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光市内初のコワーキングスペース

ホンダカーズ光東のNラボに週1回ていど開設
 光市浅江のホンダカーズ光東(本社・下松市)光店の敷地内にある共有スペース「N LABO(Nラボ)」が週に1回ていど、個人やグループが共同利用する仕事場、コワーキングスペースとして活用されることになった。

カフェの隣にあるNラボ

カフェの隣にあるNラボ

 コワーキングスペースは市内では初めて。Nラボは同店の新築移転にあわせて2014年にオープンして会議室やイベントスペースなどに使われている。今回、上島田のステラリンク(石川博之社長)が運営を支援して開設することが決まった。
 川沿いにあり、面積は27.14平方メートル。机4台に椅子10脚が置かれ、電源タップ、パソコン用キーボード、液晶ディスプレイ、無線LANのWiFiも使用でき、隣接の「N CAFE(Nカフェ)」のドリンク1杯が無料で飲めるサービスもある。有料で印刷、コピーもできる。

仕事場として使える室内

仕事場として使える室内

 事前に予約すればパソコン(Windows)や名刺カッター、簡易製本機を借りることもできる。
 午前9時から午後7時まで。利用料金は税込みで2時間500円、1日1,000円、学生は2時間300円、1日500円。今後は定休日の水曜以外で週1回を目標にオープンさせ、開設日はNラボのホームページ((http://ncafe.hc-koto.jp/nlabo/))に掲載する。
 開設日に常駐する石川社長(33)は「川沿いのおしゃれなスペース。個人事業主や、学生にも自習室などに使ってもらい、いろいろなつながりのきっかけになればいい」と話している。問い合わせ、予約はステラリンク(0833-77-0212)へ。

家具の工房 松ぼっくり

「やまぐち木の店」に 周南地区初・県産材さらに活用
 下松市末武中のオーダー家具、クラフト制作の工房松ぼっくり(小松直樹代表)が県内産の木材を使った家具やおもちゃなどを販売する「やまぐち木の店」になり、24日、看板の贈呈式が開かれた。

看板を持つ小松さん(左)と水本さん

看板を持つ小松さん(左)と水本さん

 「やまぐち木の店」はやまぐちの農林水産物需要拡大協議会と連携して周南地域地産・地消推進協議会(会長・水本房俊JA周南経済部長)が呼びかけ、県全体では工房松ぼっくりが11店目になる。
 小松代表(41)は周南市出身で、東洋鋼鈑に勤めていたが、木工を仕事にしたいと2008年に退職して岐阜県高山市の木工芸術スクールで学んだあと、2010年に山口市徳地でオーダー家具づくりを始め、13年に現在地に移った。
 テーブルや椅子、クローゼットなどの家具のほか、家具の材料の端材を使った小物も作り、工房にはトレーや木製の万華鏡、ランチョンマット、まな板、干支の置物、時計、家の模型などが並ぶ。地域のイベントなどでは輪ゴム銃を作って的当てゲームコーナーを出して人気を集め、夏休みには工房で子どもの工作教室も開いている。
 やまぐち木の店は道の駅などが認定されているが、周南地区では初めて。看板の贈呈式は県木材協会の境敏明専務理事らが同席。水本会長から小松代表に看板が手渡された。
 小松代表は工房内に県産材のコーナーも作っており「ゆっくりと育った年輪の詰まったヒノキや杉など県産材を大切に使っていきたい。地元で育った木で作った家具は変形も少ない」と話し、これからも積極的に県産材を使いたいと張り切っている。
 同工房は090-8711-0558。

下松商議所プレミアム付商品券

【下松商議所】プレミアム付商品券2億2,000万円分
30日~・下松市役所など3カ所で発売

 下松市の下松商工会議所(弘中伸寛会頭)は1,000円券11枚が1万円の「くだまつプレミアム付商品券」を30日から販売する。昨年と同じ2万冊、発行総額は2億2,000万円で、商品券が使える店は昨年度より9店増えて365店。今年は周南3市では下松市だけの発行となる。
 下松市でのプレミアム付商品券の発行は3年目で、プレミアム分は1年目は国の補助、昨年と今年は市の単独補助。今年のプレミアム分は2,000万円。有効期限は発売初日から来年1月28日まで。取扱店は大型店から専門店、飲食店など幅広い。

商品券の見本

商品券の見本

販売手順の説明を聞くスタッフ

販売手順の説明を聞くスタッフ

 30日は午前9時から市役所、末武公民館、花岡公民館で販売する。昨年は即日完売しているが、売れ残った場合は31日以降、下松商工会議所で平日の午前9時から午後5時まで販売する。
 購入は市内在住か在勤の18歳以上に限り、1人5セット限定。20日夜には販売に携わるスタッフ45人の説明会が同商議所で開かれ、青年部や女性会会員、金融機関職員らが担当職員の説明を聞きながら販売の手順を確認した。
 問い合わせは同商議所(0833-41-1070)へ。

17基のみこし勇壮に

阿波踊りや屋台もにぎわい、徳山夏まつりに9万人!
 周南市の第44回徳山夏まつりが22日、徳山駅前商店街とその周辺で開かれた。今年は7月の最終土曜に開いていたのを光市の花火大会と重なるのを避けて1週早めた影響もあってか、主催者発表で昨年より1万人多い約9万人の人出でにぎわった。名物のみこし競演は17基が勇壮に練り歩き、最優秀の市長賞は㈱トクヤマ、市議会議長賞は出光グループ、徳山商工会議所会頭賞は徳山中央病院が受賞した。各チームとも2年連続。
 徳山商工会議所主催の徳山地区の夏の最大のイベント。会場は歩行者天国になり、露店も昨年より約20店多い77店が並び、阿波踊りも登場。家族づれなど浴衣姿も目立つたくさんの人で埋め尽くされた。
 青空公園では地元飲食店などが自慢の料理を販売し、キッズダンスなどのステージも盛り上がった。
 昨年より3基増えたみこし競演は法被などそろいの衣装に身を包んだ担ぎ手たちが威勢よく掛け声を上げながら銀座通と平和通を練り歩き、八正寺前の特設ステージ前では勢いよく回転させるなどのパフォーマンスで見物人を沸かせた。

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 市長賞の㈱トクヤマは紫色や青色に光る白い花を飾ったみこしで華やかに練り歩き、議長賞の出光グループは出光徳山の「操業60周年感謝を込めて」の文字や工場夜景など同市の特徴を表す映像もみこしに映した。会頭賞の徳山中央病院は主に女性が担ぎ、周りではよさこいを踊って盛り上げていた。
 このほか年末に閉鎖する帝人徳山事業所は最初で最後の参加で「だけじゃないサンバ」と歌って踊るパフォーマンスを見せ、初参加の中電工も色とりどりの電飾のみこしで目を引いた。久々の参加となった徳山大学は各運動部のユニホーム姿で登場し、欅坂46の「サイレントマジョリティー」の曲に合わせたダンスも踊って注目を集めた。
 最後は木村市長らの餅まきで幕を閉じた。 ※8面にみこしの競演を特集しています。

【金曜記者レポ】児童クラブ

【周南】定員以上の利用も、共働き増え需要増
 核家族化、共働き世帯の増加などで放課後などに児童を預かる放課後児童クラブ(学童保育)の需要が高まっている。周南3市でも利用者が4年間で3割以上増えており、各市ではそれぞれ施設整備や支援員を確保して定員の拡大を図っているが、追いつかず、一部には定員を上回る施設も出ている。その現状を追った。(安達亮介)

建物を新設した周陽小校区児童クラブ

建物を新設した周陽小校区児童クラブ


下松市は定員超える利用
 児童クラブは共働きやひとり親など、保護者が昼間に家庭にいない児童を保育する施設。平日は放課後から夕方まで、土曜や長期休暇中は朝から受け入れ、児童はパート職員の支援員が見守る中で宿題や読書、ゲームなどをして過ごす。
 保育料は月額3,000円(周南市は月によっては2,500円)、8月は5,000円。このほかおやつ代は別で、延長すれば保育料が別途かかる。
 利用者数は周南市(25施設)の場合は2013年度が1,160人で17年度は1,396人▽下松市の「児童の家」(11施設)では13年度が501人で17年度は759人▽光市の「サンホーム」(13施設)では13年度が369人で17年度は524人と増加している。

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 施設は空き教室や専用の建物を利用しており、利用者増に伴って教室や施設そのものを増やすなどして定員を拡大しているが、各市とも場所によっては整備が利用に追いついていない状況。
 特に転入者が増え人口増が続いている下松市では5月1日時点の利用者が定員575人に対して759人で定員の1.32倍と大幅に上回っている。光市も定員の1.05倍になっている。このため定員を超える場合は補助員を増やして受け入れている。

専用施設の新設も
 少子化が進む中での利用者の増加は共働きやひとり親世帯など家庭環境の多様化や、低学年だけだった対象を近年は全学年へと拡大したことも要因とみられる。
 周南市の周陽小校区児童クラブ(定員80人)では昨年、児童クラブ専用の施設を新設。利用者49人のうち半数近くが1年生で、平日はまず全員で宿題に取り組み、おやつの時間のあと室内外で遊ぶなどして過ごす。
 ある1日は、児童は8人が交代で勤務している支援員に見守られながら、静かに机に向かって宿題を片付けたあとお菓子を食べ、その後はお絵かき、オセロ、かるた、積み木、粘土遊び、読書などおのおのが気ままに楽しみ、迎えに来た保護者に笑顔で報告していた。

指名停止でも監理業務

【周南市議会企画総務委員会】防災無線の工事遅延問題
 周南市議会の企画総務委員会(青木義雄委員長)が18日開かれ、防災情報伝達システムの防災行政無線、無線LAN整備工事の実施設計の不備で工期が延長された問題で、現在も実施設計をした岐阜県岐阜市のビーム計画設計が工事の監理業務をしていることが取り上げられた。工事を請け負うパナソニック・徳機電設特定建設工事共同企業体(JV)が市に提出した「工事の遅れで同JVに発生した経費」の見積書についても執行部が説明した。

防災無線問題を審議する委員

防災無線問題を審議する委員

 この実施設計は同JVの調査で追加工事などが必要なことがわかり、6月議会で工事費を増額、工事期間も5カ月延長して2019年3月25日までとする議案が可決された。またビーム計画設計を7月4日から6カ月間の指名停止とした。
 委員会には小林智之行政管理部長、足達正男建設部長、川崎茂昭防災危機管理課長らが出席。ビーム計画設計の監理業務継続は魚永智行議員(共産)が取り上げた。監理の期間は工事開始の昨年9月から終了の再来年3月までで、市が支払う費用は3年間で約3,000万円。すでに16年度分は支払っている。同社は毎月、報告書を提出しており、この日はこの報告書を委員会に提出するよう執行部に求めた。
 JVの見積書は工事期間延長に伴って必要になった人件費、ビーム計画設計による設計見直しのための無線LAN回線調査、電波伝搬調査の支援費など。市は設計の不備で必要になった経費はビーム計画設計に負担させることにしている。
 委員会からの請求に応じて見積書は提出されたが金額は黒塗りで明らかにせず、現在、内容を精査していて8月末までに金額、支払方法を確定する予定だと説明した。
 これに対し古谷幸男議員(嚆矢会)、福田健吾議員(六合会)らが市の責任を明らかにすることや、ビーム計画設計の経営状態を調査しているのか問い、経費を支払えるのか確認を求めた。
 執行部は金額が確定した時点でビーム計画設計から支払いの確約をとる考えを示し、市は発注者として工事が遅れたことの責任はあると述べた。
 このほか委員会は全員協議会など執行部が議員全員に報告する場を設けるよう小林雄二議長に提案することを決め、委員会後に議長に伝えた。

自由闊達でエネルギッシュに

【この人に聞く】注目される製品育てたい
日本ゼオン執行役員徳山工場長 渡辺 誠さん(54)

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 周南市那智町の日本ゼオン徳山工場長に就任した。前職は富山県高岡市にある高岡工場長で、徳山工場は3度目の勤務となる。自動車タイヤの原料として注目される溶液重合スチレンブタジエンゴム(S-SBR)の生産拠点で、世界初の単層カーボンナノチューブの量産プラントもある徳山工場の現状や周南コンビナートへの期待などを聞いた。(聞き手・延安弘行)

──徳山工場は4年ぶりということですが、工場長としてどの分野を伸ばしたいと考えていますか。
 渡辺 今の段階では2つあります。まず徳山工場は合成ゴムの基幹工場です。現在はシンガポールでも生産していますが、低燃費用のタイヤ原料として高性能を生み出せるS-SBRに力を入れていきたい。もう1つはカーボンナノチューブです。世界初の量産プラントがありますが、これから実際の展開が始まります。この2つが伸びていけばと期待しています。
──カーボンナノチューブは一昨年、プラントができ、用途を開発中のこれからの製品ですね。
 渡辺 用途はまだごく一部が出てきているところです。合成ゴムも改良された製品が次々に出て、低燃費で環境にやさしいタイヤとして注目されています。このほか重合法トナーがあります。
──これらの製品を育てるためにもどんな工場を目指しますか。
 渡辺 永遠にもうかる工場でありたいですね。研究部門もあるし、自由闊達、エネルギッシュな組織を維持したいと考えています。
──具体的にはどんな職場ですか。
 渡辺 一人々々が生き生きと仕事ができる職場です。上下や部門の壁を取り払って“オール徳山”でいきたい。そのために私自身が機会を見つけて対話を進め、部門の異なる人同士のつながりを広げたいですね。
──雇用面はどうですか。
 渡辺 団塊の世代が退職したころに継承が途絶えることがあり、これを教訓に一定のレベルでコンスタントに採用を続けています。ここ10年ぐらいは一定数の雇用を確保しています。
──設備投資も新分野を中心に積極的ですね。
 渡辺 新しい分野もあるし、既存の分野でも、効率化や省エネ、安全、環境への投資はやっていきます。
──コンビナート企業の連携強化や徳山下松港をもっと生かそうという動きも活発になっています。
 渡辺 もちろん参画していきたい。インフラや設備、物流など、やればやるほど互いの企業にも、地域にもメリットがあることですから。エネルギーの融通、原料や製品の共同配送といった物流関係でもやる余地はまだあると思います。
──徳山下松港の整備も進んでいます。
 渡辺 製品は輸出もしているので目の前から輸出できるというメリットは非常に大きい。また徳山に着任したからには周南の繁栄に貢献したい。徳山駅前のリニューアルも進んでおり、活気を呼び戻すお手伝いができればと思っています。
──ありがとうございました。

 [プロフィール]
 長野県出身。慶応義塾大学理工学研究科修士課程修了。入社して間もなく研究所に配属され、トナーの開発を担当した。30年の勤務のうち25年はトナーの開発、生産に携わった。
 徳山工場はまず、開発したトナーの生産開始時、2回目はこれも開発に携わったカラートナーの生産開始時に製造課長として赴任した。家族は東京で、この10年ほどは単身赴任を続けている。ゴルフは徳山工場に最初に着任した時に始めた。

 [徳山工場] 徳山駅にも近い周南市那智町にあり、従業員は360人。1965年にまず合成ゴムのスチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴムの製造設備が稼働、86年からS-SBRの生産を始め、91年からは重合法トナーの生産を始めた。
 2015年には単層カーボンナノチューブの量産工場が完成。カーボンナノチューブは炭素原子だけで構成されるナノ炭素材料で、軽量、高強度で電気や熱の伝導率が高いことからさまざまな用途への利用が期待されている。

燃料電池車の電気を家庭用に

【周南市】可搬型外部給電器を導入、イベントや災害時にも
 周南市は燃料電池自動車などの電気を家庭用電源に変換できる可搬型外部給電器を導入した。排気ガスや騒音も出さずに安定した電力が供給でき、今後、災害時の非常用電源や、各種イベントでも活用していく。
 これは本田技研工業(本社・埼玉県)が昨年3月に発売した「POWER EXPORTER 9000」。5月にはロックバンド「LUNA SEA」のライブでも使用されており、水素の利活用、普及啓発に積極的に取り組む市が税込み118万円で購入した。県内の自治体での導入は初めて。

給電器に触って説明する内海さん

給電器に触って説明する内海さん

 規格の合う燃料電池自動車や電気自動車の電力を使って最大9キロボルトアンペア(kVA)の出力ができ、市が市民に貸し出すカーシェアリング事業に活用している「ホンダ クラリティ フューエルセル」に接続した場合は一般家庭の約7日分の電力をまかなえる。市が導入しているトヨタ自動車の「ミライ」からも給電できる、
 重さは約51キロ。タイヤが付いているためキャリーバッグのように持ち運べる。
 14日には市役所公用車置き場でデモンストレーションがあり、実際に「クラリティ~」の電力で冷風機、投光機、マイクを作動させてみせた。本田技研工業環境車市場開発室グループリーダーの内海邦男さんは「静かなので、お祭りや野外カフェなどにも利用してほしい」と話していた。

徳山動物園で「ぞうさん堆肥」

【金曜記者レポート】園内のプラントで製造販売 環境、コスト両得
 周南市の徳山動物園(三浦英樹園長)は昨年4月からスリランカゾウなどのふんと敷きわらを原料にした堆肥を「ぞうさん堆肥」と名付けて販売している。農家などに好評で、6月までの1年間に50tを売って16万円の売上があった。以前は年間約400万円をかけて焼却処分していたが、環境に配慮して資源として有効利用することで経費の大幅な節減にもつながっている。(延安弘行)

10㎏入りの袋を持つ木原さん

10㎏入りの袋を持つ木原さん


次世代エネルギーパークにも
 同園は現在進めているリニューアル事業による新エネルギーなどの導入計画が2011年に経済産業省から「次世代エネルギーパーク」に認定され、昨年3月にオープンしたウサギやモルモットなどとふれあえる施設「るんちゃ♪るんちゃ」では井戸水を清掃などに使っている。
 また水素で発電する電気はゾウ舎などで使い、発電時に出る熱でわかした湯をゾウやカピバラの獣舎で使用する純水素型燃料電池コージェネレーションシステムの研究開発・実証試験も園内で続けられている。そのほか、リニューアル工事では太陽光発電装置も設置する。
毎日500~700㎏のふんを処理
 園内で1日に回収する動物のふんはゾウ、キリン、シマウマ、ダチョウや豚、ポニー、ヤギ、レッサーパンダ、ウサギやモルモットまで含めると500㎏から700㎏にものぼる。以前は市内に処理できる業者がなかったため、萩市で処理していた。
 住宅地の中にあるため、園内で処理するには悪臭対策が必要だが、大阪市の市街地にある天王寺動物園で畜産用の密閉型堆肥化プラントを使って処理していることがわかり、導入を決めた。
園内の堆肥化プラント

園内の堆肥化プラント

 導入費用は約2,200万円。2014年12月に設置されたプラントはタンク内に堆肥と敷きわらを入れ、1週間かけて微生物で発酵させるとふかふかの堆肥ができる。処理する過程で水分などが抜けるため出てくるときは3分の1ほどの重量になる。豚のふんを処理する場合で1日に2トンを処理する能力がある。
完成した堆肥

完成した堆肥

 導入してしばらくは水分量が一定にならないなど堆肥の品質が安定せず、知り合いの農家などに使ってもらうていどだったが、1年たって動物のふんに適した微生物になったのか、品質が安定するようになった。
有機肥料、市内は配達
 13年にスリランカから贈られた時は子どもだったゾウ2頭も大きくなってふんの量が増え、堆肥もたくさんできるようになったこともあり、昨年4月から本格的に販売を始めた。売り始めた当初は市広報に載せたり、永源山公園のつつじ祭りで見本を配るなどしてPRした。
 原料はふんと敷きわらだけの有機肥料で、値段は10キロの袋入りが200円、軽トラック1杯分の約300キロが2,000円、2トンダンプカー1台分の約1,200キロが4,000円。市内なら同動物園の職員が配達する。
 当初は稲作用に田植えの前に水田に入れる場合が多く、田植え時季以後、在庫が増えることもあったが、最近は野菜の畑やミカンなど果樹園にも使われ、ほとんどの人が1,200キロをまとめて購入するため、在庫がたまることはなくなった。
 環境負荷を減らし、イメージアップにもつながると始めた堆肥化事業だが、現在、同園ではゾウなどに与える牧草などを農家に委託栽培してもらっており、この堆肥で育てた牧草や葉物野菜などを動物に与え、その動物のふんを堆肥にするというサイクルを作ることも可能になっている。
 木原一郎園長補佐(48)は「将来はこの堆肥を使って育てた“ぞうさん野菜”を園内で販売できるのでは」と夢を膨らませている。問い合わせは同園(0834-22-8640)へ。

「Chixi」が10周年

日本初のイラストSNS 新サービス“黒歴史にっき”も
 光市上島田のステラリンク(石川博之社長)が運営するイラスト特化型SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「Chixi(ちぃ)」が10周年を迎えた。同社はこれにあわせて新機能“黒歴史にっき”の追加や記念イラストの募集もしているほか、今後1年間を通してイラストコンテスト、サイトのリニューアルなどの記念事業を展開する。

「Chixi」のトップページ

「Chixi」のトップページ

 Chixiは「絵を描く人同士が気兼ねなく交流し、一緒に共感したり笑ったりできる環境を作りたい」と個人の有志らが2007年7月7日に日本初のイラストSNSとして開設。国内最大手の「pixiv(ピクシブ)」よりも2カ月早いスタートとなっている。
 当時、周南市の会社でプログラマーとして働いていた石川さんが主に管理し、安定的なサービスをと09年6月からはステラリンクを設立して続けてきた。
 専用のソフトがなくてもサイト上で絵を描ける機能があり、利用者は絵や日記を投稿してほかの人の絵にコメントを残したり“goodボタン”を押すことで応援もできる。また線画と塗りを別々の人がする“こらぼ~ど”や、リアルタイムで複数人が絵を描いて交流できる“お絵かきチャット”などもある。
 新機能の〝黒歴史にっき〟はChixiに登録して初めて投稿した絵と直前に投稿した絵を同時に表示して「Twitter(ツイッター)」などを通じて発信もできるもの。黒歴史(なかったことにしたい過去を指すインターネット用語)とも呼べる未熟な絵と最新の絵を並べて成長を確かめることがイラストの楽しみ方の1つとして定着していることから導入した。
 現在は主婦など約1万人が登録し、これまでインターネット上の交流のほか、実際に利用者同士が集まる「オフ会」も東京などで開かれてきた。

石川さん

石川さん

 石川さんは「大変な時期もあったが、楽しく使ってくれている人がいるから続けてこられた。今後もより楽しく交流できるようなサービスをしていきたい」と話している。

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