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新人参入、苦戦の現職も?

[県議選]記者座談会 乱戦の周南市区

 県議選(29日告示、4月7日投票)まで1週間になった。周南市区(定数5)はベテランの勇退、鞍替えで新人3人を含む7人が出馬、乱戦模様だが、下松市区(同2)、光市区(同2)は無投票が濃厚。平成最後の県議選の情勢や特徴を4人の記者で話し合った。

若返った周南市区
 A 注目の周南市区の顔ぶれを見ると自民党系が多いね。
 B 前回の立候補は6人だったから7人は8年ぶり。現職は自民、公明、国民民主党から1人ずつだが、新人、元職は全員が自民系ということか。
 C 前回の自民系は4人だから1人増えたことになる。引退する河村敏夫氏は坂本心次氏を後継者に指名した。市長選に出馬する藤井律子氏には後継者はいないが、市長選で藤井氏支援を表明した元市長の島津幸男市議が県議選では熊毛地区の松並弘治氏を推している。このあたりの票の動きが気になる。
 B 松並氏が台風の目になりそうだね。友広巌氏、新造健次郎氏とともに有田力氏は高村正大衆院議員の元秘書で、坂本氏も若いころ、県議の藤井真氏の秘書を経て市議で当選を重ねたが、松並氏は政治の経験がほとんどない。この点でも動きが注目される。
 A これに現職の公明党の上岡康彦氏、国民民主党の戸倉多香子氏がどう絡むか。自民系同士の激戦になればそのあおりで苦戦ということも考えられる。
 D 年齢を見ると若返ったね。元職の友広氏の62歳が最年長で5人が50歳代、松並氏は40歳代だ。選挙のやり方も変わってくるだろうね。
 C 実働部隊は同級生など候補と同年代が中心になるから、連絡はスマホでラインやメール。ラインなどだと文書のやりとりもできるし、時間を問わず、連絡できる。固定電話を使う発想は最初からないんじゃないかな。 
 B しかし有権者に直接会って訴えることは後援会活動や選挙運動でも基本だ。メール一本で投票してくれる人はいないよ。
 D 投票率は高齢者の方が高いことも確かだ。ところで光高で活躍した松並氏、桜ケ丘高の有田氏と高校球児が2人いることも話題になっているね。
 B 桜ケ丘高は柳井の元県議会副議長の長谷川忠男氏や藤井正彦元新南陽市長、大田良充元熊毛町長の母校。地元に住む同窓生も多い。有利かもしれないね。
 C あとは新造氏が新南陽、坂本氏が鹿野、上岡、戸倉、友広氏が徳山高出身だ。
 A ところで河村氏の後継指名はどこまで効果があるんだろうか。
 B 一票はモノではなく、有権者の気持ちそのもの。気持ちをつかめるかどうかだね。
 C それに河村氏の支持者は新南陽地区を中心に出身企業の東ソーの関係者が多いんじゃないのかな。新造氏も新南陽地区が地盤だし、取り合いになりそうだ。
 A 藤井氏の1万3千票はどうなるんだろうか。
 D 自民系に流れるのか、唯一の女性候補になった戸倉氏に有利になるのか、気になるところだ。
 A 今回の選挙では高村氏の秘書出身者が現職の新造氏、元職の友広氏、新人の有田氏と3人いることも話題になっているね。
 B 前回は新造氏が4位で当選したが、今回は友広氏が浪人中の4年間の積み重ねを得票に結びつけそうだ。有田氏も独自の戦法で当選を狙っている。
 A 現職の木村健一郎氏、新人の藤井氏が激突する市長選との絡みはどうだろうか。
 B 藤井支援の松並氏以外の陣営は市長選へのスタンスは明確にしていない。陣営内に木村、藤井派が混在しているから選挙が終わるまではふれないのが無難という判断だろうね。

190322

末来につながる夢を
 A 若い人が多い割には主張している内容に新鮮味がないのが残念だ。少し前までは空港を開港させる、橋を架けるなど大風呂敷を広げる政治家がいたが、パンフレットを見ると福祉や教育、中山間地振興、防災など名前を隠したら誰の政策なのかわからないぐらい似通っている。
 D 山口県を世界最先端のAI活用都市にするとか、世界から強豪選手が集まるスポーツ施設を建設するとか、多様なエネルギーの研究都市にするとか、せめて徳山高鹿野分校、徳山北分校を統合して国内外から若者が集まる新しい教育機関を創設するとか、明治維新発祥の地の山口県の政治家らしく夢を語ってほしいね。
 A 投票率はどうなるだろうか。立候補者が増える分、増えそうなものだが。
 B 前回の周南市区は過去最低の47・52%で、投票総数は約5万5千票。激戦になって各陣営が票を掘り起こして平均9千票なら7人で6万3千票で投票率は50%を超えるが、8千票なら5万6千票にとどまる。
 C 大量得票する候補はいないが有力候補ばかり。当選に必要な得票数は上がる可能性もある。組織票がある上岡氏や唯一の女性、野党系の戸倉氏も含めて厳しい戦いを強いられそうだ。
 A 下松、光市区は無投票の可能性が高いがどうしてだろう。
 B 下松市にはこれといった大きな失政や問題がないからかもしれない。市長選は3回連続無投票、市議選も2回連続で告示直前まで無投票の可能性があった。
 D 問題がないのか、問題があってもそれを明るみに出すことをためらう風土があるのか、先日、大城の赤字問題が浮上したが、下松市もそろそろ変わってくるのではないか。
 B 光市も県議の2議席を自民と非自民が分け合っていて分け入るすきもない感じだ。
 C しかし、両市とも以前は政争が活発だった時期もある、同性婚や外国人の受け入れなどこれまで表面に出てこなかった課題が論じられる時代で世界も動いている。今回はなくても4年後はわからない。
 A いずれにしても末来につながる活発な、夢のある論戦を期待しよう。

【きょうの紙面】
(2)周南市が児玉源太郎の報告書作成へ
(3)㈱トクヤマに高校卒の30人が入社
(4)下松中で討論会、徳山大の留学生も参加
(6)久米市民センターの愛称「くめみん」披露

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