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日本酒の海外販路開拓へ

フランスから専門誌記者らが訪問 山縣本店で試飲、助言も
 日本酒の海外での販路の開拓へつなげようと2、3日、フランスのワインレビュー誌の記者らが県内の酒蔵五カ所を訪れ、試飲もして輸出に向けた助言をした。周南では2日に周南市久米の山縣本店(山縣敏郎社長)を訪れ、同社の「毛利公」などの味やラベルの表示などについて意見を交わした。

日本酒を味わうロブションさん(左)とヴァンティエールさん

日本酒を味わうロブションさん(左)とヴァンティエールさん

 この訪問は経済産業省中国経済産業局の主催で、1日に広島市の同局で開かれた「国際商標を活用した海外販路開拓支援セミナー」の一環。
 訪れたのはフランスで出版部数1位を誇るワイン専門誌の日本酒担当記者、アレクサンドル・ヴァンティエールさんと、フランス料理の巨匠、ジョエル・ロブションの息子で日本酒などの輸出をする「JAPAN EXQUISE」社長の安部ロブション龍依さんと同局、県の職員など合わせて8人。2日には「獺祭」の岩国市の旭酒造なども訪問した。
記念撮影する山縣社長(中央)ら

記念撮影する山縣社長(中央)ら

 山縣本店では山縣社長と杜氏の小笠原光宏さん、山縣社長の娘で小笠原さんの妻の美佐子さんが同社や酒づくりについて説明。ヴァンティエールさんらはワイングラスでさまざまな銘柄や種類の日本酒を試飲していき、ラベルについても「適温が書いてあるのはありそうでなく、フランス人にとっていいと思う」「英語表記があるとわかりやすい」などと助言もした。
 2015年の日本酒の国別輸出額は最多のアメリカが約50億円であるのに対し、フランスは約1億4,000万円とまだ少ない。山縣本店はアメリカに販売店を持つ一方、フランスでは21年前にパリにアンテナショップを設けたことはあるが、3年で撤退している。
 ロブションさんは「フランスでもこれから伸びると思う。フランスで成功したらオランダなどヨーロッパにも広がる」と説明していた。
 山縣社長は「できれば食の都、フランスで再度挑戦してみたい」と話していた。