コラム・エッセイ
コロナ禍の不安
翠流▼オミクロン株の特徴に若い世代での感染拡大がある。10歳未満や10代の感染者も少なくない。小中学校では休校になったという話も聞く。どう対応しているのか、周南3市の市教委に取材したが、休校については学校名も学校数も公表できないという。
▼各市の学校数は限られる。数を出せば、どこが休校なのか、多くの人が学校名を特定することにつながる。そこから児童、生徒の感染者や濃厚接触者が不安な気持ちを抱くかもしれない。以前の感染拡大時に感染者に向けられた誹謗(ひぼう)中傷を思い起こせば、学校や教育委員会は慎重な対応にならざるをえない。
▼今回の感染拡大でも多くのクラスターが発生しているが、医療機関や高齢者施設が目立つ。学校や飲食店はほとんどない。ガイドラインに基づいた感染防止策が厳格に実施されている学校と、「やまぐち安心飲食店」などの認証店という形でチェックが入る飲食店が最も感染防止が進んでいる場所かもしれない。
▼オミクロン株に対しては、ステイホーム、外出自粛や飲食店の閉店も必要がないと述べる専門家もいる。英国やフランスでも規制が撤廃されるという。それでも、県内では感染が広がれば飲食店の利用が敬遠され、苦境が続く。
▼感染はいずれ収束する。新型コロナウイルス感染症について、ほかの病気と同じように語れる日もやがて来るだろう。コロナ禍で生まれ、社会に充満した不安感。こちらもなくなることを祈りたい。
(延安弘行)
