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「落札業者は本来失格」

[官製談合事件]
周南市職員地裁で証言
市幹部協議で有効に

 周南市の官製談合事件の舞台になった徳山動物園工事の積算を担当した市職員が8日に山口地裁であった元市都市整備部次長兼区画整理課長、国沢智己被告(60)の公判で「(工事落札業者は)本来失格だったが、国沢被告ら市幹部の協議で有効になった」と証言した。
 職員は公園花とみどり課に所属し、2017年12月に入札のあった動物園の北園広場工事とペンギンエリア工事の積算を担った。積算ミスし、入札価格の下限に当たる判断基準額が正規の価格より低く出る結果を招いた。
 北園工事は岐南町の福谷産業が基準額より980円高い価格、ペンギンエリア工事は毛利町の共同産業が基準額と同額で落札した。
 職員は「積算ミスをしなければ判断基準額はせり上がり、両社の落札価格は相対的に基準額を下回って本来失格だった」という趣旨の証言をした。
 証言によると、積算ミスは入札後の市の入札執行結果調査で判明し、「落札業者が変わる重大な影響を及ぼす」と入札取り消しが検討された。しかし、国沢被告や当時の公園花とみどり課長、契約監理課長らが協議し、「不正は認められない」と結論付け、入札を有効と判断して両社と請負契約を結んだ。
 国沢被告の部下で協議に出た当時の検査監兼技監(60)も公判で証言台に立ち、「入札をやり直すべきだったが、国沢被告に『いったん決まったものを取り消すと大変なことになる』と言われ、受け入れた。『おかしいことはおかしい』と言えず、後悔している」と述べた。積算ミスがあったのに業者が判断基準額に近いか同額で札を入れたことについては「違和感があった」と語った。
 福谷産業の福谷徳三郎元社長(66)は国沢被告から前もって工事価格を聞いたとして公契約関係競売入札妨害罪で有罪が確定した。国沢被告は事件時財政部技監兼検査監で、価格を漏らした官製談合防止法違反の罪で審理を受けている。共同産業は立件されていない。
 5月22日の公判では福谷元社長が証言する。

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