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定員割れから一転、激戦に

[金曜記者レポート]
県議選周南市区・市長選と複雑に連動
下松市、光市は無投票濃厚

 一時は「定員割れ」が心配された県議選(3月29日告示、4月7日投票)の周南市区は年明けから新人3人の出馬表明が相次ぎ、7人で5議席を争う構図が濃厚になった。半面、下松市区(定数2)と光市区(同)は現職以外に出馬表明者がいない。各選挙区の情勢を探った。(山上達也)

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【周南市】新人2人が自民党推薦に

 周南市区は現職と新人の“保守対決”の市長選(4月14日告示、21日投票)と複雑に連動している。
 前回トップの藤井律子氏は市長選に出馬を表明し、3位の河村敏夫氏は勇退。ともに後継指名はしないが、前回はともに「選挙巧者」の両氏を合わせて全体の41%の得票を誇っただけに、保守系の各陣営は両氏に熱いアプローチを送っている。
 唯一の自民党現職の新造健次郎氏は、市長選で現職の木村健一郎氏の事務所開きに出席した。地元の新南陽地域を固め、秘書で仕えた高村正彦前衆院議員の支持層に浸透する。
 公明党現職の上岡康彦氏は党県本部幹事長と党東山口総支部長を務める。党市議3人は市長選の木村氏事務所開きに出席した。創価学会票を手堅く固めて票の上積みを狙う。
 国民民主党現職の戸倉多香子氏は7人中、唯一の“非自公”の立場を生かし、国政与党の批判票を幅広く取り込む。前回は最下位当選だっただけに支持層の拡大で上位進出を狙う。
 自民党元職の友広巌氏は前回の落選以降の4年間、市内全域をコツコツ歩いて支持を広げてきた。1月には党徳山支部長に就任。経済に明るい強みを生かして浸透を図る。
 無所属新人の3人はいずれも自民党員で、有田力、坂本心次氏は党推薦が決まった。
 有田氏は高村正彦氏と高村正大氏の秘書を計30年務めた。野球部で活躍した桜ケ丘高や九州産業大学の同級生を軸に支援の輪を広げていく。
 坂本氏は2003年以来2回目の県議選出馬。市議は04年以来、現在4期目だ。出身地の鹿野地域や河村県議の支持層を軸に幅広い浸透を図る。
 松並弘治氏は熊毛地域から40年ぶりの県議選出馬者。党推薦は得られなかったが、前市長の島津幸男市議と二人三脚で運動し、光高野球部時代に甲子園に出場した知名度も生かす。

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【下松市】現職の守田、森繁氏浸透

 下松市は副議長の守田宗治氏、1期目の森繁哲也氏以外に出馬を表明する人がいない。井川成正前市長の支持層に対立候補擁立の動きがあったが、具体化していない。
 守田氏は副議長の公務の合間を縫って地元入りし、あいさつ回りを欠かさない。昨年の豪雨災害で寸断された笠戸島の県道の早期開通など実績を強調して支持を広げる。
 森繁氏は市議2期を経て昨年1月の県議補選で無投票で初当選。今回も無投票だと「支持層が確認できない」と危機感を募らせ、市内全域のあいさつ回りに余念がない。

【光 市】河野、秋野氏以外に名乗りなく

 光市も現職2人以外に動きがなく、24年ぶりの無投票が濃厚な情勢となっている。
 自民党現職の河野亨氏は父の河野博行元県議会議長の盤石な地盤を継承し、唯一の自民党県議の強みを生かして市内の保守層に幅広く浸透。公明党支持層も取り込んでいる。
 無所属現職の秋野哲範氏は国民民主党と連合山口が推薦。無所属で「市民により深く浸透したい」と非自公勢力だけでなく、保守層にも党派を超えた支持拡大を図っている。

【きょうの紙面】
(2)周南市、光市議会で市長が施政方針
(3)徳山大学学長に高田隆広島大学副学長選任
(4)徳山動物園で「写真王」作品展
(5)下松市の小中生28人と2団体を表彰

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