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「またしてみよう」

[金曜記者レポート]
30代記者の初めての献血体験

 病気やけがの治療に使われる血液を提供する献血。県内では今年度、全協力者のうち10~30歳代が占める割合は32.6%(10月8日現在)で全国最下位だと取材の際に知った。全国平均は38.5%。県の若年層比率が全国的に低いことも影響しているとみられるが、ほんのわずかでも貢献できればと、30代の筆者が初めての献血に臨んだ。(安達亮介)

記入、問診、生体認証も
 11月16日、県赤十字血液センターの献血バスが訪れていた周南市の山口銀行徳山支店へ。駐車場に設けられた受付に行くと、3日以内に出血を伴う歯科治療を受けた人、エイズ検査が目的の人などは献血できないことが書かれた紙を渡され、目を通す。
 続いて受付確認票に氏名や生年月日、身長、体重といった情報や、血液検査結果の通知を希望するかどうかなどを書き、希望献血の個所には400ミリリットルに丸を付けた。ちなみに献血は成分献血、400ミリリットル、200ミリリットルの三つがある。
 また予診票に直近の食事時間や睡眠時間、きずや口内炎、やけどの有無、治療中の病気の有無なども記入。服薬や病歴などの質問にタブレット端末で答える必要もあった。
 初回ということで、指静脈の生体認証や暗証番号の登録もした。次回以降はより早く本人確認ができるそうだ。その後は医師による問診や血圧測定も受けた。

献血をする記者

献血をする記者

検査と本番で2回注射
 看護師が待つバスの中に入るとまずヘモグロビン濃度の測定などのため少量を採血。基準を満たしていない、いわゆる貧血の場合は献血できないという。
 基準をクリアしたのでベッドに移動して反対側の腕から採血開始。事前にもらっていたペットボトルのお茶(スポーツ飲料と選択可)を飲んだり、血流を良くするための足を交差して力を入れたりする「レッグクロス運動」なるものをしつつ、10~15分で終わった。不安だった痛みは針を刺した瞬間に少し感じただけ。血を抜かれる感覚もなかった。
 筆者には約4.7リットルの血液があるそうで、15%に当たる700ミリていどまでは採血しても問題はないという。失った血液量は水分補給により数時間で元に戻るが、成分の回復には時間がかかるため数カ月空けないと次回の献血はできないという説明も受けた。

献血バス

献血バス

献血カード=約10年前までは手帳だった

献血カード=約10年前までは手帳だった

計1時間で終了
 最後に次回以降、本人確認に使う献血カードを受け取った。磁気カードで、裏面には献血回数や次回献血可能日も記載されていた。
 受付から終了まで約1時間を要したが、この日は看護師がいつもより少なかったらしく、400ミリ献血の場合は40分ていどで終わることもあるそうだ。
 若年層の献血者数は減少傾向にあり、今後、少子高齢化が進めば長期保存できない血液の安定供給に支障をきたす恐れもある。気軽にできる、命をつなぐボランティア活動として今後も機会があれば参加したいと感じた。

 献血ができるのは16~69歳で、65歳以上は60~64歳の献血経験が必要。昨年度、県内では成分献血8,570人、400ミリリットル献血38,984人、200ミリリットル献血575
人の計48,129人が協力している。
 中四国ブロックでは、昨年度は前年より減ったものの、医療に必要な輸血用血液製剤についてはほぼ献血で確保できたという。ちなみに2014年の東京都の疾病別輸血は日本人の死因第1位のがん治療が40%を占める。これは抗がん剤を使用すると赤血球が作られなくなるためで、輸血は誰にも関係するものであることがわかる。

【きょうの紙面】
(2)22日からちょい乗り100円バス運行
(2)10日から年末年始交通安全県民運動
(3)徳山酒の会が遠石八幡宮に献酒
(5)星の子クリスマス会に親子150組

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