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周南市は5中学校にエアコン

【金曜記者レポート】
小中学校の暑さ対策3市で差
当面は扇風機がフル稼働

 近年の夏場の厳しい暑さを受けて、小、中学校での暑さ対策が周南市でようやく始まり、今年度、中学校14校のうち大規模校5校の普通教室にエアコンが取り付けられる。下松市や光市での設置はこれからとなる。3市の市立小、中学校での「暑さ」対策と今後を調べた。(山上達也)

 文部科学省が2017年1月にまとめた全国の小中学校のエアコンの設置状況によると、3市の全教室数に占める設置率は下松市が9.6%、周南市3%、光市2.6%。県全体は国から米軍関連交付金を受ける岩国市が96.2%と群を抜き、防府市30.4%、柳井市21.5%と続く。
 下松市が周南市や光市より高いのは児童急増対策で公集小や中村小に建てたプレハブ校舎の夏場の照り返し対策で完成と同時にエアコンを取り付けたためだ。しかし同市教委は校舎の耐震化工事を優先しており、エアコンの普通教室への取り付けは20年度に耐震化工事が終わってからになるという。
 それでも校舎の構造上、強い暑さが指摘されている花岡小の第3校舎には今年度、エアコン8基を設置する予定で、状況に応じて柔軟に対応していく。
 周南市は今年度、大規模校の岐陽中、富田中、太華中、周陽中、熊毛中の全普通教室に計約3億3,700万円でエアコンを取り付ける。うち3分の1は国庫補助を受けた。夏休み中に工事をする。
 残る鼓南中、秋月中、福川中、桜田中、和田中、菊川中、鹿野中、須々万中、大津島中は来年度以降に取り付ける。しかし小学校への設置の目途は現時点では立っていない。
 光市の小中学校整備は現在、トイレの洋式化に最優先で取り組んでおり、これが21年に終わるまではエアコン設置まで手が回らない状態だ。
 3市とも保健室や特別支援教室など設置が急がれる場所には優先してエアコンを設置。ほとんどの校長室や職員室にもエアコンがついているが、子どもたちが学ぶ普通教室はまだ多くにエアコンはない。
 当面の暑さ対策に活躍しているのが扇風機だ。費用の安さもあって3市ともほぼすべての小中学校の教室に扇風機を置き、光市や下松市では大半が1教室に2台ある。

教室で稼働する扇風機(下松小)

教室で稼働する扇風機(下松小)

 下松市の下松小でも扇風機2台が子どもたちに涼しい風を届けている。藤本哲城校長は「2台あるとほぼ教室全体に風がいきわたる。当面は扇風機を最大限に生かすしかない」という。
 かつてエアコンはぜいたく品で、教室への取り付けは皆無だったが、近年の地球温暖化の影響とみられる厳しい暑さ、熱中症対策へ教室のエアコン取り付けは避けられなくなった。
 昨年1月現在の全国の小中学校の普通教室のエアコン設置率は41.7%だが、山口県は17.6%で、周南3市はさらに低い。子どもたちが快適な環境で学べるよう、行政はもっと寄り添うべきだろう。

【きょうの紙面】
⑵小中さん「原発NO」で辻立ち10年
⑷染色家の中島さん初個展始まる
⑷光中央病院で生け花会
⑸下松市、観測史上最大豪雨で床下浸水

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