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3市の外国人住民は2,811人

【金曜記者レポート】
下松市はベトナム語版市政要覧

 国際化の進展で周南3市でも仕事や留学で在留する外国人は増え、7月末現在で3市合計で2,811人になっている。各市は外国人をどこまで「住民」ととらえて意思の疎通を図ろうとしているのか。実態を追ってみた。(山上達也)

フィリピン人、ベトナム人急増

 7月末現在で住民登録している外国人は周南市に1,617人、下松市に818人、光市は376人。外国人登録制度が2012年に廃止されて以降、特別永住者や中長期在留者のように適法に3カ月以上在留する外国人は日本人と同じように各市町村の住民基本台帳の適用対象になっている。
 3市ともかつては戦前の朝鮮半島出身者とその子孫の「韓国・朝鮮」が外国人住民の大半を占めていたが、ここ10年で勤労者や留学生が増加し、その他の国の出身者が増えた。
 3市で見ると、韓国・朝鮮以外ではフィリピンが613人、ベトナム586人、中国343人と続いている。
 フィリピンは下松市の日立製作所笠戸事業所の技能研修生が大半を占め、ベトナムは徳山大学や専門学校の留学生が多くを占める。中国人も留学生や下松市の新笠戸ドック、東洋鋼鈑下松事業所で働く人が大半だ。

下松市は英語版ごみ分別ガイド発行

 下松市は今年、ベトナム語版の市政要覧を発行した。ベトナム出身の住民の増加や東京オリンピックのバドミントン競技の事前キャンプ地にベトナムチームを誘致することを見越したものだ。これで同市の市政要覧は日本語、英語、ベトナム語の3カ国語になった。
 光市、周南市は外国語版を発行していない。周南市は2006年に発行されたのが最後で、改訂版もなく、市長らに外国人の来訪者があった場合は台湾や香港、マカオで使われる“繁体字”の中国語をベースに英語も表記した観光パンフレットを渡しているという。
 周南市はオーストラリア、オランダ、ブラジルに姉妹都市があるが、英語圏のオーストラリアはともかく、オランダ語やブラジルの公用語のポルトガル語の市政要覧もない。
 周南市の外国語の観光パンフレットは中国語、英語版だけだが、下松市は英語、中国語、韓国語で発行。中国語は大陸で使われる“簡体字”の表記だ。
 光市も英語版を発行し、英語版は中学生の英語教育に使われている。
 さらに下松市では外国人向けにごみ分別ガイドの英語版を発行しており、ごみの分別がしやすくなったと好評だ。

各市の外国語版市政要覧や観光パンフレット

各市の外国語版市政要覧や観光パンフレット

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在日外国人を「親善大使」に位置づけを

 外国人が来日して日本に住む場合、まず足を運ぶのは市役所。そこで英語や母国の言葉で説明するものがあれば、日本での生活になじむのに役に立つことは間違いない。
 いずれ国に帰る人が大半であるなら、彼らを「親善大使」と位置づけ、地域の印象を向上させる一層の取り組みが必要ではないか。

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