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ついに無投票?

【金曜記者レポート】
下松市議選 4月1日告示・定数20に20人

 任期満了に伴う下松市議会議員選挙(定数20)は4月1日の告示まで1カ月を切ったが、8日現在で立候補予定者は20人で、無投票という事態も現実味を帯びてきた。前回もぎりぎりまで定数しか出馬の声があがらず、告示3日前になって無投票阻止へと1人が立って選挙戦となったが、今回も見通せない状態。同市は市長選挙は2期連続無投票で、このままいくと県内の市議選では昨年11月の柳井市以来、4例目の無投票となりそうだ。(山上達也)

新人5人、次々見送り?

 立候補予定者は現職16人、新人4人。1月の県議会議員補欠選挙出馬のため森繁哲也さんが辞職し、浅本正孝議長や内冨守、山本朋由議員が高齢を理由に引退を表明している。浅本議員は後継に実弟を擁立するが、ほかの3人は後継者の指名や擁立はない。
 2月14日に市選管が開いた立候補予定者説明会には現職16、新人9の計25陣営が出席したが、その後、実際に出馬を表明したのは出馬表明ずみの女性1人に加えて男性3人だけだった。
 このほかで説明会に姿を見せた新人5陣営は全員男性で、切山と東陽の2人は「家族の理解が得られない」と出馬を断念。知人を出したいと出席した笠戸島の男性も「擁立は難しくなった」と言い、「様子を見に来ただけ」と出席した別の笠戸島の男性は「支援者がいないと勝てない」と出馬は難しそうだ。
 態度を明確にしていいないのは末武上の男性だけだが、本人も、周囲にも出馬に向けた動きは見られない。

公明、共産は現職擁立、幸福は初議席狙う

 こうした中、現職陣営はあいさつ回りを重ね、新人もあいさつ回りや辻立ちで浸透に懸命。しかし、ある新人は「あいさつに回っても、市議選があることを知らない人が圧倒的に多い」と話す。
 政党関係では候補者の上積みを検討していた公明、共産両党が新人擁立を事実上断念し、ともに現職2人に落ち着いた。新人1人を擁立する幸福実現党は、当選すれば党公認の地方議員としては県内初、全国では18人目になる。

選挙公報発行など公営枠拡大を

 市選管事務局にはすでに立候補予定以外の人から立候補の問い合わせの電話すらないという。
 全国的には人口が減少した町村を中心に、地方議会議員のなり手不足が問題となっているが、ここまで立候補の動きが低調なのは、かつての合併問題のような市を二分するような争点がないこと、暮らしの利便性が高く人口増が続く現状が、市政への関心の低さにつながっているともみられる。
 市議会は前回も無投票に近い結果だったのにも関わらず人口増を理由に定数削減を見送った。ただ減らせばいいというものでもないが、魅力ある議会へ、その存在意義が問われている。
 さらに市は市長選や市議選で選挙公報を発行していない。これは県内では同市と美祢市だけで、選挙公営の枠を他市並みにすることも求められる。
 同市の議員報酬は月額37万7,700円。これとは別に支払われる政務活動費は月11,000円。6月と12月に期末手当も出る。25歳以上で市内に3カ月以上住んでいれば立候補できる。供託金は30万円だが、得票が法定数(有効得票総数を定数で割った数の10分の1)を上回れば当落に関係なく返還される。前回市議選の法定得票数は103.39票だった。

180309h