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マレーシア事業撤退【㈱トクヤマ】

㈱トクヤマ・マレーシア事業撤退・韓国企業に譲渡
 ㈱トクヤマは28日、マレーシアの連結子会社で多結晶シリコンを製造販売するトクヤママレーシアの全株式を、韓国の無機化学品、太陽電池用材料製造販売などのOCI社に譲渡することを東京の同社で横田浩社長が記者会見して発表した。これでトクヤママレーシアは㈱トクヤマの連結範囲から外れることになる。

トクヤママレーシアの工場=㈱トクヤマ提供

トクヤママレーシアの工場=㈱トクヤマ提供


 トクヤママレーシアは2009年に太陽電池や半導体向けの多結晶シリコン事業拡大を目的に設立したが、生産設備の技術的問題や、太陽電池向け多結晶シリコン市況の大幅な悪化により、2015年の決算で約860億円、16年に約1,234億円の特別損失を計上。
 その後、設備改良などで生産性確保を図る一方、事業構造の強化へ他社との提携なども視野に打開策を検討する中、太陽電池市場で幅広く事業を展開しているOCI社に譲渡することになった。
 譲渡にはトクヤママレーシアがOCI社を引き受け先とする第三社割り当てで新株を計2億6,000万株発行し、総額は1億200万米ドル。これに加えて来年3月末に㈱トクヤマが保有するトクヤママレーシアの全株式の約2億5,200万株を9,800万米ドルで譲り渡す。
 事業譲渡に伴って2017年第4四半期決算で約80億円の特別損失の計上を見込んでいるが、今後の業績の変化などで額が変動する可能性もあるという。一方、税金費用約80億円の減少も見込んでいる。
 同社は今回の譲渡によるメリットとして、財務再建をより確実に進められ、コア事業に経営資源を振り向けられ、一定期間、キャッシュ・フローを改善できると説明している。