ヘッドラインニュース

首都圏市場見据え

赤坂印刷 愛知の工場を買収

 周南市の赤坂印刷は愛知県安城市の印刷工場を買収した。首都圏市場を見据えた生産拠点の拡張で、4月1日に三河工場として稼働を始める。
 三河工場は敷地面積4350平方メートル、建物2900平方メートル。伝票や帳簿などの帳票印刷用の輪転機7機、加工機5機を備える。安城市の印刷会社から4億円で買い受け、1月に合意書を交わした。

赤坂印刷が買収した工場=愛知県安城市

赤坂印刷が買収した工場=愛知県安城市

 従業員は売却元から25人を受け入れた。顧客も帳票印刷部門を中心に受け継ぐ。赤坂太郎常務が統括責任者として指揮を執る。
 赤坂印刷は首都圏の官公庁や企業から帳票印刷を受注している。同社の売上高は年約30億円で、このうち首都圏関連が4割を占め、最大の取引先になっている。
 印刷物はこれまで周南市の徳山工場から首都圏まで陸送していた。距離は約93キロあり、運送業界の人手不足と名神高速道の一部区間での降雪で翌日配達が難しくなり、同社の売りにする「短納期」の経営戦略が万全とは言えなくなっていた。
 三河工場からは首都圏まで約340キロに縮まる上、雪の心配がなく、翌日配達が履行できる。新工場の買収で全体の供給力が上がり、生産力の問題からこれまで断っていた注文も受けられる。
 三河工場は帳票印刷で年4億円の売り上げを目指す。同社は年商を来期までに35億円にする経営計画があり、同工場の稼働で達成を見込む。将来的には東京支店を増強し、首都圏での取引を事業の柱に据える考えだ。
 赤坂徳靖社長は「工場買収を首都圏での事業拡大の足掛かりにしたい」と話している。

【きょうの紙面】
(2)光市が無料入浴の「お礼金」、周防大島町に寄付
(3)㈱トクヤマが特殊品部門の組織改正、異動も
(5)周南少年少女発明クラブが発明品発表
(6)周南フィルが16日、周南市文化会館で定演

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

福谷被告に有罪判決

山口地裁 「入札の公正害した」

 周南市の官製談合事件で公契約関係競売入札妨害罪に問われた同市の建設会社「福谷産業」元社長、福谷徳三郎被告(66)の公判で、山口地裁は7日、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
 桂川瞳裁判官は市都市整備部次長兼区画整理課長の国沢智己被告(60)=官製談合防止法違反の罪で公判中=が市発注工事の設計金額を入札前に福谷被告に漏らした犯罪事実を認定。福谷被告に「設計金額に基づき圧倒的有利な条件で落札し、市の競争入札制度の公正を害し、社会の信頼を損ねた」と述べた。
 その上で「国沢被告が市財政部技監兼検査監になった2016年4月以降、繰り返し入札予定工事の設計金額を事前に聞いていた」と設計金額の漏えいが常態化していたことを指摘した。
 一方で「福谷産業は県と市から指名停止処分を受け、福谷被告も社長を辞任し、社会的制裁を受けた」と執行猶予を付けた理由を挙げた。
 福谷被告は保釈中でグレーのスーツで入廷し、うなだれ気味に判決文の朗読を聞き入った。閉廷後は記者の問いかけに応じず、裁判所を立ち去った。

事件の舞台となった徳山動物園北園広場

事件の舞台となった徳山動物園北園広場

 判決によると、福谷被告は16年11月24日に入札のあった周南市発注の周南緑地メーンエントランス整備工事の条件付き一般競争入札で、当時技監の国沢被告から工事の設計金額(2760万6千円)を前もって教わり、それに基づいて判断基準額を割り出し、判断基準額と同額の2447万3540円で落札した。
 17年12月6日入札の徳山動物園リニューアル北園広場工事でも国沢被告から設計金額(8901万9千円)を聞き出し、判断基準額に近い8015万280円で落札した。

【きょうの紙面】
(2)周南市が「保育士魅力発見フェア」
(3)光市の光スポーツが中央に移転・オープン
(4)周南市の山道さんが鉛筆削りで日本1に
(5)久米小で指導、見守りの地域住民に感謝の会

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

入札監視委が防止策

[官製談合事件]
設計金額の繰り上げ処理
技監と検査監の兼務解消

 周南市入札監視委員会(松田悦治委員長、5人)は6日、官製談合防止法違反容疑で職員が逮捕、起訴された事件について、木村市長から諮問されていた再発防止策を答申した。防止策は5点で、コンプライアンス(法令順守)研修の充実と公益通報制度の周知徹底、技監と検査監の兼務を解消する組織体制見直しなどを提言している。

答申書を渡す松田委員長

答申書を渡す松田委員長

 答申書はこの日、松田委員長(72)が市長に手渡して「早く市民の信頼を取り戻してほしい」と要望、市長は「再発防止、信頼回復にしっかりとスピーディーに取り組みたい」と述べた。
 この事件は2017年12月の「徳山動物園リニューアル北園広場修景工事」と16年11月の「周南緑地(メインエントランス)整備工事」の条件付一般競争入札で当時、技監兼検査監だった職員が落札した業者に入札前に設計金額を伝えていた疑惑がもたれ、昨年11月19日に動物園の工事、12月10日に周南緑地の工事に関する同法違反で業者とともに逮捕、起訴された。業者は容疑を認めている。一方、職員は容疑を否認している。
 このため、同委員会では前技監の行為や事実関係は公判で明らかにされるものとし、再発防止のために入札制度を検証、課題を抽出、「いまできる最善の策」を提言した。このため昨年12月25日から2月25日まで5回の会合を開いた。
 同委員会は学識経験者などが委員で、松田委員長は県建築士会所属。委員は次の通り。
 目山直樹さん(徳山高専)、秋山和正さん(秋山公認会計士事務所・税理士)、坂本勲さん(徳山大学)、橋野成正さん(橋野法律事務所・弁護士)

 再発防止策
 「コンプライアンス研修の充実と公益通報制度の周知徹底に努めること」
 研修の対象者を広げ、習熟度チェック、欠席者のフォローなどで組織をあげて徹底した取り組みを図る。職員が守るべきルールの明文化。公益通報では職員が通報に消極的にならないよう、制度の周知徹底。
 「技監に係る組織体制の見直しを検討」
 建設技術の指導や設計積算の最終チェックをする技監と工事の検査をする検査監の兼務は疑義が生じており、兼務を解消。技監に多くの入札情報が集まることから職員間で業務に対する相互牽制が機能する仕組みの検討。
 「設計金額の適切な管理に務める」
 設計図書のチェック体制や管理保管方法を見直し、設計金額を関係職員以外の職員や第三者に漏えいさせない仕組みづくり。円単位までの正確な設計金額は伏せた形で、切り上げ処理した金額での回付方法の検討。
 「多様な入札制度の検討」
 価格のみを評価する入札は設計金額を聞き出そうとする、職員への不当な働きかけの動機づけになることから多様な入札制度を検討。特に総合評価方式について公平・公正性に注意しながら対象工事を拡大。
 「入札後のチェック体制強化」
 低入札価格調査制度では不落札と落札の境目の判断基準額を目指した応札になる傾向があることから、判断基準額を切り上げ処理するなど調整する。また入札執行結果調査制度では、設計積算の最終チェック者の技監が入札結果をチェックする手続きに関与する矛盾があるため、この問題点を解消。

【きょうの紙面】
(2)9、10日、大正の雰囲気の市長公舎見学会
(3)マックスバリュが24時間廃止、営業短縮
(4)島田小6年が裏山にタイムカプセル埋設
(5)家族支える小学生、阿米顕彰会が3人を表彰

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

16年目の視座~周南市の課題~

 任期満了に伴う周南市長選(4月14日告示、21日投票)が近づいてきた。4年に一度の市長選は市政のありかたを見直す機会でもある。特に今回は合併特例措置が2018年度で終了することを受けての市長選。2003年の合併から合併特例債で大型施設を次々に建設し、新市庁舎も間もなく完成する。しかし、合併時から言われてきた課題が解消したわけではなく、新たな課題も浮上する。何が問題なのかを追う。

中山間地振興
人口減少、高齢化続く
目指せ、新たな産業育成

大津島は10年で半減

 バレンタインデーの2月14日、周南市で若者たちの注目を集める徳山駅前図書館1階。市の共創プロジェクトで誕生した発泡酒「島麦酒SUDAIDAI」の発表会が開かれた。大津島のかんきつ類、スダイダイを使い、昨年は330ml入りで6千本作ったが、今年は1万8千本に増やした。みなみ銀座の「まちのポート」では1本650円で販売。同図書館でも扱う。
 発表会では2年前に大津島に移住したデザイナーの松田翔剛さんと大津島コミュニティ推進協議会の安達寿富さんが島の魅力を解説した。徳山港から船で20分ほど。石切り場跡など知られていないスポットも紹介した。

「SUDAIDAI」の発表会

「SUDAIDAI」の発表会

 離島の大津島。支所や市民センター、大津島ふれあいセンター、回天記念館などに加え市は2013年に体験交流施設「海の郷」も開設した。大津島巡航の赤字補てんも続けている。生活面では道の駅「ソレーネ周南」の移動販売車を派遣する買い物支援にも取り組んでいる。
 それでも人口減少に歯止めがかからない。大津島は05年の国勢調査では人口459人だったが15年は244人と10年で半減した。今年1月末の住民基本台帳による人口は238人。64歳以下はそのうち46人。

中山間地プロジェクトの成果

 同市では大津島を含む11地区が中山間地と位置付けられている。大津島のほかは鹿野、和田、三丘、高水、八代、中須、須金、須々万、向道、長穂。周南市の面積の約7割、人口の約12%を占める。人口減少、高齢化が市域全体より進む地域。その衰退を抑制できるのか、市の課題となっている。
 15年度から19年度まで5年間の第2次まちづくり総合計画・前期基本計画の7つの主要プロジェクトの一つに「中山間地域振興プロジェクト」を掲げ、各地区の実情に合わせて多様な事業を展開している。
 地域の夢プランづくりと実践、地域の拠点づくり、生活交通の確保、地域産品のブランド化、6次産業化推進、UJIターンの促進、新規就農者など担い手の確保などの施策が並ぶ。 
 取り組みの結果、新規就農者は28年度からの3年間で67人。「トマト・わさび・ホウレンソウ・イチゴ」の産地化を進める。
 そのために技術研修と農地の確保、温室などの機械・施設、住居の確保までを一体にした「パッケージ支援」制度を創設。温室など施設の経費負担の不安を解消、若者たちが農業に取り組みやすくしている。鹿野地区では以前から特産であったわさびのブランド化へバイオ苗生産施設「あぐりハウス」で育てた苗の提供などに力を入れている。
 移住促進のための「里の案内人」の配置や交通弱者対策として生活交通システムも導入し、新年度からは須金地区と須々万地区の間でも始まる。
 鹿野地区には地域の将来計画の夢プラン策定を支援する集落支援員を配置している。コアプラザかのを増改築して鹿野総合支所を統合する計画も進んでいる。しかし鹿野地区でも05年の4,122人が15年は3,270人へ千人近く減少した。

生かしたい潜在的な力

 中山間地プロジェクトに掲げる目標は人口減少の中でも「安心して誇りをもって暮らし続けられる地域」と「人・自然・経済が循環する活力あふれる地域」。活力をもたらす新たな産業を育てることが求められている。
 旧新南陽市は1996年、米光企業団地、住宅団地を完成させ、和田小中の児童生徒数の減少を食い止めた。旧鹿野町は石鍋工業団地を造成し、町独自に住宅団地も造った。
 スダイダイやワサビ、高瀬茶や須金のナシ、ブドウなど全国に発信できる産物もある。一方で食品加工や精密機器など製造業の企業も立地し、潜在的な力は大きい。これを生かす方法はないのだろうか。

(延安弘行)

【きょうの紙面】
(2)“総選挙”で選ばれた周南市のポスター完成
(3)アクト・サイキョウが小学生バドミントン教室
(4)40人が歴史博士、周南市の検定合格
(5)光市大和地区で老人クラブが「仲間のつどい」

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

新駅長に元山銀の小野氏

ソレーネ周南
2年8カ月の空席解消

 周南市の道の駅「ソレーネ周南」の新駅長に元山口銀行福川支店長の小野拓二氏(55)が就くことが分かった。就任は4月1日。前駅長が二重在籍問題で2016年7月に辞めてから2年8カ月間続いた空席状態が解消される。
 小野氏は下松市生まれ。1986年に山口銀行に入行し、阿武支店長を経て15年8月から福川支店長。今年2月末で同行を退職し、周南市の指定管理者としてソレーネ周南を運営する「周南ツーリズム協議会」の2月理事会で承認を得て3月1日に採用された。駅長に就くまでの1カ月間、一般職員として業務に当たる。
 前駅長は協議会職員として駅長を務めながら埼玉県桶川市職員の身分を持つ二重在籍が発覚し、駅長を辞任した。協議会は後任を募り、複数の人が候補に挙がったが、最終的に同意を得られず、空席状態が続いていた。
 ソレーネ周南は14年5月にオープンし、前駅長は開業時から駅長を務めた。倉庫の新設や移動販売車の購入などの過大投資が響き、15年度に赤字に転落した。翌年度に黒字に転換し、その後、黒字経営が続いている。

【きょうの紙面】
(3)光市の「はんぷ工房『結』が6周年記念祭
(4)ゆめタウン下松などで「がんばろう日本フェア」
(5)今宿婦人会が望みの家に3万円寄付
(6)9、10日、高水ふれあいフェスタ

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

武居さん映画監督デビュー

武居さん(下松出身)映画監督デビュー
「劇場版ウルトラマンR/B~セレクト!絆のクリスタル」
4月からMOVIX周南で上映

 下松市出身の武居正能(まさよし)さん(40)が監督を務める映画「劇場版ウルトラマンR/B(ルーブ)~セレクト!絆(キズナ)のクリスタル」が全国で上映される。武居さんはウルトラマンのテレビシリーズで監督を重ね、映画監督として今回初めてメガホンを取った。周南地区では4月12日に「MOVIX周南」で封切られる。

劇場版ウルトラマンR/Bのポスター (C)劇場版ウルトラマンR/B製作委員会

劇場版ウルトラマンR/Bのポスター
(C)劇場版ウルトラマンR/B製作委員会

武居正能さん

武居正能さん

 あらすじは主人公の湊兄弟の兄のカツミ(ウルトラマンロッソ)に謎の存在、ウルトラマントレギアが接近し、異星に飛ばす。弟のイサミ(ウルトラマンブルー)は家族の絆のために立ち上がり、奇跡を起こす。
 武居さんは下松小、下松中、光高卒。子どものころからウルトラマンと映画が好きで映画監督を志し、東京の日活芸術学院に進学。在学中からウルトラマンのテレビシリーズに助監督として制作に携わった。
 2016年からはテレビ「ウルトラマンオーブ」「ウルトラマンジード」の監督を担った。昨年7~12月に放映されたテレビ「ウルトラマンR/B」のメーン監督を務め、本作で映画監督デビューを果たした。
 映画は全国的には3月8日に封切られ、周南地区は約1カ月遅れで上映が始まる。
 武居さんは「中学時代からの夢だった映画監督になることができた。夢をかなえるには家族や仲間の支えが大きい。作品を通じて夢を諦めないことと、家族や仲間の大切さを知ってほしい」と子どもたちにメッセージを送っている。

【きょうの紙面】
(3)市制70年映画「くだまつの三姉妹」試写会
(4)引っ越しへ、徳山動物園のゾウ舎に輸送箱
(5)光高定時制で卒業式、3人を祝福
(6)茶道や着付けのひなまつり国際交流会

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

進まぬ野犬対策

[金曜記者レポート]周南市長選の焦点に

 周南市で今年度、住民が野犬にかまれてけがをする事案が4件起きている。周南地区は保健所による犬の捕獲数が全県の6割を超す「野犬王国」。行政の対応は成果を上げられず、増加に歯止めがかからない。野犬対策を地域課題に挙げる市民は多く、4月の市長選で焦点の1つになりそうだ。(井藤進吾)

周南緑地の駐車場をうろつく野犬

周南緑地の駐車場をうろつく野犬

 駐車場を取り囲む草むらから「カサカサ」と草の擦れる乾いた音がする。目を向けると野犬が群れをなしてうろついている。
 周南緑地公園。市民のスポーツと憩いの場も近ごろは野犬の巣窟(そうくつ)の悪名で知れ渡るようになった。
 昨年5月~今年1月、久米政所の路上で住民が野犬に脚をかまれる被害が3件発生し、70代女性ら男女3人がけがをした。平原町の住宅街でも2月21日、60代女性が襲われて足を負傷した。現場はともに緑地公園から半径1.5キロ圏内で、緑地に生息する野犬が行動範囲を広げた可能性がある。
 市に寄せられた野犬に関する苦情は昨年4~11月で223件に上る。地区別では桜木30件、秋月29件、岐山、久米が24件ずつと緑地公園周囲の地区が目立つ。
 県周南環境保健所管内の犬の捕獲頭数はグラフの通り。昨年度は1032頭で全県(1680頭)の5分の3を占める。年度別でも増加の一途で特に2016年度は前年比175頭増、昨年度は174頭増と200頭に迫るペースで増えている。

190301m190301h

 増加の最大の原因は自然繁殖だ。緑地で定期的に餌を与える個人、グループがいて増殖を促している。彼らは善意で餌やりをしていると思われるが、その行為は結果的に住民に迷惑をかけ、不安がらせている。けが人の出る局面に発展した以上、迷惑で済む話ではなくなった。
 市は緑地公園の餌やり現場は4カ所とみている。保健所と協力して巡回を重ねているが、行為者の特定に至っていない。
 市は11年、迷惑行為禁止条例でペット以外の動物への餌やりを禁じ、違反者には氏名を公表する制裁を科すと定めた。だが、条例化後8年間1度も適用されたことがなく、空文化している。
 制裁適用の前提となる餌やり行為の現認もなく、監視の甘さが指摘されている。保健所も人的被害のあった現場におりを仕掛けて捕獲を試みているが、危害を加えた犬はまだつかまらず、不安は解消されていない。
 50代の男性会社員は「野犬対策は一義的には保健所を持つ県の仕事なのだろうが、市も無関心ではいられないはず。今度の市長選の候補者がどう考えているのかを知り、投票行動の判断材料にしたい」と、野犬問題が市長選の焦点になるべきだと考えている。

【きょうの紙面】
(2)深浦公民館体育館が「倒壊の恐れ」
(3)徳山高専が日本技術士と連携協定
(5)聖光高3年生が「創造」発表会
(6)7日から下松市で全国公募写真展「光展」

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

大規模災害に赤信号?

周南市 2年連続、基金で歳入確保

 周南市は新年度の予算案と同時に昨年2月に策定した市緊急財政対策に対する予算編成時の取り組みの結果を公表した。策定の2017年度から5年後の22年度当初予算時を目途に財政調整基金からの繰入金をゼロにすることを目標にしているが、策定から2度目の当初予算案となる新年度も前年度に続き、財政調整基金からの繰入金でまかなう結果となった。
 同対策では一般財源ベースで繰入金を見込まない場合に歳出に対して歳入が不足する額を財源調整必要額とし、対策策定時は18年度から22年度までの5年間で85億2200万円としていた。
 昨年10月の当初予算編成方針公表時の試算では市税の伸びなどが見込まれることからこの額は58億7900万円に減額。それでも新年度予算は14億8千万円の財源不足を見込んでいたが、各所管課からの予算要求を締め切った時点では44億8千万円まで拡大した。
 これから歳入の確保と事業に見直しなどによる歳出抑制で19億7千万円にまで減らし、この全額を財政調整基金を取り崩して確保した。18年度当初予算にも約18億円を計上しており、2年連続で基金に頼ることになった。
 歳入確保策では市税などの収納率向上が2850万円▽遊休資産の貸付、売却など有効活用が1億2641万7千円▽減債基金3億5千万円と地域振興基金ふるさと周南応援基金、子ども未来夢基金、過疎地域自立促進基金繰り入れが計5億771万千円▽ふるさと納税などが3253万6千円で、計6億9516万4千円。使用料、手数料の見直しによる歳入増はなかった。
 歳出抑制は旧教育委員会庁舎などの本庁舎への統合に伴う公共施設の維持管理費の削減が2688万8千円▽庁舎でのコンビナート電力活用、本庁舎への統合に伴う仮庁舎借上げ料の減など事務事業の見直しが12億9470万9千円▽外部委託の見直しが639万千円▽市債発行抑制による借入利子の削減41万5千円▽人件費の減額7769万2千円▽補助金の見直し584万9千円▽国民健康保険特別会計操出金の抑制などその他が3724万8千円で、計14億4919万2千円。
 財政調整基金の残高は17年度末には34億9473万2千円だったが19年度末には17億7897万3千円になる。減債基金も11億2497万円が6億592万円へと半減。同市が目標としている財政調整基金と減債基金の合計で40億円を大きく下回り、20年度以降の当初予算編成時の財源不足、大規模な災害などへの対応が困難となる水準になっている。

【きょうの紙面】
(2)周南市議会で電子入札導入に前向き答弁
(3)周南市中央図書館の愛称「児玉文庫メモリアル」に
(4)クラリネットの野村さん、河原幼で演奏
(5)林賞に野村さん、北アルプスの山村撮影

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

ニャンとか助かった!

“猫の日”の大救出劇
原因はやはり餌やり?

 「にゃんにゃんにゃん」で「猫の日」の2月22日に、救助騒動があった。「猫が助けを求めている」との市民の通報を受けた周南市河川港湾課の職員が駆け付けたのは、周南市栗屋の排水機場。1月末に猫が救助されたのと同じ場所である(既報)。
 導水路は水面まで高さ数メートル、水深も2メートルを超える上、足場も狭く救出作業は難航した。「大丈夫だよ!」と職員が猫に優しく声をかけるものの、寒さにふるえ、パニック状態の猫は水面に飛び込み、水路を泳いで逃げまどった。
 3回目の飛び込みで水路の向かい側に待ち構えていた職員が水面から抱き上げ、ようやく救助されたのは開始から1時間後。通報した市民は前回と同じで、今回も動物病院に連れて行った。性別を確認し健康状態をチェックの上、去勢もしくは避妊するとのこと。

心配そうに見守る仲間?の猫

心配そうに見守る仲間?の猫

除塵機にしがみつく猫

除塵機にしがみつく猫

3回目の飛び込みでようやく救助

3回目の飛び込みでようやく救助

回収された餌やりの皿

回収された餌やりの皿

猫への餌やりをやめるよう呼びかける掲示

猫への餌やりをやめるよう呼びかける掲示

 新周南新聞社そばの排水機場では以前から野良猫への餌やりが日常的に行われており、餌を目当てに多数の猫ばかりか、野犬やカラスも多く集まっていた。近くには自動車教習所やボートレース場もあり、交通量は少なくない。猫が危険にさらされる状況を見かねた同社従業員が餌やりをしている人に何度も注意をしたものの、前回の救出騒動後も一向にやめる気配は無かった。
 敏捷な猫が自ら導水路に落下するとは思えず、野犬やカラスに追われたものと推測される。事態を重く見た職員により、排水機場のフェンス前に置かれている猫の餌やり用の皿は回収され、フェンスに猫への餌やりをやめるよう呼びかける掲示がされた。

【きょうの紙面】
(3)岩徳線の駅カード、3月1日から配布
(4)徳山大学が土石流被災地の復旧を研究
(5)光市で90人に「小さな親切」実行章
(6)3月2日、ゆめタウン徳山で県内、大島産品

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html

第32回 日刊新周南ミニバス交歓会

女子優勝は浅江、末武、男子は徳山中央

 第32回日刊新周南ミニバスケットボール交歓会が24日、周南市新南陽体育センターと学び・交流プラザで開かれた。周南、下松、光市から女子12チーム、男子6チームが出場。女子はA、Bブロックに分かれて戦い、Aブロックは光市の浅江、Bブロックは下松市の末武、男子は周南市の徳山中央が優勝した。
 新周南新聞社の主催、市バスケットボール協会の主管。各ブロックとも3チームのリーグ戦のあと決勝があった。開会式は第2試合後に開かれ、そのあとフリースロー大会もあって各ブロックで勝ち残った5人ずつに優秀選手賞が贈られた。

女子Aブロック 下松中央の追い上げ及ばず

 女子の開会式では新周南新聞社の延安弘行編集局長が「コート内だけでなく声援や選手のサポートなども含めて全力を出し、楽しんでください」とあいさつ。勝間の山根夢叶主将が選手宣誓をした。

女子A優勝の浅江

女子A優勝の浅江

 決勝は浅江と下松市の下松中央が対戦。一進一退の攻防だったが、シュートの正確さから第1クォーターから浅江が9-5とリードし、前半を終えて29-14と点差を広げた。
 後半になって下松中央が連続シュートを決めるなど必死の追い上げ。第3クォーター終了時で35―25と点差を縮めてさらに得点を重ねた。浅江も吉岡茉優主将を中心に攻め続け、42-40と1ゴール差で優勝をつかんだ。
 中野龍一監督は「6年にとって小学校でやってきた集大成になった」、吉岡主将も「勝ててうれしかった」を笑顔を見せていた。
 Aブロックのフリースローの優秀選手は浅江から6年の吉岡さん、吉畠優奈さん、5年の酒井結衣さん、松尾静月さんと菊川ミニバスの6年、山本侑奈さん。
 そのほかの試合結果は次の通り。
 下松中央54-45桜木▽下松中央52-37桜田▽桜木51-22桜田▽浅江54-11勝間▽浅江55-23菊川▽菊川53-25勝間

女子Bブロック 末武が体格差を生かし圧倒

 女子Bブロック決勝は末武と光市の光井が対戦。45-17と末武が体格差を生かして光井を圧倒した。身長で勝る末武はリバウンドで競り勝ち、速攻のカウン
ターにつなげて得点を重ねた。主力が満遍なくゴールを決め、安定した試合運びを見せた。光井は5年生主体で持ち前の技術を発揮できなかった。

女子B優勝の末武

女子B優勝の末武

 末武の浅原俊朗監督(66)は「体格差で勝っただけで技術は相手の方が優れていた」と厳しく自己評価した。金子佳乃主将(12)は「チームプレーが機能し、楽しかった」と話した。
 フリースローの優秀選手は光井の6年、益田華琳さん、4年、宮地芯和さん、三丘ミニバスの5年、柚洞結さん、富田女子ミニバスの5年、上杉みなみさん、3年、西村ゆめかさん。
 そのほかの試合結果は次の通り。
 光井44-12富田▽光井54-22三丘▽富田33-12三丘▽末武59-38久米・櫛浜▽末武58-20岐山▽久米・櫛浜28-28岐山

男子ブロック 徳山中央は攻守にバランス

 男子は徳山中央が11年ぶりに優勝し、4連覇を目指した光ウイングが準優勝。徳山中央は長身の日高優麒選手を中心に攻守のバランスのとれたプレーを展開して52-35で光ウイングスを突き放した。
 男子の開会式では久米遠石の村川鳳主将(久米小6)が「悔いなく全力でプレーします」と選手宣誓。新周南新聞社の中島拓取締役が「思い出に残る大会にしましょう」と激励した。

男子優勝の徳山中央

男子優勝の徳山中央

 決勝戦で徳山中央は光ウイングスを常にリードして、何度か差が縮まった時も「強気なディフェンス」を貫いた。
 藤村陽太主将は「みんなで声を出して、力を出し切ったので優勝できたと思う。中学校でもバスケットボールを続けたい」と話した。
 準優勝の光ウイングスの林秀伍主将(浅江小)は「4連覇できなくてくやしい。もっとボールに積極的に食らえつけばよかった。後輩には来年、また優勝してほしい」と思いを託していた。
 フリースロー大会では久米遠石の6年、村川鳳主将、新南陽ファイターズの6年、森本遥喜選手と3年の兼行志弦選手▽末武の5年、小田瑛心選手▽桜田の2年、国本京介選手に優秀選手賞が贈られた。その他の試合結果は次の通り。
 徳山中央53-33新南陽ファイターズ▽徳山中央45-36末武▽末武65-38新南陽ファイターズ▽光ウイングス44-20久米遠石▽光ウイングス66-43桜田▽桜田39-34久米遠石

【今日の紙面】
⑷徳山商工高で創業の魅力伝える授業
⑸「10年間ありがとう」、2分の1成人式
⑸焼酎とジュースでスズメバチ捕獲器
⑹3月3日・還暦世代の音楽バンド大集合

▼紙面の購読:試読の方はこちら
http://www.shinshunan.co.jp/contact.html
▼電子版購読はこちら
http://www.shimbun-online.com/latest/shunan.html