一言進言

交流人口を増やせ!

~好立地を無駄にするな~

かつては県内最高値をつけていた周南市の徳山中心市街地だったが、下関に大きく差をつけられている。商店街の衰退と、地価の下落は平行線上にある。近鉄松下百貨店が閉店して加速した。そんな中、みなみ銀座の駅寄りの地帯の再開発計画が進行している。周南市も15億円支援することになった。
主な施設はマンション、ホテルとコンベンションホール、商業施設、それに徳山商工会議所だ。商業施設部分などは土地を買い上げて建設するという。そのために買い上げ用の会社も設立した。2,700坪(約8,926平方メートル)の商業施設だが、土地代を30数億円見込んでいる。家賃は坪あたり1万円を想定している。
注目すべきは、今、中心市街地に必要なものは何かだ。商業施設もさることながら、最も渇望されるのはコンベンションホールだ。ザ・グラマシーがなくなったことで駅から徒歩圏内で400人以上規模のホールがなく、さまざまな大会や会合ができなくなった。
一方、山口市の新山口駅隣には千人以上収容可能なコンベンションホールが建設される。全国大会クラスでも誘致できる。ザ・グラマシーがあるころは、会合の帰りに歩いて行ける範囲に、多くの飲食店があって、域外の人たちも徳山での飲食を楽しめた。飲食店もその恩恵で少しは潤った。
全国の地方都市が交流人口を増やそうと躍起だ。在来線と新幹線とが合体した徳山駅は羨望の的だ。しかし、駅周辺ではホテル・サンルート徳山しか集まるところがない。周南市が交流人口を増やそうと本気で思うなら、街中にコンベンションホールを作ることが絶対条件だろう。
駅ビルを図書館にした今、足りないものは何か、もっと議論すべきだ。小ホール建設も木村市長が市長選の際、確約したが、一向に進まない。全体の青写真ができていないから、思い付きの行政に見える。駅ビルなり、新庁舎に小ホールを併設するのはできたはずだが、目もくれなかった。
全国の地方都市がシティーホテルの誘致を考えている。実現は実に困難で、可能性は低い。行政が箱モノを作り、運営だけを依頼する方式以外無理だ。専門のコンサルタントに来てもらって勉強したが、市民館跡地に建ててくれるなら可能性があるとのことだった。スターバックスにしても駅ビルという箱ものを作ったから出店した。
シーモール下関の社長に会う機会があったが、H&Mに出店してもらうために家賃をタダにしたそうだ。地方の市街地に投資する会社は皆無に近い。再開発は、自治体が腹を据えて、決死の覚悟がないとうまくいかないかもしれない。(中島 進)