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【金曜記者レポート】駅前図書館

【金曜記者レポート】【周南市】駅前図書館はどんな施設
蔵書は鹿野図書館と同規模、長時間開館の駅前図書館

 周南市の徳山駅前図書館が2月3日、徳山駅前賑わい交流施設内にオープンする。中央、新南陽、福川、熊毛、鹿野図書館に続く市内では6番目の図書館だが、初の指定管理者による運営で、指定管理者のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)はカフェ、書店も同施設内で営業する。新図書館はどんな施設なのか、2017年度市立図書館年報などから既存の図書館と比較してみた。(延安弘行)

商店街の「賑わい交流施設」に

 駅前図書館の最大の特色は商店街のにぎわい創出を狙い、徳山駅に隣接して建設した新駅ビルの同施設の中核施設であること。新駅ビルは3階建てで、1階はスターバックスコーヒー、フタバフルーツパーラー、蔦屋書店。2階は蔦屋書店と図書館で、同駅南北自由通路ともつながっている。3階は図書館と市民活動支援センターなどが配置されている。1時間無料の125台分の駐車場もある。
 蔵書は最大10万冊で当初6万冊。中央図書館に比べると5分の1で、鹿野図書館と同規模になる。書籍は「旅行」「料理」「美容・健康」など29種類のジャンルによるCCC独自の「ライフスタイル分類」で並べる。
 年間入館者数は248万人の乗降客がある徳山駅と一体化しているなど立地条件の良さから120万人を想定。図書館の利用者は10万人で、貸し出し冊数は20万冊。同館以外の蔵書なども取り寄せて貸し出す。
 ポイントが付くTカードを使った貸し出しにも取り組み、1月6日から事前登録を受け付けているが10日までの4日間で687人が登録した。
 既存の図書館とのもう1つの大きな違いは開館日数と開館時間。図書館は通常、月曜が休館で、そのほか資料の整理日や年末年始の休館もあり、年間の開館日数は280日前後。これに対して駅前図書館は年中無休で、365日開館する。開館時間も業務の開始は午前9時半で他館と同じだが、終了は午後10時。他館では、平日は午後6時、日曜は4、5時で業務を終了してしまうため、大きな魅力となりそう。

既存5館の経費は2億7,000万円

 一方で、CCCに支払われる指定管理料は施設全体で年間約1億5,000万円。そのうち図書館が税込みで約9,500万円。蔵書購入費に税別で約470万円、42人分の人件費に約5,500万円、運営費に約940万円、清掃などを含めた施設管理費に約470万円、光熱水費に約1,300万円が使われる。

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 既存の図書館の経常的経費は5館を合わせて2017年度予算で2億7,106万4,000円。そのうち人件費が1億7,634万3,000円、その他の物件費が9,472万1,000円。物件費のうち図書購入費など資料費が3,431万3,000円、そのほかの施設の維持管理などが6,040万8,000円。
 17年度の人口に対する貸出登録者数率は55.5%、市民1人当たりの貸し出し点数は5.5点、登録者1人当たりだと9.9点。蔵書冊数は4.3冊。これらの数値が駅前図書館のオープンでどう変化するのか、多額の費用を投入するだけに、同館にとどまらない図書館全体のサービス向上、利用増の効果も期待したい。