ヘッドラインニュース

赤字の道の駅「ソレーネ周南」問題

【周南市議会】
体制整備へ市が積極的助言
駅長不在も明らかに
赤字の道の駅「ソレーネ周南」問題

 周南市は道の駅「ソレーネ周南」の現状を29日に開かれた市議会の環境建設委員会(坂本心次委員長)で報告し、同施設の指定管理者で2015年度の決算が赤字となった一般社団法人周南ツーリズム協議会(藤井良治代表理事)の理事会、社員総会にオブザーバーとして職員が出席して同協議会の運営体制を強化する考えを明らかにした。

説明を聞く環境建設委員会の議員

説明を聞く環境建設委員会の議員


 同道の駅は2014年5月にオープンし、市の呼びかけで市内の商工会議所、商工会、農協、漁協など11団体で作った同協議会が14年度から5年間、指定管理者に指定されて運営している。
 14年度は黒字だったが、15年度は約2,200万円の赤字の決算を7月10日の同協議会の社員総会で承認、市にも報告した。ところがその後、この決算を修正すると市に連絡してきた。修正後は赤字額は縮小する見込みだが、8月22日の理事会でさらに決算内容を精査したあと修正することになり、その作業が進められている。
 この日の委員会には弘中基之経済産業部長、中村光男農林課長らが出席。15年度の来客数は80万5,000人で売上は6億3,995万4,000円だったことなどを報告した。
 質疑で、全国公募で道の駅のプロデューサーに就任してオープン後は駅長を務め、昨年、理事にも就任した江本伸二さんが理事は続けているが職員は7月いっぱいで辞職したと22日の理事会に報告があったことや、11団体は同協議会発足時に10万円ずつを出資しているが、このうち4団体がすでにこれを返還させていることも明らかにされた。
 今後、同協議会では決算の修正へ、財務内容の精査のあと理事会を開き、そのあと監査を受けて再び理事会、総会を開く手続きが必要で、決算の確定は10月上旬になる見通し。
 友田秀明議員(嚆矢会)は「年間6億円の売上があるのに出資金が110万円で大丈夫なのか。資金ショートになることはないのか」とただし、中村課長は「今のところそういう危ぐはしていないが、周南ツーリズム協議会のメンバーが真剣になって今年、来年といい状況にしないと次の指定管理ができない」と答えた。
 福田文治議員(参輝会)は駅長不在の状態になっていることを「そんな勝手なことが許されるのか。無責任ではないか」とただし、中村課長が辞職は個人的な理由のほか、赤字になったので経費を削減するためでもあると述べた。中村富美子議員(共産)は黒字とされた14年度決算の精査を求め、市が同協議会に申し入れることになった。
 理事会などに市が参加する狙いは「出荷者、従業員、市民の皆様のためにちゃんと運営、チェックができる体制ができるよう積極的に助言したい」と述べ、駅長不在状態の解消も含めた体制整備を目指す考えを示した。