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ふるさと大牟田で「第3の人生」を

光市立図書館から里帰りの路面電車
西鉄観光列車と相乗効果に期待

 戦中から戦後にかけて福岡県内の西日本鉄道(西鉄)を走り、引退した1975年から2011年まで36年間、光市立図書館で子どもの読書室として親しまれた後に大牟田市の市民団体の手で同市内に里帰りしていた「路面電車204号」が3月、大牟田駅西口前広場に移設され、同市の観光のシンボルモニュメントとして“第3の人生”を歩み始めた。(山上達也)

 204号は1943年に製造。西鉄の大牟田市内線を52年まで営業運転し、その後は福岡市内の路線も走って75年に廃車になった。それを知った光市の松岡満寿男市長(当時)が西鉄に要請して車両を引き取り、完成直後の市立図書館の中庭に置いて子どもの読書室として活用した。
 しかし車体が老朽化したため、光市は2010年に解体を決定。それを知った大牟田市の市民団体「204号の会」が光市に引き取りを申し出て、同会が大牟田市民から募ったカンパでチャーターしたトレーラーに積んで11年4月に大牟田市に持ち帰り、同会の支援者が経営する市内のうどん店の駐車場の一角に仮置きした。
 その後も同会は204号の車体を塗装し直すなど保存活動をしながら活用法を探っていた。すると西鉄が西鉄福岡駅―大牟田駅間に観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」を今年3月から運行するのに合わせて、市が大牟田駅西口の活性化へ観光案内施設を設けようとしていることがわかり、同会が204号を市に寄付する形で204号を観光案内所にすることになった。

整備された車内

整備された車内

車内の案内文書

車内の案内文書

 204号は西鉄とJRが相互乗り入れしている大牟田駅の西口広場に安置され、車内に係員は配置されていないが誰でも自由に出入りできる。車内には市内外の観光パンフレットが置かれ、ベンチも新調したので休憩所としても使える。
 西鉄は204号電車の活用を機に、周囲でマルシェなどを開いて市と協力して駅のにぎわいづくりに努める考えで、観光列車との相乗効果を期待している。
 本社にこのことを連絡してきた204号の会の世話人、古賀知行さん(70)=大牟田市=は「204号がふるさとで安住の地を得たことを光市の皆さんに報告したい。204号に思い出のある方は大牟田に会いに来てほしい」と話している。

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