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しゅうニャン市に3,000万円

周南市・認知度アップを期待 シティプロモーション展開
 周南市は新年度予算案にシティプロモーション事業費として2,530万1,000円を計上した。ほとんどが1月にスタートさせた「しゅうニャン市プロジェクト」の費用。すでに2016年度補正予算に550万円を計上しており、合わせると3,000万円近くをこのプロジェクトに投入することになる。

補助なく全額が一般財源
 このプロジェクトは昨年1月に策定した「市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、市の魅力の全国発信を目指すもの。市や県の補助はなく、事業費は全額一般財源があてられている。
 昨年9月のインターネットによる認知度調査で「周南市」を知らないという人が65%だったため、これを減らすことを目標にしている。
 プロジェクトは周南市の愛称を「しゅうニャン市」とし、猫を居心地のよさ、自由のシンボルと位置付けて猫のように快適に暮らせるまち、「人がネコになれるまち」が市の目指すまちの理想の姿としている。

市役所玄関に掲示されているポスター

市役所玄関に掲示されているポスター

 1月22日に市長らが記者会見して発表したが、1年以上前から同市出身で東京在住のクリエイティブディレクターのアドバイスを受けながら準備してきたもので、昨年4月1日のエイプリルフールでは、市長が尻尾を付けるなど猫になって市のホームページで「しゅうニャン市になりました」と宣言した。
 補正予算ではインターネット上にこの日に合わせて特設サイトを立ち上げたほか、ポスター400枚としゅうニャン市サポーターズの缶バッジ5,000個を作ったが、無料で希望者に配った缶バッジは残り少なくなり、1,000個を追加した。特設サイトには1月22日から3週間で1万1,000件のアクセスがあったが、最近は1日200件ていどになっている。
 このほか市とのコラボレーションでポスターを掲示したり、ロゴを使った商品や記念品を製作する企業のパートナーズも募集して50社が申し込んでいる。

発注は随意契約で市外へ?
 新年度予算案の2,530万1,000円のうち同プロジェクト以外はポスター、冊子の製作など120万円だけで、ほとんどが「しゅうニャン市」のために使われる。予算案にはこのうち2,321万6,000円が業務委託料として計上されている。
 最も金額が大きくなるのがテレビ、ラジオなどマスメディアへの広告費で、担当する市広報戦略課によると1,000万円ていど。このほか特設サイトを充実させるための動画製作、市民が参加できる企画の立案実施、PRグッズの製作、インターネットによる認知度調査がある。
 このうちマスメディアによる広告、動画製作、市民参加の企画の発注先は参加者を公募する入札やプロポーザル方式ではなく、クリエイティブディレクターの助言に基づく随意契約を予定していて、地元企業が受注する可能性は低そう。
 このクリエイティブディレクターは市がまちづくりのスローガンにしている「共に。周南市」のロゴマークのデザインを寄贈したが、16、17年度ともアドバイザーの報酬として30万円ずつが支払われる。
 インターネットによる調査は前年度と同じ業者に委託。市内業者には100万円のバッジ、うちわ、TシャツなどPRグッズの発注だけが予定されている。
 同課は事業費がすべて一般財源であることに「ふるさと納税の呼びかけになる」と一定の収入につながると期待を話し、18年度以後については「市民に自発的にやっていただきたい」と次年度以後は市民活動に委ねる姿勢も見せている。