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大規模災害に赤信号?

周南市 2年連続、基金で歳入確保

 周南市は新年度の予算案と同時に昨年2月に策定した市緊急財政対策に対する予算編成時の取り組みの結果を公表した。策定の2017年度から5年後の22年度当初予算時を目途に財政調整基金からの繰入金をゼロにすることを目標にしているが、策定から2度目の当初予算案となる新年度も前年度に続き、財政調整基金からの繰入金でまかなう結果となった。
 同対策では一般財源ベースで繰入金を見込まない場合に歳出に対して歳入が不足する額を財源調整必要額とし、対策策定時は18年度から22年度までの5年間で85億2200万円としていた。
 昨年10月の当初予算編成方針公表時の試算では市税の伸びなどが見込まれることからこの額は58億7900万円に減額。それでも新年度予算は14億8千万円の財源不足を見込んでいたが、各所管課からの予算要求を締め切った時点では44億8千万円まで拡大した。
 これから歳入の確保と事業に見直しなどによる歳出抑制で19億7千万円にまで減らし、この全額を財政調整基金を取り崩して確保した。18年度当初予算にも約18億円を計上しており、2年連続で基金に頼ることになった。
 歳入確保策では市税などの収納率向上が2850万円▽遊休資産の貸付、売却など有効活用が1億2641万7千円▽減債基金3億5千万円と地域振興基金ふるさと周南応援基金、子ども未来夢基金、過疎地域自立促進基金繰り入れが計5億771万千円▽ふるさと納税などが3253万6千円で、計6億9516万4千円。使用料、手数料の見直しによる歳入増はなかった。
 歳出抑制は旧教育委員会庁舎などの本庁舎への統合に伴う公共施設の維持管理費の削減が2688万8千円▽庁舎でのコンビナート電力活用、本庁舎への統合に伴う仮庁舎借上げ料の減など事務事業の見直しが12億9470万9千円▽外部委託の見直しが639万千円▽市債発行抑制による借入利子の削減41万5千円▽人件費の減額7769万2千円▽補助金の見直し584万9千円▽国民健康保険特別会計操出金の抑制などその他が3724万8千円で、計14億4919万2千円。
 財政調整基金の残高は17年度末には34億9473万2千円だったが19年度末には17億7897万3千円になる。減債基金も11億2497万円が6億592万円へと半減。同市が目標としている財政調整基金と減債基金の合計で40億円を大きく下回り、20年度以降の当初予算編成時の財源不足、大規模な災害などへの対応が困難となる水準になっている。

【きょうの紙面】
(2)周南市議会で電子入札導入に前向き答弁
(3)周南市中央図書館の愛称「児玉文庫メモリアル」に
(4)クラリネットの野村さん、河原幼で演奏
(5)林賞に野村さん、北アルプスの山村撮影

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