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下松市の銘菓「磯もなか」2年ぶりに復活

[下松]「磯もなか」2年ぶりに復活 11月~・大城で販売 菓舗松の実が試作重ねて

 下松市の銘菓として半世紀以上親しまれながら製造者の高齢化で一昨年10月に製造が中止された和菓子「磯もなか」が11月から「大城磯もなか」として復活することになった。磯もなかの発売元だった国民宿舎大城の有吉良美支配人は「11月1日のグランドオープンを機に売り出したい」と喜んでいる。

「大城磯もなか」の試作品

「大城磯もなか」の試作品

 磯もなかは戦後間もなく製造が始まったと見られ、貝の形をした薄い皮の中に粒あんがぎっしり詰まり、甘さもほどよく、下松を代表するお菓子として土産や贈答用に重宝されてきた。しかし製造していた周南市櫛ケ浜の斎藤製菓が経営者や職人が高齢化したことから、発売元の大城が建て替えのため一昨年11月から2年間の休館に入ったのを機に製造を中止した。
 この製造終了を知って惜しむ声が相次ぎ、斎藤製菓の承諾も得て井川成正前市長や長女の明美さんを中心に「何とか復活を」と、和菓子製造で定評のある西豊井の菓舗松の実の経営者、柳井貞美さんに製造を打診。井川前市長が冷凍保存していた磯もなかを試食したり、斎藤製菓のレシピを見ながらあんの味を調整して試作品の完成にこぎつけた。
 4日の笠戸島大城温泉花火大会では試作品をお客さんに食べてもらって感想を聞いた。試作品は旧磯もなかより一回り小ぶりで、重量も41㌘から37㌘になった。しかし厚さは2.5㌢で歯ごたえがあり、これまでと同様、あんがべたつかないように調整している。
 柳井さんは「今後はパッケージや値段を調整して大城のオープンに間に合わせたい。昔の磯もなかの味に少しでも近づけるように努力したい」と話し、井川前市長も「復活に道筋がついてうれしい。本当に復活を手がけてくれる人に渡そうと大切に冷凍していた。大城のオープンと合わせて下松の活性化につなげたい」と喜んでいる。