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残るは富田東、福川南の2館

児童館を子育てセンターに
周南市・まず現状の公表を

 周南市は主に未就学児とその保護者を対象とした子育て支援センターを整備するため5カ所あった児童館を閉館させる方針で、昨年3月に櫛浜コミュニティセンター併設の櫛浜児童館、今年3月に久米地区の東福祉館児童館と今宿地区の尚白園児童館を閉館し、6月に尚白園子育て支援センターを開設した。続いて新南陽地区の富田東、福川南児童館を閉館させ、富田東、福川南子育て支援センターに転用する計画だが、時期は未定。一方で、17年には市民に閉館の方針の説明会を開いており、今後、どうするのか注目される。(延安弘行)

必要な新たな「居場所」

 児童館は児童福祉法に基づいて設置され、18歳未満の子どもに健全な遊びを与え、健康を増進し、情操を豊かにすることが目的。18歳未満の子ども、その保護者などが自由に来館できる。
 5館のうち3月に閉館になった東福祉館と継続中の富田東、福川南児童館は児童クラブを併設。児童クラブは小学1年から6年までの児童が対象で保護者の就労要件があり、誰でも利用できるわけではない。開所時間も授業終了後に限られている。
 このため閉館にあたっては、利用していた子どもの新たな「居場所」づくりが不可欠。未就学児は子育て支援センターを利用できるが、児童は児童クラブか児童クラブを利用できない児童や中学生以上は市民センター、コミュニティセンターなど市民交流施設が代替する必要がある。児童クラブも市は小学校の校舎内に移す方針で小学校との調整が必要になる。

東福祉館は子育てセンター作れず

 一足早く閉館した櫛浜児童館は新櫛浜公民館(市民センター)の建設、老朽化していた櫛浜コミュニティセンターの解体時期でもあり、櫛浜市民センターが児童の居場所づくりの機能を持つことになった。尚白園、東福祉館はもともと隣保館に併設しているため、隣保館が居場所の機能を補う形になっている。
 東福祉館の児童クラブは久米小の児童クラブが定員を超える利用があることから継続。久米小は児童数が増加していて児童クラブの定員も35人から70人に増やしたが80人を超える利用があり、一方で東福祉館は50人の定員に対して25人で、これを定員まで増やす。このため使用する部屋が増え、子育て支援センターは作れなくなり、計画を変更した。

児童館を「こどもセンター」に

 残る新南陽地区の2館のうち富田東は合併直前の2002年、福川南は合併後の05年の開館で、富田東は富田東小の敷地内にあり、17年度の利用者は5,359人。このほかに定員110人の児童クラブがある。福川南も福川南小に隣接していて17年度の利用者は4,343人。児童クラブの定員は50人。

富田東児童館

富田東児童館

福川南児童館

福川南児童館

 閉館、子育て支援センターの開設には児童クラブの小学校校舎内への移転、市民交流施設を子どもたちの「居場所」とすることが前提となる。しかしいずれも検討を重ねてきたが結論が出ていないため、17年の前回の説明会以後は市民向けの説明会を開いていない。
 中核的子育て支援拠点施設の機能には子育て支援センターに加えて「子育て支援者のネットワーク・活動拠点」「母子保健サービスの提供」それに「地域の子育て支援の核」がある。周南市は昨年から公民館を「市民センター」として機能を拡大したが、新南陽地区の児童館も未就園児だけでなく、幅広い子どものための「こどもセンター」として新たな機能を付加できないだろうか。
 児童館の閉館は児童館が持っていた健全な遊びの指導、子どもたちの健康増進、情操を豊かにするという機能の地域、学校、家庭との連携による拡大、充実に結びつける絶好の機会でもある。
 「閉館」のマイナスイメージだけが独り歩きする前に、児童館閉館後の体制が児童福祉法で定義された18歳以下の子どもたちを支えるものになるためには何が必要なのか、検討状況を含め、市民に公表して広く議論すべき時期ではないだろうか。 

【きょうの紙面】
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(3)5月は周南市内で5社倒産
(4)16日、ママさんバレーボールinくだまつ
(5)聖光高で花の日礼拝、集団行動、決意発表

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