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下松市の安い水道料金は維持

東洋鋼鈑が契約水量1割減へ
2027年度まで現料金で

 下松市に唯一の生産拠点がある東洋鋼鈑(隅田博彦社長)が市に使用量に関係なく年間契約で払ってきた上水道料金が新年度から4年間、段階的に削減される見通しになった。同社の支払い分は市の水道料金収入の51%を占め、全国813市区で5番目に安い水道料金を可能にしているが、この削減でも一般家庭の水道料金は上がらない見通しだ。(山上達也)

 同社は東豊井の下松事業所(荒瀬真事業所長)がブリキ基板など製品の洗浄に1959年から市の上水を購入。年間使用量は約680万トンだが、81年以降800万トン分の5億3,600万円を支払っている。
 自社で浄水設備を整備することもできるが、当初の地域貢献の考え方から市の上水道を大量購入してきた。
 しかし時代も変化して実際の使用量とすることが懸案となり、昨年の夏から市上下水道局と協議し、契約水量を1割カットの720万トンとし、激変緩和策として新年度から4年間、毎年20万トンを削減していく形に落ち着いた。
 現在、平均家庭の1カ月の使用量は1,505円で、光市は2,220円、周南市は2,840円で大幅に安い。
 市上下水道局によると、2021年度からの1割カットで年額5,360万円の減収になるが、水道事業会計が良好なため影響は小さく、少なくとも27年度までは現在の料金が維持できる見通しという。
 上水道料金に連動している下水道料金も同市は中国5県で最も安いが、これも当面値上げの動きは見られない。