ヘッドラインニュース

第3者委員会で入札制度見直し

[官製談合事件]
周南市議会・市長が全協で説明
2016年度にも不審な入札で通報

 周南市の徳山動物園のリニューアル工事をめぐり、官製談合の疑いで19日に職員と業者が逮捕されたことを受け、市は28日、市議会全員協議会を開き、木村市長と各部長が事件について説明した。議員からは逮捕、捜査の経緯や市長と逮捕された業者の関係、今後の取り組みなどの質問が出され、市は第3者の入札監視委員会で入札制度の見直しをする考えを示した。

説明する市長

説明する市長

 この事件は昨年12月の入札で、当時、技監兼検査監だった国沢智己都市整備部次長兼区画整理課長が、福谷産業の福谷徳三郎社長に設計金額を示し、この金額をもとに応札額を決めた福谷産業が落札した。
 全員協議会は市からのこの事件を説明したいという求めに応じて開き、報道関係者や傍聴の市民も多かった。最初に市長が経緯を説明し「二度と起こさないよう万全の対策で臨む」と述べ、原因の徹底究明、職員の綱紀粛正などへの意欲を見せた。
 また2016年度に契約審査会から疑義のある入札があるのではと伝えられた市長が警察への通報を指示したことを明らかにし、この時から捜査して今回の逮捕につながったのではないかとも述べた。見直しへ意見を求める入札監視委員会は大学や高専の教員、弁護士が委員を務めている。
 質疑では国沢次長の処遇は現在、有給休暇扱いで、起訴されれば休職扱いになり、判決が出たあと処分を決めると説明した。執務室に業者が出入りできる状態だったのではないかと問われると、職員以外が立ち入れないようにしていると答えた。入札で応札額が同じのためくじ引きが多い理由は単価など工事費の産出根拠がすべて公表されているためであるとも説明した。
 市長と福谷社長の関係では中学の同級生であり、選挙では応援してもらったが、後援会の役員や選挙運動の参謀ではなく、市長になってからはゴルフや2人だけの会食もしたことがないと改めて説明した。

【きょうの紙面】
(2)テロ対策で下松地区パートナーシップ設立
(2)金峰の国道434号通行止め2カ月ぶり解除
(3)日本ゼオン協力会が市にペットボトルふた2万6千個
(5)つつじ園の来年のカレンダー、土鈴完成

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イタリア製家具が到着

周南市新庁舎ロビーに

 周南市の新庁舎の1階待合ロビーなどに置かれるベンチなどイタリア製の家具が届き、24日に設置された。入札が不調となったことや、台風21号で大阪港が被災して荷揚げができなくなってイタリアからの貨物船の出港が遅れ、新庁舎の業務開始から5カ月を経て納品された。

市民さろんの椅子

市民さろんの椅子

待合ロビーのベンチ

待合ロビーのベンチ

 到着した家具は待合ロビー用に3~5人掛けのベンチが3種類、20脚と、円形ソファ。市民さろん用に1人掛けの椅子が12脚、2階の吹き抜け周り用に3人掛けのベンチ2脚。このほか市民さろん用に日本製の多角形デザインソファがある。
 契約金額は971万8,920円で、五月町の三光堂が納入した。これまで、待合ロビーでは2期工事で建設中のシビックプラットホーム内の会議室で使用する椅子を早めに納品してもらって使用していた。

【きょうの紙面】
(2)周南市民参画推進審が答申
(3)向西会館ひかり、12月2日オープン
(4)下松市で快適な環境づくり県大会
(5)桜木野球スポ少大会に33チーム

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目指せ五輪メダリスト

来年度から門戸広く
YAMAGUCHIジュニアアスリートアカデミー

 山口県から世界へ羽ばたくトップアスリートの誕生を目指す県体育協会の「YAMAGUCHIジュニアアスリートアカデミー」が10年目を迎えている。光、周南市を主な練習拠点に、小学4年生から中学3年生までを対象にレスリング、セーリング、フェンシングの3競技で将来のメダリストとなり得る人材育成に取り組んでいる。これまでと今後をまとめた。(安達亮介)

アカデミー生たち

アカデミー生たち

世界大会出場者も輩出
 YAMAGUCHIジュニアアスリートアカデミーは地方から世界に通用する選手を育成しようという日本スポーツ振興センター(JSC)や日本オリンピック委員会(JOC)の呼びかけに応え、2009年度にスタート。現在、全国26地域で同様の事業が展開されているが、中国地域は同アカデミーだけ。
 アカデミー生は1~3次選考会を経て毎年15人ていどが誕生し、現在は5期生から10期生までの57人が所属している。1期生には光市出身で環太平洋大学2年の柔道の田中志歩選手がいる。
 田中選手はレスリングと柔道の両方に取り組み、聖光高時代はレスリングの全国大会で優勝、国際大会で3位に入賞し、大学では柔道でアジア大会などにも出場して活躍している。
 現役生にもフェンシングで11月10日に台湾で開かれたエペ・アジア・カデ・サーキット大会で6期生の大和中3年、山本有沙選手が3位に入るなど、全国や海外の大会へ出場、入賞している選手がいる。

レスリング

レスリング

フェンシング

フェンシング

セーリング

セーリング

選考会で競技適性チェック
 毎年の選考会は小学3、4年が対象で、1次選考では身長、体重、腕の長さの計測や反復横跳び、立ち幅跳び、上体起こしなど基礎体力テストもする。
 2次選考は3競技のどれに適性があるか見極めるため、レスリング用の瞬発力などを調べる3段跳び、倒立▽セーリング用の空間認識能力を確かめる試験▽フェンシング用の敏しょう性を見るT字走や反応の速さを見るテストなど。
 その後、レスリング、セーリングはマット運動や船出をするなど、実際の競技を想定した3次選考もある。これらの基準を通過した子どもが4月から新たなアカデミー生となる。

国際舞台に向けてのプログラム
 活動は小学生の間は身体能力開発プログラム週3回、専門競技プログラム週1回、中学からは身体能力週1回、専門競技週3回。
 レスリングは周南市役所職員で全日本選手権(天皇杯)最多出場記録も持つ柴田寛さんを指導者に徳山大学レスリング場▽セーリングは日本体育協会セーリングコーチの中村公俊さんを指導者に光市の県スポーツ交流村ヨットハーバー▽フェンシングは岩国工高フェンシング部監督の本間邦彦さんを講師に同交流村や岩国工高が練習場所。
 国際舞台で戦えるようにとスポーツ栄養講習、メンタルトレーニング講習などにも取り組んでいるほか、JSCやJOCが主催する研修会に参加することもでき、他地域のトップレベルの選手と交流する機会となっている。

来年度から小学5、6年も選考対象に
 来年4月スタートの11期生の募集は終えているが、来年度の12期生の選考会からは対象を小学3、4年だけでなく5、6年まで拡充する。3競技はサッカーなどに比べ競技人口も少なく、人材確保が大きな課題で、すそ野を広げるためだ。
 運営する県体協のやまぐちスポーツ医・科学サポートセンターの吉木和希さん(27)は「その競技を好きになってくれる子が1人でも増えてくれればうれしい」と話し、未来のトップアスリート育成に尽力している。
 12月26日にはアカデミー生のトレーニングを体験できる「ウインターアカデミー2018」を光市総合体育館で開き、小学3~5年の参加者を募集している。問い合わせは県スポーツ交流村内の同センター(0833-74-1551)へ。

【きょうの紙面】
(2)周南市の中学校の全普通教室にエアコン
(3)徳山周南法人会が税制改正へ提言
(4)県ユネスコ大会で初の分科会
(5)徳山高専が全国高専デザコンで4位

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グローバル化テーマに対話集会

徳山高専と宇部高専が合同で
初の「KOSEN再興戦略」

 周南市の徳山高専(勇秀憲校長)は24日、グローバル化が進む高等専門学校の今後の教育のあり方を考える対話集会「第1回KOSEN再興戦略」を糀町のピピ510Lホールで宇部高専と合同で開き、両校の留学生も含む学生や、両高専や長岡、明石高専の教職員、企業人の約90人が講演やゲームなどもしながら交流した。

記念撮影する参加者

記念撮影する参加者

 高専教育について学生がどう感じているかなどを聞く機会にし、将来の教育に生かそうという初めての企画。企業人は北九州高専時代に起業してロボット分野で国際的に注目される活動をしている辻貴美花さんや、細谷研人イトナブ周南支部長ら。学生はシンガポール、マレーシアなどの留学生のほか教員を目指す台湾の学生も参加した。
 3部構成で、第1部は教員やIT企業社員、イラストレーターなどの企業人とのディスカッション。第2部は辻さんや長岡高専准教授で学生の起業支援活動をしている村上祐貴さんの特別講演があった。
 第3部は留学生と英語で会話やゲームを楽しんだり、留学の申請書類の作成体験などに取り組んだ。

【きょうの紙面】
(2)介護の日イベントで現場の職員が発表
(3)QCサークル東部大会に15グループ
(4)下松市の笑顔の写真コンテスト入賞決まる
(5)「家族のきずな」エッセイで表彰式

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福谷産業に2年間の指名停止

《官製談合事件》
周南市初、入札妨害で措置

 周南市は岐南町の福谷産業を22日から2年間、入札に参加できない指名停止とした。同社の福谷徳三郎社長(66)が昨年12月の徳山動物園リニューアル工事の入札で市職員から設計金額を聞き出して落札し、19日に公契約関係競売等妨害罪容疑で逮捕されたため。2年間はこの措置の期間としては最長。
 この事件では当時、技監兼検査監だった都市整備部次長兼区画整理課長の国沢智己容疑者(60)も同日に逮捕され、2人とも21日に山口地検に送検されている。
 市の指名停止措置要領では市の工事に関し、役員や従業員が競売等妨害、談合の容疑で逮捕された場合の指名停止期間は「6カ月以上24カ月以内」。21日に契約等審査会(会長・住田英昭副市長)を開いて決めた。市が発注した工事の入札妨害容疑で業者が指名停止になるのは2003年の市発足以来初めて。
 同社が落札した工事は15年度が7件、3億6,873万525円、16年度も7件で2億9,003万5857円、17年度が6件で1億6,406万8,415円、今年度が2件4,752万円。
 今年度に受注した工事のうち旧こあ解体工事はすでに完了している。菊川小教室棟トイレ改修主体工事の工期は6月29日から来年1月11日までで、今月20日までに40%が完成しており、この工事については辞退がない限り、このまま続けさせる。

【きょうの紙面】
(2)周南市新庁舎の完成2カ月遅れに
(3)出光で県石油コンビナート防災訓練
(4)こどもっちゃ!商店街で700人が仕事体験
(4)生誕100年林忠彦展始まる

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「市民への背信行為」

[官製談合事件]周南市議会が市職員逮捕で木村市長に申し入れ

 19日に周南市幹部職員が官製談合防止法違反などの容疑で逮捕されたことを受け、市議会(小林雄二議長)は21日、事実解明に向けて捜査機関に全面協力すること、説明責任を果たすことなどを木村市長に文書で申し入れた。
 この談合は昨年12月に市が発注した徳山動物園リニューアル工事の条件付き一般競争入札で、当時財政部の技監兼検査監だった市都市整備部次長の国沢智己容疑者(60)が入札情報を漏らした疑いで逮捕されたもの。同容疑者から入札情報を得たとして同日に福谷産業社長の福谷徳三郎容疑者(66)も逮捕されている。
 21日はこの事件への今後の対応を市議会会派代表者会議で話し合って申し入れを決めた。申し入れ書では「入札に関連して逮捕者が出たことは市民に対する背信行為にもつながり、誠に残念」と前置きし、次の6項目を記載している。
 ①事実解明に向け捜査機関に全面協力する
 ②事実解明に向けて自助努力をする
 ③市民の行政への不安感払しょくと信頼回復へ市民、議会への説明責任を果たす
 ④事実解明を受け、二度とこのような事案が発生しないよう入札制度の見直し、再発防止策の早急な構築と徹底に取り組む
 ⑤さらなる行政の透明化を進める
 ⑥事実が確定した段階で責任の所在を明確にする。
 この日は市議会議会運営委員会も開き、この問題で執行部からの要請で28日午後1時半から市議会全員協議会を開くことも決めた。

【きょうの紙面】
(2)光市議会議長に西村氏
(3)連合山口下松が市に新年度予算で要請
(4)周陽地区社協が西日本豪雨義援金36万円超
(5)下松消費者連絡会が40周年記念講演

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適時適切で“人の問題”

周南市 徳山動物園入札額漏らす官製談合 市職員逮捕で謝罪

 周南市の徳山動物園のリニューアル工事のうち昨年12月の一般競争入札で、当時、市の技監兼検査監だった国沢智己容疑者(60)がこの工事を落札した福谷産業社長の福谷徳三郎容疑者(66)に設計金額を伝え、官製談合などの疑いでともに逮捕された事件で、木村市長らが20日、記者会見して謝罪した。

記者会見する市長ら

記者会見する市長ら

 会見では市長と住田英昭副市長、岡村洋道都市整備部長、近光慎二財政部長、小林智之行政管理部長が出席し、冒頭、「前例のない事態で申し訳ない。警察の捜査に全面的に協力していきたい」と述べて頭を下げて市民に謝罪した。福谷容疑者は市長と中学時代の同級生で友人だったことなども明らかになった。

福谷産業が施工した夫婦ケ池、芝生広場

福谷産業が施工した夫婦ケ池、芝生広場

 この工事は動物園北園の夫婦ケ池や芝生広場を整備するもので、国沢容疑者が伝えた8,901万9千円の設計金額をもとに、低価格で落札できなくなる判断基準額8,014万9,300円と980円しか差のない8,015万280円で落札した。
 市長らは入札の仕組みについては「適時適切に対応している」と述べ、今回の事件は人の問題だとした。
 逮捕された国沢容疑者は元新南陽市職員で、都市整備部区画整理課新南陽分室長、建築指導課長などを経て2016年4月から財政部技監兼検査監、今年4月から都市整備部次長兼区画整理課長。仕事ぶりなどは「まじめで誠実な職員」「しっかり仕事をしていた」と述べた。
 福谷社長と市長との関係を問う質問には、市長になる以前は親しくしていて3年前まで市長が在籍していた司法書士事務所は同社と同じビルにあること、しかし、市長就任後は2、3回会食したていどの仲で、市長選に向けて後援会のリーフレットを配るなどの支援を受けたが、後援会メンバーではなかったと説明した。
 今回の夫婦ケ池などの工事はすでに完成している。福谷産業は現在も市から発注の工事1件を施工中だが、この工事に関しては辞退がない限り、現状のまま完成させる方針。
 不正防止対策では庁内だけでなく第3者も入れた調査を検討したいと述べた。

【きょうの紙面】
(2)テロ対策へ光地区の関係機関連携
(4)児玉下関教育長が人工喉頭器で講演
(4)下松市で老人を交通事故から守る大会
(5)周防猿まわしのしおたろう堂々デビュー

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談合容疑で周南市部次長逮捕

建設業者に設計金額・動物園工事で業者も

 昨年12月6日の周南市の徳山動物園リニューアル北園広場修景工事の条件付き一般競争入札で官製談合があったとして19日午後6時59分と同7時2分に市都市整備部次長兼区画整理課長の国沢智己容疑者(60)=桜木1丁目=と福谷産業社長、福谷徳三郎容疑者(66)=徳山=が周南署に逮捕された。
 同署と県警捜査第二課の調べでは、この工事は北園の芝生や夫婦ケ池を整備するもので、11社が参加した。国沢容疑者は当時、市財政部技監兼検査監だったが、11月下旬、この工事の設計金額が8901万9千円であることを福谷容疑者に教え、福谷容疑者はこの金額から算出した金額で落札していた。
 同市では低入札調査判断基準額を下回った場合は不落札になるが、福谷産業の入札金額は11社の中で最低額でありながらこの額をわずかに上回っていた。低入札価格調査の結果、落札が決まった。
 同署などが一般市民からの通報から捜査していた。国沢容疑者は官製談合防止法違反と公契約関係競売等妨害罪、福谷容疑者は公契約競売等妨害罪の疑い。
 この日夜、市役所には通常の業務時間終了後、署員が家宅捜索に入った。2人の間に金品のやりとりがあったのか、このほかの工事でも不正がなかったのかなどはまだ明らかではなく、同署は事件の全容解明に努めるとしている。
 一方、市は20日午前9時から今回の市職員の逮捕について木村市長が記者会見を開いた。

【解 説】防げなかった不正・市長選にも影響?
 周南市の部次長という幹部職員が入札に関わる談合の疑いで逮捕された。同市は8年前、防災行政無線の工事をめぐって前市長の不適切な関与が疑われたことから、市議会が百条委員会を設置して調査する事態になった。
 木村市長はその直後の市長選挙で、疑惑を招かない、清潔な市政を求める市民の支持で前市長を破って当選、入札の不正防止へ制度も改正してきた。しかし市民の期待を裏切る結果となり、来春に予定されている市長選挙への影響も避けられそうにない。
 入札は低い金額で応札した業者が落札できる。ただ建設工事の場合、ダンピングで工事の質が低下したり、下請け業者にしわ寄せがいくことを防ぐため、適正な価格であるかの判断基準額を定め、これに近い場合は低価格調査のうえで落札業者を決めている。
 この判断基準額は予定価格がわかれば推測できるため、同市では昨年4月からそれまで事前に予定価格を公表していた1千万円以下の工事でも予定価格の公表を取りやめ、同時に公表する設計図書に見積もり単価などを記載した積算条件書を導入。単価を市役所の担当職員から聞き出す不正の防止にも努めていた。
 ところが、今回逮捕された職員の事件当時の役職は技監兼検査監で、市が発注する工事全体を調整、指導、検査する役割。不正を防止する立場にある職員がなぜ、不正に走ったのか、この職員1人だけの問題なのか、組織的な関与の有無や制度面から不正を防げなかったのかなど疑問点は多い。警察の捜査の行方とともに、市役所自身の浄化作業も注目される。(延安弘行)

【きょうの紙面】
(2)周南市教委表彰に2人と1団体
(3)9月の雇用・有効求人数過去最高
(4)周南こどもたちの絵画展にぎわう
(5)サンデー早朝野球リーグ戦閉会

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女性“コンシェルジェ”が活躍

日新製鋼周南製鋼所を県経営者協会が視察

 周南市野村南町の日新製鋼周南製鋼所(早川淳也所長)を16日、県経営者協会(楠正夫会長)女性活躍推進部会(松浦秀子部会長)の43人が視察に訪れ、同製鋼所の女性従業員で作る「コンシェルジェ周南レディ」(小山栄理子リーダー、11人)の6人の案内で工場内をバスで巡った。

摩嶋さん(左)の説明を聞く参加者

摩嶋さん(左)の説明を聞く参加者

 コンシェルジェ周南レディは小山リーダーの発案で2016年11月に発足し、所属課も年齢もさまざまなメンバーがきめ細やかな工場案内に取り組んでいる。今回の視察は女性活躍の促進につなげたいと企画され、同協会会員企業の女性の経営者や役員、従業員らが参加した。
 この日は工場内の製鋼、冷延、精整工程などの見学の際や、移動中のバス内でもコンシェルジェたちが解説に活躍した。見学を終えた下関市の日新運輸工業社長の松浦部会長(57)は「筋書きにない質問にも答えてもらえ、しっかり勉強していると感じた」と振り返っていた。
 コンシェルジェの一人で、精整課内を案内した経理チームの摩嶋薫さん(21)は「現場の人から今まで知らなかったことを学べ、改めて仕事にやりがいを感じるようになった」と話していた。

【きょうの紙面】
(2)県選奨に周南から8人
(2)徳山、光税務署で納税表彰式
(4)今宿小でカフェラテが巻き取り式紙芝居上演
(5)下松高美術部写真班が「結」で作品展

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下松-光間に内陸部道路を

[金曜記者レポート]
「周南道路」構想が新道妨げに
豪雨災害で必要性再浮上

 現在は国道188号しかない下松市と光市を結ぶ道路の複数化を求める声が高まっている。7月の西日本豪雨と9月の台風24号の土砂崩れで2度もJR山陽本線が不通になり、国道188号も交通規制を余儀なくされたためだが、第2の下松―光道路を実現させるには、すでに国の指定を受けている周南3市を結ぶ地域高規格道路の「周南道路」整備計画をいったん白紙に戻す必要があり、問題を複雑にしている。(山上達也)

調査区間すら「未定」で立ち消え

 下松―光市間は人の行き来だけでなく工業製品の輸送など物流面の結びつきが強いが、両市を直接結ぶ道路は国道188号だけ。このため今回のような災害で道路網のぜい弱さが浮き彫りになった。
 周南道路は周南4市などの合併構想が浮上していた1998年に県が「広域的交流を促進し地域間の連結を図る」として各市を横断する新しい地域高規格道路の構想を策定し、当時の建設大臣による国の指定も受けた。
 しかし光市は周南合併協議に加わらず、下松市も離脱したため構想の進展はなく、現在も計画路線、整備区間、調査区間すら「未定」のままになっている。

「旗岡―虹ケ丘」と路線も提案

 ところが7月豪雨や台風24号の災害から「周南道路」の見直しの声が出てきた。本紙が9月に開いた周南3市の市議会議長座談会ではこの話題を中心に意見が出され、3市の議長は新規道路の実現に連携した取り組みを確認した。
 10月には新年度の予算編成を前に、光商工会議所、下松商工会議所とも、市への要望の第1項目に「下松―光間道路の新設」を挙げた。
 このうち下松商工会議所は「下松市旗岡から光市虹ケ丘の内陸部の道路整備は日常的な渋滞緩和、防災道路、広域行政を充実させる役割がある」と具体的な路線構想まで示して要請した。

181116m

国も県も体面捨てた取り組みを

 ところが「周南道路」の計画そのものが下松―光間道路の新設を妨げていることが明らかになった。
 12日に光市で開かれた3市の県議会議員の周南振興協議会(守田宗治会長)が3市の商工会議所と意見交換会した際も、県議会副議長の守田会長は「国に上げている周南道路の計画をいったん降ろさないと、下松―光間の新道はできないことがわかった」と説明。
 下松商議所の竹島克好副会頭は「ならばすぐにでも降ろしてほしい」と迫ったが、守田会長は「国に上げたものはなかなか取り下げられない。私たちも困っている」と現状を述べた。
 住民や産業、流通の安全確保のため新道が、調査費さえついていない紙1枚の「計画」で進まないという事態はあってはならないことだろう。
 今こそ下松―光間の道路のために国も県も体面やプライドを捨てた取り組みが求められる。それをバックアップする各市や商議所など経済界の役割も大きい。

【きょうの紙面】
(3)山口マイスターに周南から5人認定
(3)下松市産業技術振興表彰に11人
(4)西畑幸恵さん、故郷・周南で個展
(5)下松市農業公園でかかしコンテスト

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