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地域に不可欠な基幹病院に

[この人に聞く]周南記念病院院長 橋谷田 博(はしやだ・ひろし)さん(62)

 下松市生野屋南の周南記念病院の新院長に橋谷田博さん(62)が就任した。経営母体の社会医療法人同仁会の中元賢武理事長(70)が理事長職に専念のため、兼務していた院長職を退いたため。周南地域では周南市の徳山中央病院に次ぐ基幹病院であり、地域の期待も大きい。現状や今後の見通しを聞いた。(聞き手・山上達也)

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 ――院長に就任のお気持ちは。
 橋谷田 来年で開院20年。改めて地域になくてはならない病院づくりに努めます。周南地域では徳山中央病院が救急患者を年間約5千人、うちが2番手で約2千500人を受け入れています。
 ――頼りになる病院は必要ですね。医師に求めていることは?
 橋谷田 救急患者を365日断らないようにしています。働き方改革の一環で、夜間当直した医師は翌日は休ませています。
 ――医師の過労は全国的な課題ですね。医師は何人いますか。
 橋谷田 常勤の医師が18人、非常勤が35人います。夜間当直の医師は多くの病院で50歳まで。でもうちは65歳まで平等に当直しています。だから私も当直していますよ。
 ――患者の受け入れを「断らない」体制の維持は大変ですね。
 橋谷田 症状では非番でも出動してもらうオンコール体制を敷いています。半面、うちにない科目の患者を受け入れられないのは残念なことです。
 ――看護師にはどんなことを求めますか。
 橋谷田 常勤169人、非常勤19人の看護師がおり「安全」「正確」「優しさ」を求めています。日本看護協会の認定看護管理者の有資格者も1人います。
 ――看護師の働き方改革はどうですか。
 橋谷田 家庭と仕事の両立が大切。例えば子どもの運動会、卒業式、参観日などに休めるよう心の通うシフトづくりをしています。
 ――病院経営の上での課題はありますか。
 橋谷田 医師不足が最大の課題です。うちは山口大、長崎大、広島大、佐賀大、産業医大から医師の供給を受けていますが絶対数が足りません。医師を目指す人が増えないと、医師不足はさらに拍車がかかります。
 ――地域貢献は今後も続けますか。
 橋谷田 市民健康公開講座、ミニ介護教室は地域のために続けます。講師側の意思や看護師も市民向けの説明を準備、勉強することがスキルアップにつながっています。
 ――市民へのメッセージをどうぞ。
 橋谷田 医療のあり方はこれから劇的に変わります。一人一人がどんな人生の終末に向かいたいか、いろんな医療を選択できる時代になりました。うちにもさまざまな医療メニューがありますので、ぜひご相談をいただきたいと思います。

 [プロフィール]
 1957年、北海道帯広市に生まれた。父が転勤族のため小中学校は東京、千葉で過ごし、愛媛県宇和島東高、長崎大医学部卒。北九州市立八幡病院、大分県立病院などを経て周南記念病院に2000年の開院と同時に着任し、外科部長、救急部長、副院長を務めた。専門は血管外科。趣味はスキーとウオーキング。好きな言葉は「ネバー・ギブアップ」。妻、社会人の長女、大学院生の長男と4人家族。下松市東陽。

【きょうの紙面】
(2)市職員の出前講座、周南市は13,000人受講
(3)笠戸島イカダまつり、参加艇募集開始
(4)南陽自校でヤングドライバーコンテスト
(5)室積の普賢まつりに2日間で30,000人

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