。(山上達也)

左から森重さんとムスタ、クレア、リン、コア

左から森重さんとムスタ、クレア、リン、コア

 警察犬は警察が直接管理する常勤の直轄警察犬(直轄犬)と民間に訓練を委託し、要請で出動する非常勤の嘱託警察犬(嘱託犬)がある。防長第20警察犬訓練所の4匹はすべて嘱託犬。周南地域の警察犬訓練所は周南市須々万の緑山家庭犬・警察犬訓練所(古城勉代表)もある。
 森重さん(55)は小さいころから犬が大好きで、テレビドラマの「名犬ラッシー」や「刑事犬カール」で警察犬に興味を持った。光井中、熊毛北高を出て宇部市の警察犬訓練所で見習い訓練士として5年間働いて独立。日本警察犬協会の公認3等訓練士、2等訓練士を経て2005年に1等訓練士に合格した。
 現在いる4匹は雄のリン、コアと雌のムスタ、クレア。コアは3歳、そのほかは5~6歳で、いずれも体長は約60センチ、体重は約30キロ。それぞれ飼い主の家庭で飼われながら、週に数日、同訓練所で森重さんの訓練を受けている。
 シェパード、ドーベルマン、ゴールデン・レトリバーなど7犬種が警察犬に適する犬種とされ、同訓練所では服従訓練、嗅覚訓練、警戒訓練を主体にしている。
 県警本部には直轄犬が2匹いるため、出動要請が来るのは年に5、6回。対象者が行方不明になって数日たった後の要請では臭いが薄くなるなどで難航するケースが多いというが、山中で迷った行方不明者を発見するなど役割は大きい。
 リンの飼い主で、日本警察犬協会県支部長でもある下松市東陽の県議会副議長、守田宗治さんは「リンは家族の一員。戌年だからこそ、人間のできない分野でしっかり頑張って貢献してほしい」と期待し、森重さんも「いざという時に活躍できるように、犬たちと心の会話をしながら訓練していきたい」と意欲を見せている。