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世界初のシステムで実証試験

水素ボイラー付き水素型燃料電池 家庭用を運輸会社に設置
 周南市の山口リキッドハイドロジェンなど4社は古泉3丁目のグリーンガス運輸山口事業所(森田正秋所長)に水素ボイラー型貯湯ユニットを組み込んだ純水素型燃料電池システムを設置し、16日から実証試験を始めた。水素を燃料に電気と熱を生み出す家庭用を想定したエネルギーシステムで、水素ボイラーを組み込んだシステムはこれが世界初となる。

説明する宮川さんと貯油ユニット(左)、燃料電池

説明する宮川さんと貯油ユニット(左)、燃料電池

 水素ボイラーはこれまで製品化されていないが、下関市の長府工産が開発した。ボイラー燃料電池とともに水素を使い、二酸化炭素が出ない。
 この実証試験は液化水素製造の山口リキッドハイドロジェン、長府工産、東芝燃料電池システム、岩谷産業の4社が取り組み、2014年度から4年間で最大3億円の県の次世代産業クラスター構想推進の産業戦略研究開発等補助金を活用している。
 システムは東芝燃料電池システムの0.7キロワットの燃料電池ユニットと、長府工産の水素ボイラー型貯湯ユニットで構成。燃料電池は電気と熱を発生させられるが、この熱だけでは十分な湯量を確保できないため水素ボイラーを組み込んだ。
 実証試験の期間は来年3月まで。電気は事務所、湯は従業員のトラック運転手用のシャワーで使い、使い勝手などを調べ、実用化へ向けて研究を重ねる。燃料の水素は東ソー南陽事業所内の岩谷産業の水素工場からボンベで供給する。
 16日は山口リキッドハイドロジェンの萱嶋通孝業務部長、長府工産の宮川清彦品質管理課長らが開始に立ち会い、水素は発熱量が都市ガスなどに比べて小さく、これまでボイラーは作られていなかったが、水素がクリーンなエネルギー源として注目される中で将来に向けた実証試験であることなどを説明した。