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2日間で通行可能

【徳山高専】2日間で通行可能 コンクリート試験施工 田村教授と時盛建設が開発
 周南市の徳山高専(勇秀憲校長)で7日、田村隆弘教授(58)が光市の時盛建設(時盛純社長)と共同研究している早期交通開放型排水性コンクリート舗装を公開して試験施工し、玄関そばに縦5メートル、幅15メートルにわたってコンクリートを敷いた。今後、耐久性や音が静かになるかなどを調べる。

田村教授

田村教授


 3年前から取り組んでいる研究で、コンクリートはセメントと砂、砂利に水を加えて混ぜて敷いたあと、固まらせるが、道路の施工ではコンクリートを敷く作業は1日で終わっても、28日間、通行止めにして固まるのを待たなければならない。
 コンクリートは30年間、使用可能だが、日本の道路舗装ではよく使われるアスファルトを大きく上回る強度を持ちながら採用されることが少なく、ヨーロッパなどに比べて1日で車が通行できるようになるアスファルト舗装が多い。
 今回の共同研究では混和剤の高性能AE剤を使って水の量を減らし、砂利などの配合割合や施工方法も工夫して通常と同じ強度を持ちながら準備作業から始めて48時間で車が通れるようになるコンクリート工法を開発。今回、実際に駐車場に施工してみることにした。
コンクリートを敷く工事

コンクリートを敷く工事


 この日は時盛建設だけでなく、生コンクリートの製造、運搬は周南市のコーウン産業、砂利は下松市の採石の富国建設工業社が提供したほか、高性能AE剤は大手メーカーの国際企業、施工は道路舗装工事で全国展開している佐藤渡辺が協力。このコンクリートを卒業研究にしている学生も参加した。
 今回、使ったコンクリートは排水性を持たせるため砂は加えずセメントと砂利、水が原料。生コン工場からトラックで運ばれてきたコンクリートは12立方メートルで、佐藤渡辺が独自開発したコンクリートを締め固めるパーミアコンプレートなどを使って15センチの厚さに丁寧に敷いていった。
 山口県はセメントの製造工場が多いこともあり、田村教授は「このコンクリートを普及させて耐久性のあるインフラにし、セメントの需要も増やしたい」と話していた。