ヘッドラインニュース

周南10億、下松4億、光3億円

たばこ税収入、10年でほぼ横ばい 求められるマナーは
 禁煙スペースの増加、相次ぐ値上げ、受動喫煙の害もクローズアップされるなど、喫煙者には厳しい世の中になってきている。一方、大半が税金であるたばこは周南3市にもたばこ税として多額の収入をもたらしており、喫煙者、非喫煙者が互いに尊重し合える社会の実現が求められている。今回は、たばこ税収入の推移や分煙の取り組みなどを追ってみた。(安達亮介)
170120d
大幅値上げ喫煙率の影響は
 たばこを巡っては、2010年10月にたばこ税の引き上げでマイルドセブン(現メビウス)の場合で、1箱300円だったのが410円になり、14年の消費増税もあって、現在は440円と、短期間で大幅に値上げされた。
 これを機会に禁煙に踏み切る喫煙者も多いという予想もあり、税収がどの程度になるのか注目されたが、周南3市のたばこ税収入額を見ると、特に増税に伴って値上げされた次年度の11年度は結局、前年を大きく上回った。
 喫煙率は県民健康栄養調査で2010年は男性25.6%、女性2.9%だったのが15年は男性27.1%、女性6.9%と増加した。調査に誤差があることを踏まえても、値上げは禁煙に大きくは結びつかなかったようだ。
170120c
1箱で105円が市の収入に
 たばこは1箱440円の場合は消費税も含めると63.1%の277.47円が税金。そのうち地方税は122.44円で、市区町村には105.24円、都道府県にも17.2円が入る。
 15年度の決算では、周南市は約10億6,553万7,000円、下松市は4億321万1,000円、光市は3億49万7,000円。使途が特定されない一般財源となるが、各市の職員の人件費の10%前後に相当する、貴重な財源となっている。

路上喫煙禁止区域に落ちていた吸い殻=周南市銀座

路上喫煙禁止区域に落ちていた吸い殻=周南市銀座


周南市には禁止区域も
 かつては職場、電車内でも特に規制はなかったが、公共の場での禁煙、分煙の動きは、においが付着することや、有害物質の存在が大きい。喫煙者が吸い込む主流煙に比べ、たばこの先から出る副流煙は多量の有害物質が含まれるとされることから、これらの動きは当然と言えるかもしれない。
 厚生労働省は2020年の東京五輪・パラリンピックに向け受動喫煙の対策強化を打ち出している。3市の市役所でも基本は禁煙で、周南市は本庁に2カ所の喫煙室があるが狭く、下松、光市では屋外にのみ設けている。
 また周南市では2011年7月から「市空き缶等のポイ捨てその他の迷惑行為禁止条例」で徳山駅周辺を路上喫煙禁止区域に指定し、同9月から指定喫煙場所を除く区域内での喫煙に対して過料1,000円を徴収し、現時点で114件にのぼっている。この区域を歩いてみると、ポイ捨てされたたばこの吸い殻があちらこちらにあるのも確認された。
周南市役所の喫煙室の1つ

周南市役所の喫煙室の1つ


「禁煙より分煙を」
 周南、下松、光市、田布施町を管轄する徳山たばこ販売協同組合(144店)の橋本誠士理事長(80)は安易なたばこ規制には否定的。組合として周南3市で年間15回の清掃活動や携帯灰皿を配るなどの活動も続けており「あまり毛嫌いはしないでほしい。共存共栄を図り、禁煙より分煙を目指したい」と話す。
 周南市民館の取り壊しで近くに喫煙所がなくなったことに「気持ちよく吸える場所がほしい。喫煙所があればポイ捨てする人も減るのではないか」と再設置も要望していきたいと話していた。