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果たして投票率上がるか?

[金曜記者レポート]5回目の周南市長選

 周南市の誕生から5回目となる市長選挙(4月14日告示、21日投開票)が近づいてきた。合併後の新市建設計画も2018年度で終了し、新たな段階を迎える周南市のかじ取り役を選ぶ選挙は現職の木村健一郎氏(66)に新人で県議会議員の藤井律子氏(65)が挑む展開。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初の市長選、市議会議員補欠選挙で、県議会議員選挙も直前にある。この春、転出する場合、投票するために必要なことを紹介し、これまでの選挙を振りかえる。(延安弘行)

転出者増える3、4月

 選挙がある4月は進学や就職などでふるさとをあとにする若者も多く、転出者が増える時期。周南市の昨年1月の転出者は283人、2月は335人だが、3月は1039人、4月は761人に増え、5月は359人と減少した。
 市長選、市議補選で投票するには選挙管理委員会が作成する選挙人名簿に登録されていることが必要で、今回登録される人は2001年4月22日までに生まれた人で、1月13日までに周南市に転入届を提出して市内に住んでいる人。
 投票日の翌日までに18歳の誕生日を迎え、告示日の3カ月前から同市に住んでいることが条件になり、今春、高校を卒業する人はもちろん、3年生になる高校生も4月22日までに生まれた人は投票できる。
 4月14日までに市外に転出した人は投票できないが、15日から20日までに転出する人は転出前に期日前投票ができる。21日に転出する人は期日前投票ができるほか、投票日当日も転出前であれば、入場券に記載された投票所で投票ができる。
 実際に住んでいるか、転出したのかは、市選挙管理委員会では住民票を移しているかどうかで判断することから、4月21日までに住民票を動かしていない場合は投票できることになる。
 県議会議員選挙(3月29日告示、4月7日開票)も同様に2001年4月8日までに生まれた人で、3月30日から4月6日までに転出する人は転出前に期日前投票ができ、7日に転出する場合も転出前であれば投票所で投票ができる。
 これに加え、県議の場合は転出先が県内であれば、引き続き県内に住んでいることの確認を投票所で受けるか、転出先の市町が発行する県内に住所がある旨の証明書があれば投票できる。政治に直接、参加できる機会を逃さないでほしい。

顔ぶれに変化

 周南市が誕生して最初の市長選挙は2003年4月21日の合併から約1カ月後の5月25日。5人が立候補したが、前徳山市長の河村和登氏が約6千票差で2位の島津幸男氏を振り切って初代市長に就任した。
 そのほかの立候補者は元新南陽市長の藤井正彦氏、元県議の福田恵一郎氏、元徳山市議で共産党の魚永智行氏。河村氏は新市建設計画の着実な実行を掲げ、自民党、公明党、連合や企業などの推薦を受ける万全の体制で臨み、勝利をつかんだ。このうち島津、魚永氏は今も市議会議員として市政に携わっている。
 2回目から4回目までは島津氏と木村氏の一騎打ちが3回続く。最初の対決は新人同士。大型学校給食センターの中止など「再生」を掲げた島津氏が草の根選挙を展開、元県議の木村氏に1万票の差を付け、2度目の挑戦で市長の座をつかんだ。
 2回目は、徳山駅の整備や道の駅の建設など大規模事業を進める島津氏に事業の見直しを主張した木村氏が1万3千票差で勝利。防災行政無線をめぐって市議会が百条委員会を設置、調査したことも現職の島津氏に不利になったと見られている。
 4年前の木村氏と島津氏の戦いも1万4千票の差をつけて木村氏が再選。木村氏は選挙戦の中盤以後、自民党や公明党の県議、企業関係者などの支援が拡大して大差となった。 
 同時に合った市議補選は女性候補3人が立候補。33歳と最年少の福田吏江子氏が当選。補選の盛り上がりもあって、下がり続けていた投票率は前回をわずか0・7%上回ったが、それでも投票した人は有権者の半数以下にとどまった。 
 木村市政の8年、規模は縮小したが島津氏が打ち出していた道の駅を開設、徳山駅の整備や新市庁舎の建設も進めてきた。その一方でシティプロモーションの「しゅうニャン市」プロジェクトの取り組み方法や防災対応、入札情報ろう洩容疑で市幹部逮捕など逆風も吹く。
 その中、前回は木村氏を応援した藤井氏が立候補を表明した。市主導の大型事業が一段落する中、保守分裂のこれまでと違った顔ぶれで今後の市政のあり方を問う選挙。多くの人に投票してほしい。

190215h

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