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16年目の視座~周南市の課題

【中心市街地】活性化基本計画が成果 再開発や2次計画の期待も

工事が進む徳山駅前広場

工事が進む徳山駅前広場

賑わい交流施設などに130億円

 周南市の徳山駅周辺。昨年2月にオープンした図書館、蔦屋書店、スターバックスコーヒーなどがある駅前賑わい交流施設は高校生から高齢者まで多様な人たちが訪れている。商店街にはシャッターが下りたままの店舗もある一方で、衣料品店や鮮魚店、青果店など以前からある店に加え、新しく開店した雑貨店や飲食店も目立つ。商店街の周囲ではマンションが建設されている。
 2013年から18年3月まで、駅周辺の102ヘクタールを対象にした中心市街地活性化基本計画に基づいて進んだ街の整備。「ぞうさんのさんぽみち」と名付けられた南北自由通路、賑わい交流施設、駅前広場の徳山駅周辺整備だけで市は130億円を投じた。広場はまだ工事中だが、みゆき口と名付けられた北口の広場は今年の秋、みなと口の新幹線口の広場も20年度に完成する。
 この計画にあがった事業はハード、ソフトを合わせて77。市のまとめでは未実施は6事業だけ。この期間中の新規出店は152店舗で目標としていた149店舗を超えた。街中の歩行者も12年度には2万5,278人だったが昨年12月の調査では2万8,883人。こちらも目標の2万8千人を超えた。

半数以上が「満足」

 市の委託で徳山商工会議所が昨年4、5、7月に実施したアンケート調査では回答した330人のうち満足が14%、やや満足が40%。両方を合わせて半数を超えた。普通が24%で不満は9%、やや不満が13%だった。
 市内全域では人口減少が進み、少子化で小学校の児童数も減少傾向だが、中心部を校区とする徳山小の児童数は13年度が677人、14年度644人、15年度657人、16年度679人、17年度691人、18年度689人と横ばい。
 将来に向けて徳山駅前地区再開発事業も進む。民間の計画だが、市も再開発推進課を設置して後押しし、再開発に必要な都市計画決定が6月にできるように3月29日から4月15日まで計画案の縦覧、5月中旬に市都市計画審議会の開催を予定している。
 今年12月には桜馬場通のアド・ホックホテル跡にショッピングセンターのフジが進出する。活性化計画対象地域内の久々の大型店。既存の商店街と共存共栄策

も必要だ。市はフジの進出を「ありがたいこと」と前向きに受け止めている。
 19年度予算には徳山駅以外の新南陽駅周辺整備や櫛ケ浜駅のトイレ改修も予算化された。22年に開港100周年を迎える徳山港ではポートビルの建て替え工事も進む。新幹線駅、バスターミナルと港が隣接する山口県の玄関口、交通結節点でもある徳山駅周辺。その整備は第二ステージへ進もうとしている。
 3月11日に開かれた市議会中心市街地活性化対策特別委員会で基本計画の検証結果が示された。その成果を踏まえ、国の支援が得られるよう、2期の中心市街地活性化基本計画の策定、国の認定を目指すべきだと結ばれている。
 大型店が撤退したあとの衰退からの出口がようやく見え始めた徳山駅周辺。その活性化を推進しないという選択肢は周南市にはない。(延安弘行)

【きょうの紙面】
⑵地価公示・周南地域でも上昇傾向強まる
⑶㈱トクヤマ、日新製鋼から新庁舎に記念品
⑷特養「ほしのさと」にベトナム人実習生
⑹23日、徳山商店街でさくらえびす祭

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