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駅前一等地の「工業会館」売却

下松工高同窓会・テナント撤退で苦境に

 下松市の下松工高の同窓会、下松工業会(村中一雄会長)が所有する北斗町の下松工業会館が土地とともに売却されることになった。JR下松駅北口という一等地に立つ物件だけに、売却の行方が注目される。(山上達也)

法人格持つ同窓会が土地、建物所有

 同会は公立の高校の同窓会には全国的に珍しい一般社団法人。同会館は1971年の建設から48年たって老朽化した上に耐震性も不足し、テナントが2016年に撤退して以降は新たな入居者もないため、11日にきらぼし館で開いた総会で売却することを決めた

総会であいさつする村中会長

総会であいさつする村中会長

売却する下松工業会館

売却する下松工業会館

 同会館は下松駅北口から徒歩1分という好立地で、222.5平方メートルにの敷地に立つ鉄骨3階建て462平方メートル。1階は以前レストランが入っていた貸しテナント▽2階は同会事務局、資料室、10畳~12畳の貸会議室3室▽3階は27畳の大広間と、24畳の大会議室がある。
 同会は同窓会ながら法人格を持ち、独自のビルを土地と共に所有する珍しい形態の同窓会で、母校に対する物心両面の支援も手厚い。
 2年後の開校100周年に向けて同会は2,300万円を目標に記念事業実行委員会(藤井勝委員長)が募金活動に取り組んでいる。同窓生のうち会社経営者や企業の総務担当者が3年生対象の就職面接の練習で講師役を務めて、就職率の向上に協力している。

経常収支も悪化「売却やむを得ない」

 同館の売却は総会で村中会長が「テナント撤退後の賃貸収入ゼロで経常収支が大幅に悪化し、会館維持は赤字が続く見込みの上、耐震工事やリニューアル工事は現有資産では難しい。会の安定的、継続的な事業のために会館の売却はやむを得ない」と説明。現在、1件ほど売却に向けた引き合いがあるという。
 出席者から売却後の事務局の移転先を問う質問には、村中会長が「どこか安く借りられるところを探したい」と答えた。反対意見はなかった。
 総会は同校の吹奏楽部(鬼武晃徳部長、22人)が「山松工(さんしょうこう)メドレー」など同校ゆかりの曲を演奏して幕開け。村中会長は「母校と連携して3年後の開校100周年を盛り上げたい」とあいさつし、100周年記念事業実行委員会の藤井委員長も会員一人一人に一口1万円の協力を求めた。
 総会後は徳山大出身で美祢市在住のパーソナリティ、永谷青空さんが「君住む街で公園デビュー~恋と音楽とコミュニケーション」の演題で講演した。

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