ヘッドラインニュース

この夏の暑さ、どう乗り切った

[金曜記者レポート]外で働く人たちはこの夏の猛暑をどう乗り切ったのか
猛暑克服に空調服大人気!
働く人の暑さ対策
作業員は4~5ルットル水分常備

 この夏の暑さは格別で、周南3市でも気温が35度を超えることは珍しくなかった。熱中症で緊急搬送される人も多く、死者もあった。そんな中、外で働く人たちはこの猛暑をどう乗り切ったのか。さまざまなグッズも売り出される中、対策や工夫を追ってみた。(山上達也)

胸や背中冷やすフリーザーベストも

 どんなに暑くても建設工事や道路工事は工期厳守で作業を進めなければならない。周南市栗屋の建設業、いしまるの石丸篤志社長は「人間の生命より尊いものはない。作業員の安全確保には最優先課題で取り組んできた」という。
 同社がこの夏、暑さ対策で導入したのは空調服。薄手のジャンパーの両横腹に直径12センチの換気扇が取り付けられ、これを回し続けることで上半身全体に風がいきわたって体温の上昇を抑制する。
 空調服は1着3千円前後から2万円台までさまざま。売れ筋のため品薄の作業服店も多く、インターネット通販で買う業者や作業員が増えているようだ。
 下松市末武下の周南建設は3年前から空調服を導入しており、今年からは保冷材で胸や背中を直接冷やせるネット状の“フリーザーベスト”も導入。さらに頭部の暑さ対策にヘルメットの中に保冷剤を固定して着用することも勧めている。

換気扇がついている空調服(周南建設)

換気扇がついている空調服(周南建設)

 竹中喜久美社長は「どんなに高い技術を持つ熟練の作業員でもこの猛暑には勝てない。考え得る限りの対策を取って作業員の安全を守っている」と話す。山本義昭工事課長も「暑さを乗り切らないといい仕事はできない。空調服もフリーザーベストも大変助かっている」という。
 両社とも作業には1人4~5リットルの水分を持たせ、状況に応じて仮設トイレも設ける。最近は軽トラックの荷台に固定したレンタルの仮設トイレもあり、設置や撤去が容易だ。

郵便バイクに保冷性水筒積み込み

 郵便配達の人たちはどうか。下松市の下松郵便局総務課は「配達員には保冷性のある水筒に水分を入れてバイクに積み込むよう指示している」という。
 局内には配達員の出発時や帰着時に配る塩飴を備えているほか、管内の特定郵便局では郵便物の回収などで立ち寄った際は、冷たい飲み物を出して適度の休憩をとらせている。
 同課は「基本的にバイクで走っている時はいいが、住宅密集地ほどバイクから降りて歩く距離が多くなって熱中症になりやすい。水分と休憩を定期的にこまめに取ってもらうしかない」という。
 建設業や郵便配達だけでなく、暑さ、寒さにかかわらず外での仕事となる業種は多い。そのどれもが世の中になくてはならないもの。厳しい条件の中で働く人たちへの敬意と感謝を忘れてはならないだろう。

【きょうの紙面】
(2)笠戸島ハイツ来年3月で休館
(3)人はサマンサジャパン取締役、中村さん
(4)吉木さんが「邪馬台国26ⅩⅩ」出版
(5)「明治維新150年と児玉源太郎」展開幕

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html