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迫られる野犬対策

【周南市】2度の封鎖作戦で4匹捕獲 26日・講演会と啓発キャンペーン
周南市は14日、市街地に群れて怖い、ふんがひどいなど問題になっている野犬対策のため県周南環境保健所と共同でキリンビバレッジ周南総合スポーツセンター駐車場を封鎖して野犬捕獲に取り組み、2匹を捕獲した。26日には人と動物が共生する社会の実現を考える講演会やチラシ配りなどのキャンペーンも展開する。

おりの中の捕獲された野犬

おりの中の捕獲された野犬

封鎖された駐車場

封鎖された駐車場

同市では狂犬病予防法に基づいて県が野犬捕獲に取り組み、市も目撃情報の多い周南緑地公園の近隣住民とも協力して、無責任なえさやりも野犬が増える原因に考えられることから、えさを与えないよう呼びかけたり、巣穴をつぶすなどして増加を防ごうと取り組んでいる。
今回の捕獲もその一環で、正午から午後10時まで市民の立ち入りを制限して長さ4メートル、幅4メートルの捕獲用のおりを置き、環境保健所の5人がおりまで追い詰める方法で捕獲にあたり、市職員26人も封鎖に協力した。2月27日にも大迫田墓地で同様に取り組んで2匹を捕獲している。
現地では野犬捕獲に反対する団体が県の担当者に「手順書を出してくれ」「納得できるまで捕獲させない」などと詰め寄る場面もあり、実際に捕獲が始まったのは予定時刻の約2時間後だった。
同環境保健所によると、2015年度に同署管内の周南、下松、光市で捕獲された野犬は県全体の約半数となる685匹で、このうち捕獲後に136匹が譲渡された。それまでは一部の引き取り手が見つかりそうな犬だけをウェブサイトで紹介していた。
しかし16年1月からはすべての犬の情報を掲載し、今年度は2月中旬までに約740匹を捕獲し、そのうち約560匹が新たな飼い主の手に渡っている。
26日の講演会とキャンペーンは野犬による被害をなくすため、動物福祉や感染症予防の観点から市民に正しい知識を持ってもらうのが目的で、環境省、県、市の主催。
午前10時から県周南総合庁舎さくらホールである講演会ではカルフォルニア大学デイビス校研究員、日本獣医生命科学大学非常勤講師の田中亜紀さんと、山口大学共同獣医学部助教の下田宙さんが「野犬が増えて困ってます~人と動物が共生する社会とは」のテーマで話す。
このあと、木村市長や市職員らが徳山地区のスーパーマーケット、書店、徳山動物園などで野犬の現状とむやみなえさやりの禁止、動物の遺棄・虐待の禁止を訴えるチラシや啓発グッズを配布する。
講演会は誰でも参加できる。先着400人。問い合わせは市環境政策課(0834-22-8322)へ。