ヘッドラインニュース

一般会計は1.9%減の631億円

周南市・財源不足で基金減少
しゅうニャン市は民間主導に
櫛ケ浜、新南陽駅トイレ整備へ

 周南市は12日、2019年度予算案を発表した。一般会計の総額は631億800万円で前年度比1.9%減。同市は4月に市長選があるが骨格予算ではなく施策的経費を盛り込んだ通常予算。しかし財源不足から財政調整基金19億6674万3千円を取り崩すなど基金頼りの予算編成となった。

説明する木村市長

説明する木村市長

市債残高は減少

 この日、木村市長が記者会見して説明し、安心安全や子ども関連、にぎわい創出に配慮した「新たな種まき着々予算」と述べた。市民に関心が高いしゅうニャン市プロジェクトは質問に答えて市主導でなく、民間の活動を支援する考えを明らかにした。木村市長も市長選出馬を表明しており、市長選では新施策も問われることになる。
 同市は18年度で合併に伴う新市建設計画が終了、特例措置もなくなることから予算編成にあたっては「次世代につなげる持続可能なまちづくり」を目指した。
 歳入では市税が1.8%増の259億6344万5千円、地方交付税が13.6%減の59億6千万円、地方消費税交付金が前年度と同額の27億5千万円、国庫支出金が9.9%増の80億228万4千円、県支出金は5.9%減の41億7787万9千円。
 貯金の取り崩しにあたる基金からの繰入金は財政調整基金のほか、減債基金3億5千万円、子ども末来夢基金3億4590万円などを合わせて32億271万2千円。前年度比では0.7%減。借金となる市債は18.3%減の62億3130万円だが、臨時財政対策債を除くと39億6130万円で6.8%増。
 市税など自主財源の比率は55%で前年度の53.1%より上昇。年度末の基金残高は財政調整基金が前年度より半減して17億7897万3千円、基金全体でも63億3996万6千円で前年度の7割ほどになる。
 一方、市債残高は79億6206万円を償還するため、約17億円減って894億492万6千円になる。

建設事業費が大幅減

 歳出では人件費115億8378万6千円、扶助費122億3344万2千円、公債費84億7122万9千円を合わせた義務的経費が前年度より1.2%増で322億8845万7千円。歳出全体の51.2%を占めている。
 投資的経費のうち普通建設事業費は庁舎建設など大型事業が一段落することから29.9%減の66億4997万4千円、災害復旧事業費は昨年7月の豪雨災害などで3倍近くに増えて4億342万8千円で計70億5340万2千円。歳出全体に占める比率は11.2%で前年度の15%より減った。
 その他経費は物件費が3.4%増の96億6749万2千円、補助費は消費税対策のプレミアム商品券発行への助成が加わり11.5%増の62億6240万9千円などがあり、計237億6614万千円で4.2%増。歳出全体に占める比率も35.5%から37.7%に上昇した。

モーターボートは3.6%増

 特別会計の規模は国民健康保険が154億5203万3千円、国民健康保険鹿野診療所が5922万円、後期高齢者医療が24億2244万千円、介護保険が123億6932万5千円、地方卸売市場事業が1億3283万6千円、国民宿舎が8597万8千円、駐車場事業が5069万5千円。合計は305億7252万8千円で前年度比3.3%減とした。
 企業会計は水道事業が58億6477万千円、下水道事業が86億4069万2千円、病院事業が38億784万4千円、介護老人保健施設事業が4億2757万円、モーターボート競走事業が前年度比3.6%増の448億1761万5千円。企業会計の合計は635億4849万2千円で2.2%増になった。
 予算案は20日から始まる市議会3月定例会で審議される。同会には新年度予算関係13件、補正予算7件、人事関係1件、条例関係17件、その他11件の計49の議案が提出される。 

重点事業に少子化、再開発も

 施策は7つのプロジェクトと分野別の重点事業を説明。主な事業は次の通り。
 [少子化対策]子ども家庭総合支援拠点事業(予算額1913万9千円)▽不妊治療費助成の拡充(567万円)▽幼児教育無償化関連(27億5475万5千円)▽スマートフォンで予約できるようにする病児保育事業(6345万円)▽久米小校舎増築、トイレ回収など小・中学校改修事業(5億3990万2千円)
 [安心安全]河川のハザードマップ整備(2371万3千円)▽20年度の設置を目指す小学校普通教室空調設備整備(4208万7千円)▽古川跨線橋整備(1億9037万4千円)
 [自立した地域づくり]長穂、遠石市民センターなどの整備(1億450万4千円)
 [まちじゅう賑わい]徳山駅前地区市街地再開発推進(1億8530万円)▽櫛ケ浜駅トイレ実施設計、新南陽駅整備など交通結節点環境整備(7780万7千円)
 [産業活力・富の創造]市有林を活用した緑山バイオマス生産モデル事業(2500万円)
 [中山間地域振興]コミュニティ交通の運行など生活交通活性化(3648万5千円)▽わさび産地化推進(689万千円)
 [末来に向けた行財政経営]西部地区学校給食センター(仮称)建設(14億4888万8千円)▽鹿野総合支所のコアプラザかのへの移転、整備(1014万6千円)
 [分野別計画]回天記念館収蔵品のデータベース化(1961万6千円)▽風疹など予防接種(4億3640万円)▽生活習慣病健康診査(229万4千円)▽休日夜間急病診療所の移設建て替え(3256万2千円)▽プレミアム付商品券(8億6035万5千円)▽シティープロモーション事業(1691万3千円)

【きょうの紙面】
(2)徳山駅前ロータリーはシンプルに整備
(3)日立笠戸で開発中のJR東日本新幹線公開
(4)徳山大で地域ゼミ合同発表会
(6)県美展に周南から25点が入賞、入選

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html