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光市議選・16日告示 18議席に23陣営挑む

光市議選・16日告示 18歳選挙権、企業票、有力新人 環境変化、どう影響 18議席に23陣営挑む

 任期満了に伴う光市長選挙と市議会議員選挙(定数18)は16日の告示まであと2週間を切った。市長選挙は現職の市川熙氏(69)以外に動きがないため12年ぶりの無投票が濃厚だが、市議選は現職15人、新人6人、元議員1人の23人が必死の戦いを進めている。県内の地方選挙では初めて18歳以上が投票することにもなり、その動向も注目される。市議選を3つの切り口から分析する。(山上達也)

雨の中で朝立ちする現職=9月26日、島田市交差点

雨の中で朝立ちする現職=9月26日、島田市交差点


 今回は市を二分するような大きな争点はなく、市長選で現職の無投票当選が予想される素地にもなっている。
 その中でも比較的多くの立候補予定者が訴えるのが2019年の開院を目指している新しい光総合病院の運営や救急医療の拡充▽高齢化社会に向けたバス路線やオンデマンド交通システムなど公共交通の確保▽大和地域の複合型施設建設などコンパクトシティ構想の推進だ。
 しかし賛否で対立するような内容ではなく、政策論争は盛り上がりを欠く。上関原発建設反対や下水道料金値下げを訴える予定者もいるが少数にとどまっている。
【18歳選挙権で積極的対応見えず】
 切り口の1つ目は選挙権年齢18歳以上が選挙運動にどう影響しているのか。大半の立候補予定者は高校生など新しい有権者に積極的に食い込もうとする動きを見せているとはいえない。
 そんな中でも国道188号の島田市交差点で朝立ちをする現職は「自転車通学の高校生の反応は比較的いい」と話す。別の現職は「告示後に高校の前で朝立ちをして登校する生徒に支持を求めたい」と考えを示す。
 前回も出馬した新人は「後援会員から(選挙権を持つ)子どもに話してもらうのが一番固くて確実」という戦略を描くが、別の新人は「特に考えていない」という。
 初めて導入された夏の参議院議員選挙は争点があり、連日、報道などで情報も流れた。国政選挙とは異なるとはいえ陣営間の温度差は大きい。
【武田票、新日鉄票の行方に注目】
 2つ目は企業票。合併前の市議選は〝企業対決〟といわれたほど新日鉄と武田薬品の組織内候補者の競合が激しかったが、今回の企業候補は武田薬品が労使一体で擁立する現職だけで、新日鉄は前回から擁立を見送っている。しかし両社の従業員やOBは市内に多く、企業票の行方が注目されるのは今回も同じだ。
 武田薬品は組織内の現職のほか、OBの現職や、現職や新人の親や義理の親がOBのケースまで含めると〝武田系〟は少なくとも五人に及ぶ。特にOBは高齢になるほど組織内候補より同年代のOB同士の方がつながりが強い傾向があり、組織内候補の現職は危機感を強めている。
 新日鉄票の行方も関心を集めそう。連合山口は民進党推薦でもある現職に新日鉄関連労組の割り振りを決めているが、この現職は現社員でもOBでもない。ほかにOBの現職もいる中でどこまで新日鉄票の結束が見られるか注目される。
【選挙出馬経験の新人、元職が乱立】
 3つ目は再挑戦など新人も一定の知名度があること。今回は新人が7人も立つ激戦だが、このうち2人は前回の市議選で落選した再挑戦組。1人は昨年の県議選光市区に出馬した。1人の元職も前回と前々回の市長選に出馬しており、選挙選が初めての新人は少ない。
 前回の市議選で落選した新人は「前回は出陣式をやらず後援会連絡所の看板も立てなかったが、今度はやれることはすべてやる」と方針を転換。県議選で落選した新人も「すでにあいさつ回りで市内を3巡して手ごたえはいい」と自信を見せる。過去の選挙の得票が今回の市議選にどうつながるかが注目される。