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目指せ五輪メダリスト

来年度から門戸広く
YAMAGUCHIジュニアアスリートアカデミー

 山口県から世界へ羽ばたくトップアスリートの誕生を目指す県体育協会の「YAMAGUCHIジュニアアスリートアカデミー」が10年目を迎えている。光、周南市を主な練習拠点に、小学4年生から中学3年生までを対象にレスリング、セーリング、フェンシングの3競技で将来のメダリストとなり得る人材育成に取り組んでいる。これまでと今後をまとめた。(安達亮介)

アカデミー生たち

アカデミー生たち

世界大会出場者も輩出
 YAMAGUCHIジュニアアスリートアカデミーは地方から世界に通用する選手を育成しようという日本スポーツ振興センター(JSC)や日本オリンピック委員会(JOC)の呼びかけに応え、2009年度にスタート。現在、全国26地域で同様の事業が展開されているが、中国地域は同アカデミーだけ。
 アカデミー生は1~3次選考会を経て毎年15人ていどが誕生し、現在は5期生から10期生までの57人が所属している。1期生には光市出身で環太平洋大学2年の柔道の田中志歩選手がいる。
 田中選手はレスリングと柔道の両方に取り組み、聖光高時代はレスリングの全国大会で優勝、国際大会で3位に入賞し、大学では柔道でアジア大会などにも出場して活躍している。
 現役生にもフェンシングで11月10日に台湾で開かれたエペ・アジア・カデ・サーキット大会で6期生の大和中3年、山本有沙選手が3位に入るなど、全国や海外の大会へ出場、入賞している選手がいる。

レスリング

レスリング

フェンシング

フェンシング

セーリング

セーリング

選考会で競技適性チェック
 毎年の選考会は小学3、4年が対象で、1次選考では身長、体重、腕の長さの計測や反復横跳び、立ち幅跳び、上体起こしなど基礎体力テストもする。
 2次選考は3競技のどれに適性があるか見極めるため、レスリング用の瞬発力などを調べる3段跳び、倒立▽セーリング用の空間認識能力を確かめる試験▽フェンシング用の敏しょう性を見るT字走や反応の速さを見るテストなど。
 その後、レスリング、セーリングはマット運動や船出をするなど、実際の競技を想定した3次選考もある。これらの基準を通過した子どもが4月から新たなアカデミー生となる。

国際舞台に向けてのプログラム
 活動は小学生の間は身体能力開発プログラム週3回、専門競技プログラム週1回、中学からは身体能力週1回、専門競技週3回。
 レスリングは周南市役所職員で全日本選手権(天皇杯)最多出場記録も持つ柴田寛さんを指導者に徳山大学レスリング場▽セーリングは日本体育協会セーリングコーチの中村公俊さんを指導者に光市の県スポーツ交流村ヨットハーバー▽フェンシングは岩国工高フェンシング部監督の本間邦彦さんを講師に同交流村や岩国工高が練習場所。
 国際舞台で戦えるようにとスポーツ栄養講習、メンタルトレーニング講習などにも取り組んでいるほか、JSCやJOCが主催する研修会に参加することもでき、他地域のトップレベルの選手と交流する機会となっている。

来年度から小学5、6年も選考対象に
 来年4月スタートの11期生の募集は終えているが、来年度の12期生の選考会からは対象を小学3、4年だけでなく5、6年まで拡充する。3競技はサッカーなどに比べ競技人口も少なく、人材確保が大きな課題で、すそ野を広げるためだ。
 運営する県体協のやまぐちスポーツ医・科学サポートセンターの吉木和希さん(27)は「その競技を好きになってくれる子が1人でも増えてくれればうれしい」と話し、未来のトップアスリート育成に尽力している。
 12月26日にはアカデミー生のトレーニングを体験できる「ウインターアカデミー2018」を光市総合体育館で開き、小学3~5年の参加者を募集している。問い合わせは県スポーツ交流村内の同センター(0833-74-1551)へ。

【きょうの紙面】
(2)周南市の中学校の全普通教室にエアコン
(3)徳山周南法人会が税制改正へ提言
(4)県ユネスコ大会で初の分科会
(5)徳山高専が全国高専デザコンで4位

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