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初の無投票か微妙に!?

[ネット版]
【下松市議選】新たに男性1人が出馬模索
どうなる市政参加の機会
4月1日告示・20陣営そろう

 任期満了に伴う下松市議会議員選挙(定数20)はいよいよあさって4月1日に告示される。29日現在で立候補予定者は現職16人、新人4人の計20人で、ほかに男性1人が立候補を模索しており、無投票か選挙戦に持ち込まれるかが微妙な情勢になっている。無投票になれば79年の市制で初めて、県内の市議選では旧新南陽市、旧長門市、柳井市に次ぐケースになる。
 4年前の前回も同じ定数で、無投票が予想されたが、告示3日前に新人1人が出馬を決めて選挙戦になった。投票率は過去最低の46.56%だった。このため今回は各陣営とも選挙戦を想定した運動日程を組んで引き締めを図っている。
 立候補予定者の内訳は無所属15人、公明党2人、日本共産党2人、幸福実現党1人。最年長は74歳、最年少は47歳。女性は公明、幸福実現の2人。
 “平成の合併”で合併の道を選ばなかった同市は、大型店の占有率も極めて高いことから利便性もよく、1月まで22カ月連続で人口が増加してきた。一方、山間部や笠戸島などでは県内の他市と同様、人口減少が続く。前市長は4期16年間という長期で、オール与党的に市政が運営されてきた風土もあり、市を二分するような目に見える政策課題がないことなどが立候補者が増えない一因と見られる。
 しかし市長選、県議選などに続いて無投票が続けば、市政に参加する機会が減ることになり、さらに市民の市政への関心を低下させると懸念される。
 出馬を模索している男性は、本紙の取材に「31日までに結論を出したい」と話している。
 立候補は1日午前8時半から午後5時まで市役所5階で受け付ける。各陣営は届け出後、選挙事務所前などで出陣式、出発式を開く予定。選挙戦になった場合は期日前投票を2日から7日までの午前8時半から午後8時まで市役所1階税務課前(7日は1階ロビー)で受け付ける。
 投票日の8日は午前7時から午後8時まで28カ所の投票所で投票を受け付け、午後9時20分から市民体育館で開票する。1日現在の有権者は男性2万2,569人、女性2万4,357人の4万6,926人。問い合わせは市選管(0833-45-1875)へ。

アサリ復活、潮干狩りも

【周南(徳山)】大島干潟から地域づくりへ 国交省が周南市に引き渡し
 国土交通省中国地方整備局が徳山下松港の港湾整備で出たしゅんせつ土砂で造成した周南市大島の大島干潟が26日、市に引き渡された。将来的にアサリの潮干狩りの一般開放も見込まれており、地元関係者による地域づくりも期待されている。

大島干潟=宇部港湾・空港整備事務所提供

大島干潟=宇部港湾・空港整備事務所提供

 大島干潟は徳山下松港の新南陽地区の航路整備で水深確保などのため底面をさらった土砂約144万立法メートルを使って2005年度から12年度にかけて作られた。面積は約29ヘクタール。
 干潟には生物生息、海水浄化、親水性などの機能があるが、瀬戸内海沿岸各地では明治以降、広範囲で干拓や埋め立てが進んで自然のものが少なくなっている。大島干潟はそんな中、しゅんせつ土を利用する形で瀬戸内海の浅場修復、アサリ漁業の復活を目指して計画された。
 造成後の調査では、アサリの生息密度は食害防止用の被覆網を設置している部分では1平方メートルあたり500個以上、5キロ以上で、商業漁業が成り立つとされる2キロを超える量となっている。
 このほかマテガイやハマグリなど貝類が大幅に増加し、カニやエビ、準絶滅危ぐ種のウミヒルモも確認されるなど、良好な環境が形成されている。
 昨年11月には大島干潟の保全活動などをする、漁業者と地域有志で作る「大島干潟を育てる会」(永浜一臣会長、13人)が発足し、保全活動体制が整ったこともあって引き渡しが決まった。

引き渡し書を持つ木村市長、山岸所長と育てる会会員ら

引き渡し書を持つ木村市長、山岸所長と育てる会会員ら

 26日は大島公民館で引き渡し式があり、木村市長が「地域とともに水産業振興と地域活性化を図りたい」とあいさつし、国交省中国地方整備局宇部港湾・空港整備事務所の山岸陽介所長から引き渡し書を受け取った。
 漁業者の永浜会長(75)は「被覆網の管理には人手がかかり、漁業者も高齢化して人数が減っている中、地域の方と一緒に保全活動ができるのは心強い。今後は漁場として利用するだけでなく、地域のために何か活用できるよう考えていきたい」と話していた。

継続は力なり

継続は力なり
課題も浮き彫りに
【周南市】共創プロジェクト発表会

 周南市の共創プロジェクト発表・交流会が24日、市学び・交流プラザで開かれ、市から最大100万円の補助を受けた17のプロジェクトの活動発表などがあり、150人が参加した。福祉、観光、産業など多岐にわたり、計画通りに進まない現状の報告もあった。

周南ランプフェスの発表

周南ランプフェスの発表

 このプロジェクトは地域団体、市民団体、学校、企業などの2つ以上の団体が連携して取り組む事業を市が応援するもの。各事業は選考を経て選ばれ、3年以上継続することが応募の前提になっている。
 観光では、鹿野の漢陽寺にある重森三玲が作った庭の名勝指定を目指す事業で、補助金でドローンも使ってこの庭を紹介する映像を製作してユーチューブで世界に発信していることやポストカードの製作などの活動を紹介した。
 福祉分野の苔谷「農」×「福」連携プロジェクトは戸田の苔谷地区で原木シイタケを栽培し、空き家をその作業場や休憩所として活用、限界集落を再生する活動。作業所を運営しているNPO法人周南のぞみ会と「古民家ラボ歩木―HOCO―」が取り組み、この日は、シイタケの収穫量は予定を下回っているが、この活動をきっかけに作業所でトマトの袋詰めの仕事を受注したことなどを西川満希子さんが発表し「限界集落の成功モデルにしていきたい」と述べた。
 ランプを使ったまちづくりの「周南ランプフェス」や、大津島で歴史と自然が調和した観光資源を生かす「石柱庵とナチュラルアートプロジェクト」、棚田の景観で知られる中須でイベントの開催を継続できるようにする「スローライフフィールドによる中須の新たな魅力創出」などの発表も関心を集めていた。

止まらない少子化の波

【光市】初の市立幼稚園も閉園 「つるみ」「さつき」を「やよい」に統合
 光市は4月から3園ある市立幼稚園を三井のやよい幼稚園に統合する。これに伴い、24日に立野のさつき幼稚園と島田のつるみ幼稚園で閉園式が開かれた。さつき幼稚園は2015年4月から休園中。つるみ幼稚園は園児16人のうち今春、8人が卒園し、在園する園児の大半はやよい幼稚園に移る。

園歌を歌う園児たち=つるみ幼稚園

園歌を歌う園児たち=つるみ幼稚園

歌を歌う向井さん(左)と最後の卒園児=さつき幼稚園

歌を歌う向井さん(左)と最後の卒園児=さつき幼稚園

にぎわう周防きらめきフェスタ=さつき幼稚園

にぎわう周防きらめきフェスタ=さつき幼稚園

 つるみは1974年開園の市内初の市立幼稚園。さつきは82年開園。つるみはピーク時の76年に113人、さつきも82年に60人が通って、さつきは385人、つるみは870人が卒園している。しかしここ10年は園児が少なくなっていた。
 まずさつきの閉園式があり、園庭ではこの日にあわせて周防コミュニティセンターの「周防きらめきフェスタ」が開かれて約300人でにぎわい、遊休品バザーや地元バンド「アポロハワイアンズ」の演奏で盛り上げた。
 遊戯室で開かれた閉園式で市川市長は「園の長い歴史や思い出は卒園児や地域住民の心の中で長く受け継がれてほしい」と述べ、木村信秀市議会議長もあいさつした。
 35年間の思い出の写真がスライドで上映され、第1期卒園児の光井の向井祐子さん(41)が「寂しいが、園での思い出をずっと大切にしたい」とあいさつ。最後の卒園児で周防小4年の通山鎧蒼(がいあ)君ら6人が園での思い出を発表し、全員で園歌を歌った。
 このあとつるみで約50人が参加して閉園式があり、市長や木村議長のあいさつ、思い出のスライドショーが続き、年長児8人が遊戯「パラシューター」を披露。全員で園歌を歌い、最後に劇団「たね蒔(ま)く人たち」が「大きなかぶ」を上演した。
 閉園後のさつきの建物や園庭の活用方法は未定。つるみは室積新開の市福祉作業所つつじ園を移転させる方針で、新年度から業務を引き受ける民間事業者を募集する。

新市庁舎の入札で参加なし

【周南市】待合スペースにイタリア製家具
 周南市の新市庁舎の待合スペースに置くベンチ、ソファなどの指名競争入札が8日にあったが、指名された市内19社のうち18社が辞退、1社が不参加で、納入業者は決まらなかった。設計業者と協議してイタリアのブランド品を購入することにしていたが、扱うことの少ない輸入品とあって、業者が参加を見合わせたと見られる。

建設中の新庁舎

建設中の新庁舎

 新市庁舎は仮庁舎の費用などを含めて総事業費110億円。今年8月に庁舎棟など、来年4月に全体が完成する。庁舎建設費として2017年度一般会計予算には68億9,800万円、18年度は27億7,100万円を計上している。
 家具などは6月以降に納入するため、18年度予算で購入し、庁用器具費に3億9,200万円を計上している。
 しかし入札は昨年2月から始まり、新庁舎セキュリティシステム機器、書架、カウンターの記載台、文書収納キャビネット、更衣ロッカー、会議室のテーブルなど内容別に開いている。新庁舎では、事務机は大きなテーブル状の事務デスクを数人で使用するシステムになるため、このデスクやその下に置くワゴンも購入する。
 入札は予定価格1千万円以上は条件付き一般競争入札、1千万円未満は指名競争入札で、市内の事務機器店などから納入業者を決めてきた。3月1日までに一般競争入札が8回、指名競争入札も6回あった。入札には最少でも3社が参加した。
 今回、入札の対象になった家具は選定リストによると2.5人から5人までが掛けられるベンチ25個、円形ソファ5個、ソファベンチ2個、円形テーブル5卓、チェア32脚。12種類あり、メーカーや大きさが指定されているが、そのうち6種類がイタリアのアルペール社製。そのほかはイタリアや日本のメーカーの製品もある。6月1日から7月31日まで納入することなどの条件も付けられている。
 イタリア製としたことに、市は市民が使うものであり、使い勝手や意匠に優れたものから値段的にも高額でないものを、庁舎を設計した日建設計と協議して決めたという。
 今後、市はなぜ参加者がいなかったのか、業者からも聞き取りをして納入条件や再入札の方法などを検討することにしている。
 一方、市民の間では、なぜイタリア製でなければならないのかなど新市庁舎で使用する家具に関心が高まりそうだ。

下松市議選

下松市議選立候補予定者の地元を歩く③〈米川・末武・久保地区〉(50音順敬称略)

 現職で2期目の河内裕文(54)=東陽=は柳井工高卒。勤務する中国電力下松発電所の労組が全面支援し、連合山口の推薦を受ける。
 地域では東陽7丁目自治会で会長も務める。市議会では最大会派の新生クラブの幹事長を務める。前回は6位で1,197票、前々回も6位で1,468票だった。

 現職で4期目の近藤則昭(67)=山田=は下松工高卒。山本朋由の引退で久保地区では唯一の現職になった。
 キノコ生産の大藤谷の下松特用林産の社長で、JA周南の理事や市農業委員を務める。今回も「食と農を守る」をスローガンに掲げる。前回は16位で746票、前々回は12位で977票だった。

 現職で5期目の高田悦子(58)=東陽=は副議長を2度経験したベテラン。公明党公認。笠戸島出身で下松高、宇部短大卒。4千票前後と見られる公明票を堀本浩司と振り分けて臨む。
 夫が経営するソフトハウスポップ専務で、党下松支部長。前回はトップで1,816票、前々回は2位で2,097票。

 現職で5期目の中谷司朗(58)=美里町=は下松高、神奈川大経済学部卒。人口が増え続ける末武地区で唯一の立候補予定者だ。
 4期目に議長を3年間経験。縫製業のホーセイ社長のかたわら末武地区社会福祉協議会長、市消防団末武分団長を務める。前回は12位で886票、前々回は14位で963票。

 現職で3期目の村田丈生(66)=下谷=は下松工高卒。米川出身の内冨守の引退で地元の米川地区内の支持層の重複はなくなった。
 市議会では最大会派の会長で市消防団長も務める。米川地区を手堅くまとめ市街地の米川出身者票も掘り起こす。前回は17位で706票、前々回は11位で1,000票だった。

 新人の山根栄子(47)=切山=は同市初の幸福実現党公認の候補。熊毛北高、北九州市の美萩野保健衛生士学院を出て歯科衛生士になり、昨年まで21年間、北九州市や周南市の歯科医院に勤務した。
 あいさつ回りで名前の浸透を図る。一昨年の参院選山口選挙区で同党候補は市内で1,496票を獲得した。(おわり)

下松市議選

下松市議選立候補予定者の地元を歩く②〈花岡・中村地区〉(50音順、敬称略)

 現職で1期目の阿武一治(68)=南花岡=は美祢市出身で岡山大法文学部卒。無投票が濃厚だった前回、西京銀行会長を辞して告示3日前に出馬表明し、選挙カーもなく辻立ちだけの街頭活動で超短期決戦を制した。
 講演活動のかたわら郷里の美祢市で農業を営む。前回は10位、891票だった。

 現職で5期目の金藤哲夫(71)=生野屋=は下松工高卒。農業のかたわらこまめな日常活動の積み重ねで上位当選を続けてきた。
 かつて勤務していた東洋鋼鈑は前々回以降、組織内候補の擁立をやめているのは今回も好材料。前回は3位で1292票、前々回は4位で1694票だった。

 現職で7期目の近藤康夫(60)=生野屋=は下松高、早稲田大教育学部卒。前回、4年ぶりに市議に返り咲いた。
 毎日ドライクリーニング社長。前回は19位で643票、21位で涙をのんだ前々回は787票だった。 

 現職で1期目の田上茂好(67)=望町=は共産党公認。防府市出身で宇部高専卒。下松民主商工会事務局長を長く務めて、中小零細業者の支持が厚い。
 後援会長は前回と同様、前市議の城市進。1500票前後と見られる党の基礎票を軸に、支持拡大を図る。前回は15位で782票。

 現職で3期目の中村隆征(72)=末武上=は下松高、中央大経済学部卒。井川成正前市長や国井市長を支える重鎮で、3期目の4年間は副議長を務めている。
 スーパーサニー取締役、市観光協会副会長。前回は13位で872票。前々回は20位の845票で最下位で滑り込んだ。

 現職で2期目の永田憲男(67)=南花岡=は下松高、学習院大法学部卒。直前で選挙戦となった前回は44票差で次点に泣いたが、一昨年の市議補選で無投票当選した。
 栄町の割烹こうもり社長で、市民憲章推進協議会長も務める。前回は21位で576票、前々回は15位で960票だった。

 現職で3期目の堀本浩司(54)=生野屋西=は公明党公認。広島県府中町出身で、徳山大経済学部卒。4千票前後とみられる公明票を現職の高田悦子と分け合って上位当選を狙う。
 保護司や、下松高と下松工高の学校評議員も務めている。前回は4位で1339票、前々回は5位で1672票。

 現職で11期目の渡辺敏之(74)=潮音町=は共産党公認。広島県福山工高卒。立候補予定者の中で最年長。
 地元の中村地区では党派を超えた人気があり、末武川を愛する会会長、中村地区社会福祉協議会副会長。前回は8位で970票、前々回は9位で1172票だった。

下松市議選

立候補予定者の地元を歩く①〈豊井・中央地区〉

 20議席を争う任期満了に伴う下松市議会議員選挙は4月1日の告示まであと12日。無投票の可能性が濃厚な中でも、各立候補予定者は選挙戦を想定して懸命の活動を展開している。地域別に3回に分けて出馬を予定している20陣営の動きを追った。(山上達也=敬称略、50音順)

 新人の浅本輝明(68)=旗岡=は笠戸島深浦出身で下松工高卒。8期務めた実兄の浅本正孝議長の地盤を継ぐ。
 笠戸島や河内、周南市呼坂で福祉施設を経営する誠心会社長や、下松明るい社会づくり運動の会長を務める。2007年の県議会議員選挙下松市区に民主党公認で出馬し、5154票で次点だった。

 現職で2期目の磯部孝義(54)=桜町=は長門市出身で萩工高(現萩商工高)卒。勤務する日立製作所の労組が支持母体で、議会活動報告の後援会だよりを年4回欠かさず発行してきた。
 今回も日立票をまとめ、地元活動で培った個人票も上乗せする。前回は1293票で5位、前々回は1695票で3位だった。
  
 新人の小松英二(53)=東豊井=は豊井地区唯一の立候補予定者。下松工高、日本文理大工学部卒。出馬表明が2月中旬と遅れたが、市子ども会連合会副会長などこれまでの幅広い活動を支持拡大につなげていく。
 手づくりのチラシを手にこまめなあいさつ回りを重ね、知名度アップへ奮闘している。

 新人の原田真雄(64)=駅南=は下松高、同志社大商学部卒。家業の原田旅館社長で、和食店やホテルを経営し、下松飲食業組合理事長や下松旅館組合長として業界の振興に努めている。
 出馬表明が2月と遅れたが同級生を中心に支持を拡大。下松中央ライオンズクラブの設立時からのメンバーで、人脈の広さが武器だ。

 現職で2期目の藤井洋(54)=西豊井=は下松高卒、広島工大工学部中退。過去2回は民主党推薦で戦ったが、今回は政党推薦を求めず、個人票と地元票を主体に地盤を固める。
 東柳のホンダセンター下松社長。前回は620票の最下位当選で、次点とは44票差だった。初陣の前々回は942票で17位だった。

 現職で3期目の松尾一生(57)=古川町=は下松高、広島大法学部卒、放送大大学院修了。笠戸島から現住所に転居して2回目の選挙。下松中PTA会長、市バスケットボール協会長、市花と緑の会副会長で幅広く活動する。
 前回は889票で11位、前々回は1334票で7位。前回減らした票の回復に挑む。

11―17で否決

【周南市議会】
“しゅうニャン市”関連事業費の削除案
11―17で否決

 周南市3月定例議会は16日、最終本会議を開き、2018年度一般会計予算案に対して、市の愛称を“しゅうニャン市”として全国にPRする約1,700万円のシティープロモーション事業費を削除する修正案が議員から提出されたが、賛成11、反対17で否決され、原案通り可決された。1年前に同様の修正案が出された時は賛成13人、反対14人だった。

賛成(起立)少数で否決された修正案の採決

賛成(起立)少数で否決された修正案の採決

 市は昨年1月に市の知名度向上を図る「しゅうニャン市プロジェクト」を本格スタートさせ、2016年度補正予算に約550万円の補正予算を計上、2017年度の予算には約2,500万円を計上。今回の1,700万円を加えると総額は5,000万円近くになる。
 17年度は全国紙に1ページの広告を出すなどしたが、18年度は職員が運転するキャラバンカーを全国各地で走らせることや、バイクにご当地ナンバーを登場させることなどが計画されている。
 シティープロモーション事業費を削除して同額を予備費とする修正案は古谷幸男議員(嚆矢会)が提案。賛成を表明したのは福田健吾議員(六合会)、青木義雄議員(同)、福田文治議員(同)、岩田淳司議員(アクティブ)、土屋晴巳議員(同)、尾崎隆則議員(嚆矢会)、友田秀明議員(同)、魚永智行議員(共産党)、中村富美子議員(同)、島津幸男議員(無所属)。
 8人が賛成、7人が反対の立場で討論し、反対では市が2月に14都府県の5千人を対象に実施した認知度アンケートで「周南市を知らない」と答えた人が38.1%で前年から1.8ポイント減ったことや、しゅうニャン市バッジを受け取ったサポーターが1万4千人いることなどに対し「人口減少対策が求められている中、一定の成果として評価すべき」という意見が多かった。
 前回は修正案に賛成した福田吏江子議員(新誠会)は「しゅうニャン市は個人の考えとは相反する」、米沢痴達議員(同)も「しゅうニャン市に不快な思いを持っていることに変わりはない」としながら、市がしゅうニャン市プロジェクトを3カ年計画としていることを理由に「昨年の否決が地方公共団体の意思になった」などと反対意見を述べた。このほか田村勇一議員(新誠会)も同様に反対に立場を変えた。
 前回、棄権した青木議員は「成果は出ていると思うが、いかがなものかと思う市民がたくさんいる。対案として大河ドラマに児玉源太郎を誘致するべき」と修正案に賛成した。
 このほかの賛成意見では、魚永議員が同事業の中にある市職員2人が100日間の広報活動に当たる新事業「全国キャラバン」に対して「交通事故があれば取り返しがつかない」、岩田議員が「シティープロモーション自体は賛成だが、市民に縁もゆかりもない猫で進めるべきではない」などと述べた。

【金曜記者レポート】周南3市予算案

周南、下松市は法人市民税増加
光市は市債大幅増
2018年度予算・歳入編

 周南市は16日、下松市は23日、光市は26日まで3月定例市議会が開かれ、2018年度の当初予算案が審議されている。市議会で議決された予算は1年間の事業を進める裏付け。予算案からは各市の現状やこれから進む方向が見えてくる。予算案のうち一般会計の歳入を中心に3市を比べてみた。(延安弘行)

・光、下松市は増額、周南市は大幅減

 新年度の一般会計の予算規模は、周南市は643億3,500万円で、新庁舎、新徳山駅ビル建設の費用がピークを過ぎたことから前年度比9.2%の大幅減。下松市は子育て関連の経費や公債費も増えて217億円で、3.8%増。
 光市は218億9千万円で、4.8%増。これは光総合病院の移転新築に伴う出資金や大和コミュニティセンター整備費の増額などが影響している。
 次にこれらの施策を実現するための各市の財源を見てみたい。
 市の財源は大きく分けて自主財源と、国からの地方交付税、国庫支出金、借金にあたる市債など依存財源がある。
 このうち自主財源で最も大きな部分を占めているのが法人、個人市民税、固定資産税などの市税。周南市は255億1300万円で、歳入の4割近くを占める。前年度比では1.8%増。純固定資産税は前年より2.6%減の117億8,300万円だが、法人市民税が36億9,600万円で8億3,100万円、29%増。個人市民税はほぼ同額とした。
 下松市の市税は93億4千万円で1億8,900万円、2.1%増。構成比は43%。法人市民税が1億3200万円、19%増で8億3,100万円を計上と増加分の大半を占めている。
 一方、光市の市税は2億3200万円、2.9%減の77億800万円で、構成比は35.2%。個人市民税は微増だが、法人市民税は企業の業績見込みから5千万円、7.8%減の5億9400万円。固定資産税も土地・家屋評価額の下落などで1億3,800万円、3.6%減の36億9千万円。

・下松市は繰入金、市債増加

 自主財源の基金からの繰入金も各市の置かれている状況を反映する項目。
 周南市の繰入金は32億2600万円で、17億円700万円、34.6%減。前年度に比べると庁舎建設基金からの繰入金が11億2千万円、財政調整基金からの繰入金も11億400万円減った。18年度末の積立基金の残額は95億7,200万円を見込んでいる。
 下松市の繰入金は17億5,900万で8,800万円、5.3%増。18年度末の基金残高は21億6千万円になる。
 光市の繰入金は財政調整基金、減債基金からは2千万円、4.3%減で、4億4,500万円。ふるさと福祉基金からの繰り入れがなくなったことから全体では5億500万円、53.2%の減。減債、財政調整基金の残高は26億2千万円になる。
 依存財源のうち市債も施策の推進のための財源だが、将来に負担を先送りするという見方もある。
 周南市の18年度の市債は76億2,500万円で42億円、35.5%減。一方で75億7,600万円を償還し、18年度末の一般会計の市債残高の見込みは903億5200万円。市民1人当たり約6万2千円になる。
 下松市の市債は23億3800万円で、2億5700万円、12.4%増。18年度末の残高は7億500万円増の219億900万で市民1人あたり約3万8千円。
 光市の市債は33億6600万円で13億9千万円、70.3%増。18年度末の残高は13億9,700万円増の248億7千万円。市民1人当たり約4万8千円になる。

180316