一言進言

悲しい!

スーパーたから2店舗閉鎖
~がんばれ地元店!~

■30年前には、町にはそこそこに小さなスーパーマーケットや米屋、酒屋などが点在していた。遠足ともなると近くの駄菓子屋に走っていた。1軒、また1軒と姿を消して、とうとうほとんどがなくなってしまった。どこも顔見知りで、買い物のたびに少しばかりでも会話があった。随分、昔のことのようだが、そんなに年月は過ぎていない。
■地場のスーパー、マミーがイオングループのマックスバリュと合併したころから、加速度的に町の店の閉店が始まった。郊外型の大型店が続々と出店、まもなく町中はコンビニエンスストアの出店が一気に進んだ。かくして現在のような、全国一律、金太郎のような町になった。周南市の近鉄松下百貨店の閉店は、多くの市民が嘆き悲しんだが、あとの祭りだった。
■9月末で周南市の地場のスーパー、たからが周陽店と梅園店を閉店する。やれやれ、これで私が知る限りは、市内ではたから河東店と、スーパー銀南、東ソー生協、スーパー周南などだけになった。梅園店は弁当が格別安く、おいしいのでよく買っていた。スーパー周南の弁当、総菜はこれも美味で安い。誰にでもお勧めできる逸品ぞろいだ。東ソー生協も総菜は大人気だ。
■消費者は残酷で、なくなると聞くと「まあ!不便になる!」と口にする。普段は品ぞろえ豊富な大型店にしか行かないくせにだ。大げさに言えば、資本主義社会の必然だろう。消費者の多くが、安くて品ぞろえが豊富な大型店に走るのもやむ得まい。駐車場も広く、止めやすい。
■だが、しかしだ。そのうち皆、車にも乗れなくなり、歩いて行けるスーパーがなくなる不便さを痛いほど感じるようになる。コンビニで買い物するお年寄りが増えた。近くに店がなくなったせいだ。昔からの団地の多くが独居老人団地になってきた。町中の過疎化も進んでいる。
■ここは地元スーパーを存続する会でも立ち上げたい心境だが、音頭を取るのはやはり市会議員の皆さんだろう。行政では無理だし。地域を愛する心をもっと高めるためにも、残り少ない地元の店を守るのも大切な活動だ。給食の食材などは、随意契約でいいから地元の店を優先しても、文句言わないことだ。魚も新鮮で、総菜も弁当も格別なスーパー周南が残りますように。(中島 

不備続出の新庁舎完成

~役所は最高のサービス業か~

新規オープンの店は、開店前にプレオープンなどでリハーサルをする。通路は大丈夫か、水回りは支障がないか、椅子の配置はどうか。チェックは厳しい。もちろん人の動きも重要だ。業者も立ち合いで、不具合はすぐに改善してもらう。サービス業の基本だ。さあ、周南市新庁舎がいよいよ全面的にオープンする。いや、した。
本紙で指摘したが、まさかの準備不足が続出だ。いったい、日建設計はどうしているのか。請け負った五洋建設は何を見ていたのか。とりわけ新庁舎建設の担当者はどんな取り組みをしていたのか。
たとえば北側の入り口。真っ黒な板があるだけでわかりにくく、目の前の高齢者は右往左往していた。表示が全くない。書類の文字が読めないとか、電光掲示板が見えにくいというのも多く聞いた。
市民課に聞くと、その都度改善していますと言う。市民課の責任ではない。新庁舎を万全の形でオープンさせるのは新庁舎建設担当者だ。建物が建ったら、はい、どうぞではない。照明の仕組みすら説明せずにオープンさせるのは論外だ。
新庁舎完成に向け、全庁あげてチームを作り、利用する市民に不便をかけないかどうか検証すべきだった。市民課だけでも多くの問題が見つかった。ほかの部署ではどうだろうか。
イタリア製家具に固執する姿勢に、点検もせずオープンする役所の姿勢が重なっていく。誰が主役か明らかになっていく。木村市長はことあるごとに新庁舎完成を語るが、一度でも不便を感じた市民には不快感しか残らない。きれいになって誇らしいが、市民は市役所がそれ以上に市民に寄り添ってほしいと願っている。
昔、どこかの市長が「役所は最高のサービス業でなくてはならない」と語っていた。光市にしても、下松市にしても、幹部が若い職員に、同じように語るようになった時、この地域はさらに住みよい地域になるだろう。(中島 進)

ミーハーになった国会議員

カジノ、議員増で国が変わる?

西日本豪雨で中国地方は大打撃を受けたが、そのさなか、国会では参議院の定数を6人増やし、カジノ法案を強引に成立させた。人口減少で地方の将来は暗雲漂う中、参議院議員を増やす。地方議員のなり手も激減しているが、国会議員だけは増やす。こんな感覚の議員をいくら増やしても、地方が救われるとは思えない。感性が鈍くなっているとは思っていたが、ひどすぎる。増やせば地方創生の妙案でも浮かんでくるのだろうか。
カジノ法案に至っては、我が国をどんな国にしたいのか、全くわからなくなった。ラスベガスはじめ世界中にカジノがある。製紙会社の御曹司がカジノにはまって50億円負けたニュースは、そんなに古い話ではない。品がないにもほどがある。カジノで世界中から観光客を呼び込むそうだ。雇用を増やすとも言う。これ以上、人手不足を増やすと言う。和食が世界遺産に認定され、さすが日本と胸を張ったのもつかの間で、世界どこにでもある国になった。
今年は明治維新150年。欧米の圧力に屈することなく、植民地にならず独立国家を樹立した維新の志士たちが聞いたらどう思うだろうか。日本独自の精神と美学が今、世界で受け入れられている。和食が認められたのもその一つだ。日本酒がアメリカはじめ世界中で売れている。日本食レストランが急激に増えているからだ。
1億総ミーハーになったといつも書いているが、国会議員までがみんなミーハーになった。公明党までがミーハーになった。カジノ、カジノと浮かれている国会議員を子どもたちは尊敬できるだろうか。都合で定数を増やす国会議員を見て、立派と思うのだろうか。
残念ながら法案は成立した。過去そうであったように、数年後には国民の大多数は忘れてしまう。昔からあったかのように、当たり前になる。直接、生活に関係しないから特にそうだ。悪法も一度できるとそれが正義だ。たとえ政権が変わっても、動き出してしまったら廃案なんかできもしない。
こんな小さなローカル紙が嘆いても、大勢に影響はないが、それでも腹が収まらない。今大切なのは少子化対策だ、一票の格差ではない。議員の数を増やす理由はどこにもない。観光客を増やす目的はお金だけではない。日本の素晴らしさを知ってもらい、日本人の精神を世界に発信する機会を増やすためだ。美しい国・日本を作ると言ったのは、一体誰だったのか。カジノはその象徴なのか。(中島 進)